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みずから試合終了にはしませんぜ

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

複数の人で協働する時に「目的を共有する」のは、なかなか難しいことだよなぁと実感していますし、そういう話をよく聞く事があります。

でも、協働する人たちの間で目的が共有できていないとなると、そもそも「何の為に協働しているのか?」という理由である“協働の目的”を果たすことからはどんどん遠ざかっていってしまいます。

極めて稀なケースでは「目的の共有ができていない状態」であっても“協働の目的”を果たす方向に進んでいく事もありますが、「目的を共有していないのに目的に向かって進んで行く」なんて、それは単なる幸運とか偶然としか考えようがありません。

そうであるなら、複数の人で協働する際には、何をおいてもまずは「目的を共有する」から始めることがとても大事なことであるというのは、誰であっても簡単にわかることですし、実際に「目的を共有する」ということを目指して何らかの取り組みをしているケースも多いとは思うんですが、なぜなのか、その協働する人たちの内側にいる自分からみても、外側にいる誰からから見ても、「目的が共有されている」とはとても思えないような状況がそこにある。組織開発で他社に関わっていると、そんな現実を見聞きすることが本当にたくさんあるわけです。

そんな状況にある組織のトップである経営者の方からは「ちゃんと目的はみんなに伝えてるはずなのに」なんていう話を聞く事がよくあります。

そこで「どんな風に目的を共有したのか?」という質問をすると、それぞれの方がそれぞれのやり方で確かに「目的を共有する」ための行動がしっかり行われていたというのを確認することができます。

だけど、その行動をとっているはずなのに現実には、まるで「目的が共有されていない」かのような状態にあるわけです。

そんな時には、追加で質問をしてみることにしています。

「目的を共有するための行動は、何回くらいやりましたか?」

すると、この質問にはみんな大抵同じような回答が返ってきます。

「最初に1回伝えただけ(意訳)」

僕は、趣味で筋トレをしていますが、ジムに行って気持ちがノッてくるとついついやり過ぎてしまって動けなくなるまでやろうとしたり、いつもと違うメニューを追加でやりたくなったりします(というか、時にはそういうことをしてしまいます)。
でも、そういうことをしてしまった後には“極度の疲労”が襲ってきたりして、大抵は後悔することになるわけです。
そんな時にはいつも「そもそも、何のために筋トレをしてるのか?」ということを自分自身に問い掛けるようにしています。

つまり、「目的の再確認」を自分自身に対して行います。
それによって、そもそもの目的から考えた時に“不必要”だと思えるようなトレーニングはできるだけやらないようにして、限られた時間の中で、目的を叶えるために必要なトレーニングだけを選んでやることを確認して、常に修正をかけています。

こんな風に、“自分が自分のためにやること”であっても「目的の再確認」が必要なケースがよくあります。

そしてこの「目的の再確認」が必要なのは、どうやら僕だけではなさそうだということが、これまでたくさんの人の“仕事”や“キャリア”に関わってきた中で、かなりハッキリとしてきています。

となれば、毎日会社で取り組んでいる仕事についても「目的の再確認」というのは常に必要である。そう考えることが、「目的の達成」に近づくために必要なことだと言うのはどうやら間違いなさそうです。

とは言え、幼少期に「宿題やったの?ちゃんと勉強しないと将来アンタが困るのよ」と言われるたびに「うるさいな!わかってるよ」と言い返して、結局、まったく勉強しないまま大人になって本当に困ったという体験を持つ僕からすると、「ただ“目的”を口酸っぱくして伝えるだけ」では何の意味も無いどころか全くの逆効果かもしれない、という風には思っています。

なので、逆効果にならないようなやり方で、だけど、毎回毎回「目的の再確認」ができるような方法を取る。

これが、複数の人たちで協働する際に「目的の共有をする」ために必要な唯一の取り組みなんじゃないかなと思っています。

方法としては色んな方法があるだろうとは思いますが、どんなやり方が「自分とその周囲の人たちにとって効果的か?」は、色々試してその効果を確認しなければ見えてはこないでしょうが、そこまで奇をてらった方法も必要ないでしょうし、かと言って、「ただ“なにか”をやっただけ」でも効果が無ければ意味がありません。

ただ一つ言えるとしたら、この取り組みをするにあたって絶対に必要なことはと言えば、「諦めない」ということだけだろうなと思っています。

諦めないで、色々やってみる。役に立つことができるまで諦めない。

ホント、ただこれだけなんじゃないのかな。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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