あなたの望みはなんですか?
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
「相手にどんな行動をとってもらえたらいいなと思っていますか?」
関わらせてもらっている企業でこんなことを質問することがよくあります。
例えば、上司の立場として働いている人が話してくれる「部下に求めること」。
例えば、部下の立場として働いている人が話してくれる「上司に求めること」。
例えば、社員の立場として働いている人が話してくれる「経営者に求めること」。
例えば、経営者の立場として働いている人が話してくれる「社員に求めること」。
そんな話を聞いていると、その人が対象の相手に求めていることがどんなことなのかが分かってきます。
すると、多くの場合に見えてくるのは「相手に求めていること=心構え・意識・気持ち」などであることでした。
だけど、よくよく考えるまでもなくほんの少しでも考えるとハッキリ分かることがあります。
それは、「自分ではない他者の内面である“心構え・意識・気持ち”に対して何かを求める」ということが一体どれくらい意味の無いことだったのか、ということです。
なぜなら、相手が“その心構え”になったかどうかは一体どうやって判断するんでしょうか?“意識”や“気持ち”はそれがあるかどうかは一体どうやって判断するんでしょうか?
自分の中に“そういうモノ”があるかどうかを判断するのはそんなに迷わないのかもしれませんが、他者の中に“そういうモノ”があるかどうかを判断するには一体どうしたらいいんでしょうか?
そんな時には、その人の内側に“見えないモノ”が存在しているかどうかを判断するのは難しいので、見えないモノじゃなくて“見えるモノ”を見ればいいだけなんじゃないかと考えています。
そんな風に客観的に“見えるモノ”と言ったら、その人の“行動”しかありません。
僕たちは、誰かの中に“心構え”とか“意識”とか“気持ち”があるのかないのかを判断しようとした時には、そういった“目に見えないモノ”があるか無いかを見ているわけではなく、“目に見えるモノ”である行動をよくよく観察したうえで“目に見えないモノ”をその人が備えているのかどうかを恣意的に判断しているだけだったりするわけです。
だからこそ、「自分が望んでいるのはどんな状態なのか?」ということがわかってさえいれば、そこから「自分が相手に望むべき“とってほしい行動”」というモノもおのずと見えてくるだろうと考えています。
だからこその冒頭の質問です。
目指しているのはどんな状態なのか?どんな結果なのか?
だとすれば、相手にとってほしい行動はどんな行動なのか?
それが明確になりさえすれば、その相手に対しての関わり方は見えてくるでしょうし、その行動をとってもらうために「役に立つこと」というのがどういうものなのかも見えてくるんじゃないかと思っています。
だから“心構え”とか“意識”とか“気持ち”に注目するんじゃなくて、求めている結果に繋がるであろう“行動”だけに集中して、その行動が増えるための関りだけが必要なんじゃないかなと思っています。
そんなわけで、これからもずっと冒頭の質問をなげかけていくことになるんでしょう。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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