そもそもの手前にも何かがあるようです
こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。
ここのところ、とある企業様から依頼された研修作りに取り掛かっていたんですが、こういうアウトプットをしているとあらためて色んなことに気付くタイミングがたくさんやってきます。
その研修を受講していただくのは企業内の中堅~新入社員までの方々で、年齢も社歴も役職も幅広い層の社員さん達が対象になっています。
元々は、「新入社員&若手社員向けに〇〇をテーマに研修をやってほしい」という依頼をいただいたところからスタートしました。
ただ、その企業には組織開発でも関わらせてもらってプロジェクトが進行している中なので、当社から見た時の“組織の課題”を解決するための取り組みの一環としての研修だと考えると「新入社員&若手だけを対象にした研修では恐らく効果が薄くなる可能性が高い」ということを説明して、対象者を今回のように幅広い層にしてもらいました(もちろん、研修のための予算が無限にあるわけではないのは当然なので当初の予算内での実施というのが前提です)。
そうして「“組織の課題解決”に役に立つこと」と「〇〇というテーマについて」と「4月入社の新入社員にもよくわかる」と「みんなが楽しめる」などの諸々を盛り込んだ研修作りがスタートしました。
そうして進めている中で、一番のポイントは「新入社員からベテラン社員までが受講する」というところが最大の難関でした。
何しろ“仕事”とか“働く”というコトへの理解度や体験が全く違う人達が一同に会して同じ内容について学びを進めていくわけですから「どのくらいの解像度で伝えるのか?」や「そもそもの前提をどうやって整えていくのか?」というところがなかなかの難関ポイントでした。
ただ、ウチの場合は“この辺りのこと”についての経験は過去~現在まで「山ほど積んできました!」と堂々と言い切れるくらいの経験は積んできているうえに僕自身が「“過去の自分”は誰がどう見てもどうしようも無いヤツだった」と言い切れるくらいの社会人として生きてきた期間が長くあるので“過去の自分”を呼び出してその視点から研修の内容を眺めてみることで「どのくらいの解像度なら受け取れそうか?」ということの“ピント調整”をしていくと、段々とその解像度がハッキリとしてくる感覚があります。
もちろん「百発百中で中心を射抜けるぜ」というレベルではありませんが、これまでこの“ピント調整”で「的を大外しした」ということも無いので、“過去の自分の水準”で調整していけば大丈夫という感覚があります。
何しろ、確実に言えることは、どの企業の新入社員さんも“あの頃の僕”よりも考える力が高いのは間違いないので「この解像度調整でいけるんじゃないか?」と手応えを感じるところまで作りこむことができました。
そんな研修づくりの最大のポイントでもある解像度調整をしている中で、気が付いたのが「自分達が前提にしていることがどうやらズレていたらしい」という部分でした。
このズレに気付いたのは、今回の研修が「新入社員でもわかる内容で」ということが必須だったおかげです。
なぜなら、ウチがこれまでに数々実施してきた研修やセミナーはその多くが基本的には“経営者向け”だったり、あるテーマについての興味関心がある人向けの内容だったので「ある程度の段差を超えてきて申し込んできた人が対象だった」ものでした。
でも、今回の企業さんで実施する研修は“そういうもの”とは一線を画す内容であり、かつ、ザックリ言えばウチの専門分野でもある「“キャリア”について考える」という内容も込める必要のあるモノでした。
だからこそ、「自分達が前提にしていることがどうやらズレていたらしい」ということに気付き、当初“前提”としていたモノのさらにもっと手前にある“前提の前提”などから考え直す良い機会になりました。
そうやって手塩にかけて作り上げた研修が一体どういう受け取り方をしてもらって、どんなフィードバックをもらえることになるのか、今から楽しみでワクワクしています。
あかね
株式会社プロタゴワークス
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