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己の前にある壁を越える唯一の方法

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

昨年の12月に、ボディメイクをはじめる云々の記事を書いてから早4か月が過ぎました。あれから僕は、noteの記事での宣言通りにボディメイクを開始しました。

でも、その間に世界中で起きた出来事で、この世界は一変してしまいました。
それについて、考える事や思うところはたくさんあります。ですが、今はそこにあまり目を向けないようにしています。もちろん、目を背けるつもりはありません。しっかり正面から向き合って、問題や課題を考え抜いて、自分達に何ができるのかを考えて行動する。誰であっても、それしかできないという事もわかっています。ただ、こんな日々が続く事で、気持ちが鬱屈としてしまいそうになる中、少しでもこれから先の事を考えて、未来に目を向けて、ちょっとだけでも楽しい気持ちや前向きな気持ちを自分自身が持てるように、そういう事を考えられるようにする為にも、今日はこんな記事を書いてみました。

前回の記事はコチラ『ボディメイキングはじめました』

2019年12月9日からボディメイクを開始したのです。その時はこんなお腹をしていました。僕の人生の中で最重量体重80㎏(推定)を記録していました。最も重く、最もたるんだ体です。

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実に衝撃的な写真です。

ワールドワイドウェブで何を晒しているんだ?と我ながら不思議に思い、しばらく考え込んでしまう程度には恥ずかしい写真です。
見て下さい、この見事なまでの『ザ・中年太り』。こんなお腹をさすりながら、よくもまあ「前はけっこう真面目にトレーニングとかしてたんだよ」なんて得意満面に話をしていたもんだなあ…。そんな、少し前の自分を思い出すと赤面せずにはいられません。

そんな、どうしようもなく自堕落な生活をしていた僕ですが、どうにかこうにか自分に鞭を打ちながら、大きなお腹を抱えて重たい体を引きずりながらジムに通う日々でした。それまで文字通り毎日飲んでいたお酒も、その日を境に飲まなくなりました。食生活も見直し、無駄なカロリー摂取を控え始めました。

体は毎日どこかしらが筋肉痛。だけど、分割法によって筋肉痛ではない箇所を鍛えるためにまたジムへ通う日々。もちろん、仕事を終えてからジムへ行くので気分は乗り気ではありません。筋肉痛は酷いし、疲れているし、仕事が終わって夜も更けているし、冬だったので何しろ寒いし、「行きたくない」「すぐに帰ってお酒を飲みたい」そんな事ばかりを考える日々でした。

それでも、僕を駆り立てるのは、この写真がハッキリと明確に表しているたるんだ体です。あのたるんだ自分の体を直視することで、如何に今の自分の精神がたるんでいるのか、ハッキリとわかる。そして、そんな自分自身が僕は嫌いなんです。たるんだ体とたるんだ精神をそのままにしておきながら、平気な顔して偉そうに人様に向かって何かを語っている自分の醜悪さに嫌気がさしていたんです。だから、そんな自分を打倒するためにも、絶対に元の体に戻して、自分が見て自分で自分を褒めてあげられるような体に戻したかったんです。

そんな決意を込めた、ジム通いを再開する前の写真です。
この、たるみきった精神を文字通り体現している醜悪な自分の体から目をそむけてしまわないように永遠に記録しておく為に写真を撮りました。

「もう二度と、この体には戻らないぞ」という決意を込めて。


ジムに行くとたくさんの鏡があります。その鏡の前に立つと、目の前には、お腹がポッコリと出てたるみきった体をした“ザ・中年のおっさん”が必ず映ります。まず、そのビジュアルに物悲しさを覚えます。
そして、追い打ちをかけるかのように更なる悲しさが、トレーニングをするその瞬間にやってきます。
腹圧を高めて腰を保護する為に巻くトレーニングベルトを締めると、以前は一番きつい最奥の穴に刺さっていたはずのピンが、奥から5番目の穴になんとかギリギリ刺さる状態。もちろんベルトの上にはお腹のぜい肉が乗っかります。
鏡に映った変わり切った己の姿を、悲しみを噛みしめて見つめながら、トレーニングを開始します。
もちろん、トレーニングをする時に味わう悲しさはそれだけじゃありません。
以前は、自分でも感心するくらいの重量を扱えていたのに、再開した状態では死ぬ気でやってもその時の5割~6割程度の重量しか動かせません。しかも、そんな程度の重量にも関わらず、翌日以降は大ケガでもしたかのような筋肉痛に襲われて、日常生活を送るのすら困難な状態に陥ります。

