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やったからこそ見えてきたのはどんなもの?

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

流行り病が蔓延しだしてから随分時間が経ちましたが、その間にリモートでの講義やセミナーが世の中のスタンダードになってきました。

そんなご時世なので、僕達もこれまでにたくさんの講義やセミナーを受講してきました。

オンラインで受講していると、「やっぱりリアルとの違いはあるよなあ」と感じつつも、オンラインでも何も問題無くしっかりと“体感”を伴って楽しく受講できている事に気が付くような講義やセミナーと、そうではないモノがあるというのが段々とわかるようになってきました。

ただ、最初から最後までフルオンラインの講義やセミナーをする機会は今までないままやってきました。たまたま、ウチが研修やセミナーを実施するタイミングではリアル開催が可能だったというだけのことだったんですが。

そんなラッキーに恵まれつつここまできていましたが、2022年に入ってからの急激な蔓延によってそうもいかなくなりました。

そして、つい先日の1/26にウチでは初となるフルオンラインのセミナーを実施しました。

で、その為の準備を徹底的にやって、実施をして、振り返ってみて、新たにわかってきた事があります。

「オンラインとリアルは別物である」

そんな、至極当たり前のことがあらためてわかったんです。

オンラインのセミナーとリアルのセミナーを比べてみると、“セミナーを実施する”という大枠では何も変わりません。

そもそもセミナーを実施する目的は、とても平たく言えば、「セミナー受講者に行動変容が起きること」です。

そのために、リアルであればセミナーで講義もしつつワークも取り入れて体感を伴った学びを得て、それをどうやって実際の自分自身の日常に取り入れて活かすのか。それを、セミナー内で実験してもらって、日常に取り入れるためのハードルを下げてもらう。それをするために、セミナーの時間中を使って受講者に関わっていく。そんなことをやるわけです。

そこには、リアルであるからこその「物理的に関わる事ができる」という利点があります。

いわゆる、「その場の雰囲気・空気」というモノを醸成する要素である、“声”や“息遣い”やそれに伴う“表情”や受講者の“全身”を視認する事もできるので、とにかく得られる情報は多いですし、それを観察したうえで介入できるのでとても関係性が作りやすいですし、関れる局面もたくさんあります。

とは言え、ご時世的にリアルでやるわけにもいかない。だけど、そんな状況であってもオンラインであればセミナーができる。これが、最大のオンラインの利点です。「実施できないと思ったけどできる」。伝える・受け取るというチャンスがゼロでは無くなった。こんなに良い事はありません。

じゃあ、せっかく拾ったそのチャンスをどれくらい大きくする事ができるのか。

もちろんどんなオンラインセミナーを作るのかは、その内容によっても全然違ってくるんだろうなとは思っています。それに、僕はまだ1回しかオンラインセミナーを実施していないのでそこまで偉そうなことが言えるわけでも無いし言いたいわけでもありません。

ただ、「リアルで実施する予定のものを急遽オンラインに変更した」という経験と、これまで散々自分が受講してきたオンラインセミナーで「良かった」と感じたモノと「う~ん・・・」と感じたモノの違いが何なのか考えてきたことと、初めてのオンラインセミナーが想定よりも良い結果が得られたことで、自分なりに見えてきたモノについて書いておこうと思っているだけなんです。

そこにあるのは、「リアルでこういう事をすると得られるであろうモノを、オンラインでやるとしたら“どんな行動”に置き換えたらいいのか?」と考えた事が良かったんだろうなと思っています。あとは、実験をした事。

オンラインでのセミナーなのでWEBツールを使う事によって掛かってくる“限定”は絶対に外せなくなります。そんな枷をかけられた状態で、何をどうすれば、リアルでやった時に産み出そうとしていたモノと同じようなモノ近いモノを生み出す事が出来るのか?

その為に、その“効果”自体を置き換えることができるか?その効果を生みだす為の“シカケ”を置き換えることができるか?そんな事を考えながら作っていたんじゃないかと、振り返っていて思い立ったんです。

リアルように作ったモノを、オンライン用に作り変える最初の段階では、僕の頭の中では明確に「同じモノを受け取ってもらうべし」みたいなことを考えていたはずなんです。

だけど、自分で作ったモノを自分でオンラインツールで表示してみても、思っていたモノとは全然違う事に結構早い段階で気が付く事が出来ました。

「なんでなんだろう?いつもと同じに作っているのに何でいい感じにならないんだろう?」

そんな事を考えながら作り直している時に、ふと、「これってやっぱり全く別物だよなきっと」と切り替える事ができました。

で、自分がこれまでに散々受けてきたオンライン講義やセミナーを片っ端から思い返してみたわけです。良かった物もそうでなかったものも片っ端から。もちろん、自分達が実施していたオンラインの対話イベントの事も思い返しました。参加した人たちから概ね好評だったあのイベントの良い所をどうやってセミナーの中に融合させるのか。そんな事も考えました。

そうして、やっと理解が出来てきたんです。

自分がオンラインで受講していた講義やセミナーの「良かったモノ」に共通する構造を。

それをガバッと抜き取って、その構造の上で、今回のセミナーの内容を走らせる。簡単に言えば、ただそれだけでした。ただそれだけで、リアルとは全く別物だけど、あたかもリアルで受けた時と同じような“良さ”を体感してもらう事が可能な内容が出来たんじゃないか?そんな手応えがありました。

結果は、自分としては満足いく内容でしたし、受講していただいた方々にも満足してもらう事が出来たと自負しています。

「時間があっと言う間に感じました。楽しかったです」

受講者の方からそう言ってもらえたことと、その直後に“宿題”として課したモノが実践されているのを確認できた事が、僕の自己満足ではないという事を雄弁に語ってくれているんじゃないかと思っています。

「セミナー受講者に行動変容が起きること」

このセミナーの目的を、オンラインセミナー初チャレンジで起こす事が出来たというのは、とにかくラッキーでした。

そして、受講してくれた方々がとても積極的で学ぶ姿勢を持って臨んでくれた素晴らしい方々だったからというのは言うまでもありません。

だけど、ラッキーだろうが何だろうが最初に狙っていた事が叶ってしまったのは事実です。

つまり、これから自分達がオンラインセミナーを実施する時には、この初回が越えるべきアベレージになってしまったという事を意味しているのかもしれません。

そう考えると、自分にとってはかなり大変な事態になっているんじゃないか?そんな事にも気づいてしまいました。


だけど、もう、後戻りはできないんだなあこれが。さあ困ったぞ。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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