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面白いことには動いてみないと出会えない

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

先日、高崎市にある土屋文明記念文学館に、はじめて行ってきました。

何をしに行ったのかと言えば、あんびるやすこ先生の作品展と講演会&サイン会に参加するためです。

あんびるやすこ先生と言えば、「なんでも魔女商会」「ルルとララ」「魔法の庭ものがたり」という児童文学の大ヒットセラーを生み出し続けている巨匠です。名前や作品名だとピンと来ない人も、このリンク先のチラシの絵柄を見るとわかるかもしれません。

なんて言いつつも、僕自身もこの作品展のチラシを目にするまでは、実は全然詳しく知りませんでした。ただ、自分の子どもがあんびる先生の本を本屋さんに行くたびに立ち読みしていたり、時には購入させられたり、家でその本を読んでいたりしたので「そういう児童文学作家がいるんだなぁ。たくさん本が出ているから売れているんだなぁ」くらいの認識でした。

そしたらある日、子どもがこの作品展のチラシを学校でもらてきたらしく「先生にサインしてもらいたいから申し込みをしてほしい」というようなことを言ってきて、「当たるかどうかはわからんよ」と言いながら申し込んだら当選したので「じゃあ、まあ、行ってみましょうかね」という感じで行ってきたわけです。

家には子どもがいて、子どもと一緒に本屋さんや図書館に行く機会が時々あるので、たまたま“児童文学”というジャンルに触れる機会が多いわけですが、大抵は“児童文学”のコーナーは大人が手にする本とは区分けされて置いてあるので、大人の人が「自分で読む本を探す」という時には立ち入らないコーナーだと思うので「子どもの頃に児童文学をたくさん読んで育ってきた」という人でなければこのジャンルについては、少し前の僕のように「全然知らない」という大人の方が多いのかもしれないなぁと思っています。

また講演会での先生の話によると、どうやら20年くらい前に第一作目が出版されたらしく、20年前と言えば僕はもう20代の後半で既に大人になっていました。なので、自分自身が“児童”だった時にはまだ“児童文学としてのあんびる作品”自体が世に出回っていなかったわけで、そりゃあ自分が知らないのも無理はないなぁなんて納得していました。

そんな、自分自身が未知の仕事でもある“児童文学作家”という仕事をしていて、その業界では恐らく“超”がつくであろう大物の先生に生で会えて話も聞けるなんて、「これはもしかしたら貴重な体験なんじゃないだろうか」と思い、「子どもからの要望だから」と言い訳をしつつ、僕自身がとても楽しみにして臨んだイベントでした。

ただ少し考えてみると、プロの作家の講演会&サイン会というモノに出たのも初めてですし、そもそも職業作家に生で会うというのも初めてだったんだなということにも気が付きました。

そんな“初めて尽くし”の一日で、とても新鮮な体験ができたし、あんびるやすこ先生のお話を生で聞けて、しかも、この講演会の最後に本邦初公開(?)の『なんでも魔女商会』のパイロット版アニメを見せてもらえてとってもラッキーな体験でした。とは言え、現段階では「テレビで放送されることが決定したということでは無い」というお話でしたし、アニメ自体はあくまでもパイロット版ということで5分程度の短い物でしたが、その完成度たるやすさまじくて、作品の世界観がしっかり再現されているように感じましたし、本物のアニメ作品になっていつか放映される日を楽しみにしていようかと思っています。

そんな盛りだくさんの内容でしたが、全体を通して僕が最も関心を持ったのが、作品展で展示してあった生原稿でした。

作品展は、講演会&サイン会の前に小1時間ばかり見て回りました。その中で、展示されていた生原稿の本文の脇、欄外にたくさん書き込んであった先生と編集者との間で交わされた短い文章のやり取りに目を惹かれてそのやり取りを読んでいたら、文章自体は短いにも関わらず、先生と編集者との間でしっかりと“対話”がなされているのを感じました。

生原稿からそんなことを感じて、しばらくして講演会が始まったら、あんびる先生だけじゃなくて、あんびる先生の作品を(恐らく)第一作目からずっと担当している編集者の方があんびる先生の横に座って進行役&質問役も兼ねて掛け合いをしながら進めていくという内容でした。

「おお、原稿上であの対話をしていた先生と編集者の方の話が同時に聞けるなんて!」

そんな感じで、子どもの隣で一人静かに誰にも悟られないようにテンションが上がっていたのはここだけの話です。

そうして壇上の二人のやり取りを聞きながら「なるほど、こういう感じの関係性なのかな」なんて想像しながら時間はあっという間に過ぎて行きました。

僕にとってはこういう文学館とか博物館とか美術館というのは、これまでに全く縁が無かった場所だったので自分の中からはなかなか「じゃあ、(こういう場所に)行って見よう」という発想が出てきづらいんですが、家族の発案があったりすると今回のように「じゃあ、行って見ようか」となって、そのお蔭で“知らなかった世界”に触れることができたりして、その度に程度の大小はあれど“新鮮な体験”に繋がっています。

そんな“新鮮な体験”をするたびに、「もうだいぶいい歳になっているのに、まだまだまだまだ知らないこととか知らない世界が山ほど広がっているんだなぁ」と思い知らされているので、“学び”も“面白い事”も自分が知らないだけで無限にあるんだろうなぁと思うと、「つまんない」とか「退屈だなぁ」と思っている時の自分というのがどれだけつまらなくて退屈なヤツになってしまっていたんだろうか。そんなことに、いまさら気が付いてやや愕然としているところです。

「じゃあ、まあ、とりあえず行ってみましょうかね」くらいのノリで行ってみても、今回のように面白いことに繋がることは幾らでもあるんだから。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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