記憶のスイッチは突然に
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
体に何らかの刺激を受けた時の感覚で、ふと、昔の記憶を思い出す事が時々あります。
中でも一番多いのは“におい”です。
例えば、僕は豚骨ラーメンを食べると、大学生の頃に人生ではじめた食べた“博多とんこつらーめん”のお店の事を思い出します。
そのお店は、大学生になって初めて居酒屋でのバイトをしていた頃に、バイト先の先輩達に連れて行ってもらったお店でした。それまでに、ファミレスやスーパーでバイトをした事はありましたが、居酒屋でのバイトはなかなか衝撃的でした。それまで、酔っている人に遭遇するのは自宅でお酒を飲んだ両親くらいのものでしたが、居酒屋では基本的にはお客さんはみんな酔っ払いに変貌しますし、見ず知らずのお客さんに絡まれるなんて事もしばしばあって、「これが、居酒屋というものか・・・」なんて思いつつ、先輩を見ているとそんな絡みを笑いでいなして、お客さんも楽しそうに先輩にお酒をおごっている姿なんかを見て、「さすがだ」なんて思っていたことを覚えています。
そんなバイト先の先輩達は、みんなとても仲良くしていて、後から入った新人であまりコミュニケーションがうまく取れないような僕にも随分と親切にしてくれて、週末のバイト終わりにはいつも遊びに連れて行ってくれました。その中のコースの一つに“博多とんこつラーメン”店でのフードファイトでした。
僕はそのお店で生まれて初めて“博多とんこつらーめん”というものの存在を知ったわけですが、それまで白いスープのラーメンがある事も知りませんでしたし、一番驚いたのは“替え玉”というシステムがあるという事でした。
「ラーメンを食べて終わった後に、麺だけおかわりする事ができるとは!」
その当時は、僕も若者だったので、今とは比較にならないくらいご飯をたくさん食べていました。自分の周りにいた友達と比べても結構たくさん食べていたので、この“替え玉”というシステムを知った時にはなんだかとても嬉しかったのを覚えています。追加でラーメンを頼むのはお金がかかりすぎるけど、麺だけ頼むならこんなに安くていいだなんてまるで夢のような気持ちです。
そんな事を考えている僕の頭の中を見透かしたかのように、先輩がこんな事を言いました。
「替え玉○つ食えたら、ラーメンおごるよ」
「マジすか!やります!」
この時提示された替え玉の数値が幾つだったかは覚えていませんが、二つ返事だった自分の事は覚えているので恐らく「それならイケる」と思った数だったんだとは思います。それに、いつも金欠だった僕からしたら、一食分をごちそうして貰うなんてまるで夢のような話でした。
そして、始まった替え玉フードファイトはあえなく失敗に終わりました。確か、「惜しい」とはならなかった事は覚えていますし、お店にはその数の替え玉をした人達は写真を掲示されて賞賛されていたくらいの数だったのも、帰り道の先輩が運転する車の中で、お腹をさすりながら苦しむ僕と、「また来ような」と言って笑っている先輩達の事を覚えています。
博多とんこつらーめんとの初遭遇のそんな楽しい思い出を、"あのニオイ”をラーメンを前にして嗅ぐ度に思い出します。
と、ここまで“博多とんこつらーめん”の事を書いておきながら、これは完全に前置きの話になっちゃうんですが、そんな記憶を呼び覚ます“体の感覚”の中で、僕にとっては最も力のある“におい”に負けず劣らず強力な感覚があります。それは“筋肉痛の痛み”です。
その中でも、特に記憶を呼び覚ますのは、体の内側の奥の方の痛み、いわゆる“インナーマッスル”の痛み。そして、僕がこれを最も感じるシチュエーションは、大抵が格闘技の寝技の動きをした後の翌日。しかも、随分と“やらなかった期間”が空いてそれをやった時。この痛みを感じると、必ず“体の内側の奥の方”が疲労している感覚もセットでついてきます。
この感覚が、昔の記憶を呼び覚まします。
“これ”と同じような事を毎日やっていた頃、怪我をしてしばらく休まざるを得なくなる事がありました。そこから復帰する度に、「ああ、やっぱりこれがないと楽しくないよなあ」と思いつつ、その翌日に必ず襲ってくるこの痛みと疲労感。
そんな痛みと疲労感と「やっぱりこれだよなあ」という感覚のコンボを久々に味わう事ができて、昔の事を懐かしく思いつつも、「昔どうこうよりも、やっぱり今だよね」というなんだか前向きな気持ちが内側からやってきたのを感じながら、“骨盤職人”でインナーマッスルをほぐしながら、ストレッチをして呻いている三連休の最終日です。体中が本当に痛い。
あかね
株式会社プロタゴワークス
https://www.protagoworks.com/
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