毎日毎日逃げ出したくなるし、毎日ジムに行くのが苦痛で苦痛で仕方ありませんでした。でも、そんな時は自分で撮ったあの写真を見返しました。
「このたるんだ体のままでずっと過ごすのか?」
そんな問いかけを己にして、そうして、来る日も来る日もジムに通い鉄の塊と格闘する日々を過ごしました。

この頃は、少しでも体の変化を自分で感じたくてかなり頻繁に写真を撮っていました。もちろん、そんな短いスパンで目に見える変化が起きるわけもないんですが、せっかくなので載せておきます。

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ようやく1ヵ月が経過する頃には、自分だけは変化を感じ取れる程度には、ちょっぴりだけ痩せました。年末近くには、ほんの少しお腹の脂肪の量が減った感じがしています。もちろん、まだまだ他人からは「ヤセたね」とは言われません。でも、変化は着実に起きていました。トレーニングベルトの穴の位置が奥側に1つズレたんです。
見た目の変化はそれ程ないけど、確実に痩せている事が自分だけにはハッキリと分かりました。もちろん、扱える重量もほんの少しではありますが、確実に上がっていました。

この頃にはすっかりトレーニングが習慣化していました。ちょうど、トレーニングを初めて3週間が経過する頃に、年末年始休みを迎えたんです。ジムもこの時期は開いていません。それでも習慣化してきたトレーニングを継続したくて、年末年始は家の中でトレーニングを行いました。とは言え器具が充実しているわけでもないので、主に自重を利用したトレーニングでした。
自重トレーニングをやりながら、「早くジムに行きたい。ジムでウエイトを使ったトレーニングしたいなあ」なんてことを自然に思うくらいには、ジムでのトレーニングを好きになっていました。
今考えると、それはそうだろうという感じなんです。何しろ、確実に痩せてきているし、扱える重量は上がってきていて筋力も上がっているし、何しろ体の調子が良いんです。

そうして、年が明けて2020年になりまた日常が戻ってきました。
迎えた、1ヵ月後の写真です。

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まだまだ「ヤセた」というにはほど遠い体です。でも、心なしかお腹周りが少しだけほっそりしてきたような感じがあります。ここからもしばらく頻繁に写真を撮っていました。

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1月中には、ほとんどのトレーニング種目で以前と同程度の重量も扱えるようになってきてかなり調子も良く、楽しくトレーニングができていました。筋肉量も増えてきて代謝もかなり上がっていたんでしょう。開始1ヵ月半~2ヵ月経過する頃には明らかにヤセてきたのが目に見えて分かりました。周囲の人からも「ヤセたね」と言われる状態になりました。それでもまだ、トレーニングベルトの位置は一番奥までは戻りません。ようやく奥から2つ目が余裕を持って締まるという感じでした。

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2ヵ月が経過すると、更に調子が上がってきました。持ちあがる重量は、全ての種目で以前の重量を超えました。皮下脂肪もだいぶ減ってきて体に力を入れていなくても腹筋が薄っすら割れているのが分かるようになってきました。筋肉も増えてきて、体にメリハリが出てきました。こうなると、更にジムへ行くモチベーションが上がってきます。

2ヵ月半が過ぎた頃には、トレーニングベルトのピンが遂に一番奥の穴に刺さるようになりました。

そうして迎えた3ヵ月目の写真がこちらです。

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トレーニング開始時と並べて比べてみます。

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明確にヤセました。誰が何と言おうとヤセましたね。腹筋も大胸筋も分かれ目がハッキリ現われました。鏡で見る感じや体感的には、トレーニングをガシガシやっていた2019年7月頃と比べて、明らかに筋肉量が増えています。体脂肪量は、恐らく当時と同じくらい。ただ、家に体脂肪計が無いので明確な数値はわかりません。
とは言え、持ち上がる重量も明確に上がりました。種目によっては1.5倍くらいまで上がったものもあります。

