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いつだって考えておかなくちゃ

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

自分が考えて発言した内容について、他者から全く異なる意見が出てきた時に、どんな在り方をするのか?

それで様々なことが見えてくるよなぁ、と感じることがよくあります。

他者から出てきた意見が「自分の発言と異なる」だけで否定したり攻撃したりする人がいるのをこれまでにたくさん見聞きしてきました。

他者から出てきた意見を徹底的に否定して「自分の発言の正当性」を主張する人がいるのもたくさん見聞きしてきました。

他者から出てきた意見を否定したり攻撃したりして、その意見の“撤回”や“訂正”や“間違い”を認めさせようとやっきになる人がいるのをたくさん見聞きしてきました。

でも、“対話”をしているとそれらの対応ではなくて、「あなたはなぜそう考えるのか?」という問いを投げかけてくれる人にもたくさん出会ってきました。
ただ、日常生活や仕事の場面においては、そんな問い掛けをしてくれる人には、ほとんど出会ったことがありませんでした。正確に言えば、言葉のうえでは「なぜそう考えるのか?」を投げかけられることはありましたが、それは明確に“怒り”を含んだ“詰問”をするためであるということがほとんどでした。

そんな自分の実体験と他者の体験を聞かせてもらってきたことをベースに思い返してみると、ここに挙げた例の中では「あなたはなぜそう考えるのか?」という言動をしてくれる人に対してだけは「ちゃんと自分の話を聞いてくれている」と感じられていましたし、これが仕事の場面であれば「しっかり仕事に取り組もうとしている“ちゃんとした人”だ」と感じていました。

特に仕事の場面においては、そんな“対話的”では無い関わりをする人たちについては、「あまり一緒に仕事をしたくない人」とか「ちゃんと仕事をしようとしていない人」だと感じてきましたし、これについては今でもあまり変わらない印象を持っています。そして、幸か不幸か、この感覚が覆されることは今までありませんでした。

「こんなことを考えているんだ」という話を、最近、仲間とすることがあったんです。

そうして、過去にあった様々な事例を基にしながら話をしていたら、ふと、気が付いたことがありました。

「自分の発言と異なる意見を持つ人に対して否定や攻撃をする人」と「他者を否定・攻撃して、自分の発言の正当性を主張する人」と「自分と異なる意見を持つ他者に対して、発言の撤回・訂正・間違いを認めさせようとする人」が「なぜそういった言動をするのか?」の原因について、そのどれもを丸ごとひとまとめにして考えようとしてしまっていて、あまりにもザックリとした理解をしようとしてしまっていたことに気が付きました。

もちろん、そのどれもを全て内包して“他者”に対して否定や攻撃をする人もいましたし、その3つの言動のどれかを他者に向けるという人に遭遇したことがたくさんあったように感じています。

そんな時に、「この人はどうして“マウンティング”してくるんだろう?」みたいな感じで、ザックリと捉えてしまっていました。

でも、唯一「あなたはなぜそう考えるか?」と問いかけてくれる人の場合には、「これからも一緒に仕事ができたらいいな」なんて感じますし、その時に、「自分はなぜそんな風に考えるのか?」と考えることで毎度毎度できていたら、“対話的ではない人”に対して「マウンティングしてくる人」なんてザックリした捉え方をしなかったかもしれません。

今こんなことを考えてみて気が付いてきたのは、“対話的な人”たちは「なぜそう考えるのか?」という質問を投げかけることによって、「自分とは違う考え方がどういう価値観からくるのか?」ということを共有したうえで、「どちらかの意見に集約する」というだけの道筋以外の「どちらでもない、または、どちらも包含する新しい意見を創り出すため」にそういう問いかけをしていたということに気が付きました。

もう少し言えば、「なぜそう考えるのか?」という問いかけは、否定や対立や攻撃や屈服なんかとは全く真逆で、かつ、「意見を求めることが必要になっている状況」についての“目的”を叶えることに近づくための取り組みに他ならない。ということに気が付きました。

だからこそ、“対話的”な関わりをしてくれる人には「しっかり仕事に取り組もうとしている“ちゃんとした人”だ」と感じていたということを、ようやく言語化することができました。

自分自身も含めて、その人の“在り方”が見えてくる状況における言動について、観察して、「なぜそう考える(行動する)のか?」を問い、考え、語り、解釈することで、立てられる仮説を基にして、その仮説を検証していくと、推測を超えたリアルな“在り方”が見えてくる。

そんなことがわかってくると、あらためて自分自身の“在り方”って一体どうなっているんだろうか?自分が思い描いているような“在り方”を実践できているんだろうか?

そうやって、常に、自分自身に対して疑いの眼差しを向けつつ、客観的に自分を眺める事に繋がるんじゃないだろうか?なんてことを考えています。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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