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天然自然に不自然に

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

今日みたいな休みの日にはあまり考えることがありませんが、毎日仕事をしている中で「自分という生き物」に焦点を当ててモノを考えることがよくあります。

例えば、「何だかよくわからないけど違和感を感じる」とか、「説明はできないけど“絶対にこっちだ”と確信がある」とか、「理屈じゃなく“なんかヤバイ”と感じる」とか。他にも色々あるような気はしますが、こんな感じで「自分でもよくわからないし説明はできないけど選択や決断をする際に働く感覚のようなモノがあった時に、自分の中に在る“ピュシス”を実感して、「今、生物として自然な何かが働いたのかもしれない」なんてことから色々考えてみたりするんです。

「自然」について考えてみると、自分のこの体は間違いなく「最も自分の身近にある自然」だろうとは思うんですが、パッと見渡した時に「自分の体」以外に傍にある自然は「他者の存在」です。

でも、そんな自然の象徴とも言える自分や他者の「生身の体」はありとあらゆる「不自然な物質」で覆われています。そして、体の周囲を見渡してみると着ている物だけじゃなくて、座っているイスも机もPCもマウスもキーボードもペンもメモ帳も書見台も本も付箋も何もかもが「不自然な物質」で出来ています。

「自分たちのこの体以外に自然な物って何があるだろう?」

そう思って会社の中を見回してみると、冷蔵庫の中で冷凍されている食べ物は「自然な物」かもしれませんが、食品はそれがそのまま「自然」に存在しているわけではありません。社内の冷凍庫で保存されている「うどん」も「ごはん」も自然に存在している状態ではただの穀物なので基本的にはそのまま食べることができないので、僕たちの遥か昔のご先祖様達が知恵を絞って加工して食べられる方法を発明してくれました。そういう意味では「うどん」も「ごはん」も「自然」では無いんじゃないかと思うんです。

そんな「自然」に存在する様々な動植物や鉱物などを、遥か昔からご先祖様たちが知恵を絞って加工してどんどん便利にしてくれたからこそ、現代社会の中で唯一「自然」な生身の体を持っている僕たちが便利に暮らすことが出来ています。

そんな「自然」のこの生身の体を通して人間の社会を見てみると、本当に何もかもが「自然ではないんだなぁ」とあらためて実感してきます。

これを書きながら飲んでいるビールも「自然」の状態は麦であってそれに手間暇と時間をかけて作り上げたの結果こんなに美味しい飲み物に変わるわけであって、言ってみれば「全く自然の物なんかでは無い代物」であるわけです。

そうやって考えてみると「人間の営み」というモノ自体がすべて「自然ではないモノ」と言えるんじゃないだろうか?と思えてきます。

「人間」という生物は、他の動物と同じく「自然そのもの」ではあるものの、でも「人間の営み」というモノはその全てが「自然では無いモノ」でありその点が他の生物と一線を画すところだと言えるのかもしれません。

「自然そのもの」である「人間の体」で行う「思考」というモノは「自然では無いモノ」です。

「自然そのもの」である様々な素材に「人間の知恵」を掛け合わせて生み出される
「道具」は「自然では無いモノ」です。

「自然そのもの」である「人間の頭脳」から考え出される「言語」や「概念」と言ったモノは「自然では無いモノ」です。

それらの「人間の営み」と「道具」と「言語」と「概念」を駆使して行う「仕事」というモノは当然ながら「自然では無いモノ」です。

そして、これまた当然ながら「仕事」の中で「必要とされるモノ」や「重要とされるコト」というのもまた「自然では無いモノ」です。

そんな風に、極めて「自然な生物」である人間という生物が集まって形成する「社会」というモノは極めて「自然では無いモノ」でありその社会の中で日々行われている「仕事」というモノとそれを行うために人間が集合して形成する「組織」というモノも極めて「自然では無いモノ」だと言えるわけです。

そんな「自然では無いモノ」の粋を集めて出来上がっている「組織」や、そこでお紺われる「仕事」というコトの中で、なぜだか、「自然」の極みとでも言えるような「人間という自然の生物の中で起きている“言語という自然では無いモノ”では説明できないような選択や判断が行われて、ギリギリのところで“自然では無い概念上の人格”である会社という存在がギリギリのところを躱しながら生存を続けてきた。

そんなことが実際にあったりするのが、なんとも言えず「面白いなぁ」と感じています。

こんな感じで「自然と自然では無いモノ」について考えたりすると、つくづく、自分たちのしている仕事って根本的には「自然では無いモノの筆頭」みたいなモノなんだなぁという自覚があらためて芽生えてきました。

そして、「自然では無いモノ」である「組織」や「仕事」というモノの中で、人間が「自然のまま」に振舞うことが「自然では無いモノ」にとってどれだけ合致しないのか、ということや、いつか「自然では無いモノ」がどうやってどんなふうに「自然」に回帰していくのか。それを楽しみにしつつ、日々の「自然では無いモノ」に邁進していこうと思った土曜日でした。

僕にとっては極めて「自然な営み」である「ビールを飲む」という極めて自然な行動にこれからとっかかろうかと思います。今日も一日お疲れさまでした。乾杯。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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