ですが、体重はこの時点で73㎏くらいです。
体重は、開始時から3ヵ月で7㎏減。
体脂肪量は数値計測していないのでハッキリとはわかりませんが、恐らく元通りのレベル。
筋肉量は明らかに増加(増加量はわかりません)。
筋力も明らかに増加しているので、筋肉量を増やし体脂肪だけを7kg減らす事に成功しました。

以上が、ウエイトトレーニングのみ(有酸素運動なし)で、3ヵ月間のボディメイクをした成果です。

ハッキリと、「大成功」と胸を張って言える成果が出せました。

今は良い時代になりました。トレーニング種目を詳しく知りたければネット検索をするとすぐにたくさんの動画にアクセスできますし、たくさんの記事がみつかります。もちろん、専門家のトレーナーさんに教わって取り組むのが最も効果的なのは間違いありません。でも、現在の僕程度の知識であってもこれだけの成果は生み出せます。

この経験から明確に分かったのは、

「一番大切なのは、技術や知識ではない」という事です。

今回僕が実施したレベルのボディメイクであれば、効果を出すにあたって、まだパーソナルトレーナーの資格を有していない僕であっても、知識や技術については必要十分だという事がわかりました。

と言うか、実際には最初から特別に新しい知識や技術はほとんど必要が無いだろうというのはわかっていました。もう少し言えば、今現在、インターネットを検索して手に入る情報があれば、おそらく大抵の人もボディメイクをある程度のレベルで実現する事が可能なはずです。
ただ、これは、知識や技術といった理論上の話において、ということです。
つまり、知識や技術的な問題によってボディメイクやダイエットができないという事では無いのです。「技術的問題」は生じていないのです。(もちろん、全く運動経験が無くトレーニング自体が初めてだという場合や、コンテストに出るなどの目標がある場合は話が全く変わってくるのでこの限りではありません)

実際に必要とされているのは、理論や知識や技術では無く、現実的にボディメイクの効果が出る事です。どんなに古い理論・知識やベーシックな技術であろうが、思い描いていたイメージ通りの体が実現される=ボディメイクができるという結果が求められているんです。

だけど、それが難しい。
わかってはいるけど、なかなかできない。
「忙しい」「時間がない」「めんどくさい」「モチベーションが上がらない」「環境が整ってない」「やっても効果出る保証がない」「太りやすい体質だから」「筋肉つきづらいタイプだから」「筋トレしてマッチョになるのは嫌だ」etc。そんな様々な個別の理由があって、実現される事は、本当に難しいと思います。

僕自身もそうだったので、本当によく分かります。

これを実現するのは、「気合い」「根性」「意識の高さ」の場合もあるかもしれませんが、それで実現できるのは恐らくとても稀な人だけでしょう。少なくとも、僕はそんな稀な人間ではないですし、優れてもいないし、特別でもありません。

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だけど、写真のボディメイクを実際に3ヵ月でやりました。
ここにはタネも仕掛けもありません。
唯一あるとしたら、この成果を実現するための問題を切り分けた事です。
「技術的問題」と「適応課題」の二つのうち、どちらが自分の課題なのかという事を、観察・解釈・介入をするために、よくよく考えただけです。

上にも書いた通り、現状ではボディメイクを実現する時の阻害要因は知識や技術という「技術的問題」ではありません。
最大の阻害要因は、「やりたくない」という身も蓋も無い自分の中にある最も目を背けたくなる嫌な部分を、自分の中でキレイな言葉で正当化してしまう為に、他の何かの理由を適当に持ってきて、お手軽に置き換えてしまい、行動に移さないという、自分自身の中の「適応課題」でした。

この事を、正面から見据えて、受け止めて、捻じ伏せて、乗り越える。言ってみれば、僕がやったのは唯一ただそれだけです。

そして、この事以外を問題として捉え違えてしまうと、ボディメイクで成果を出す事は絶対にできません。本当の問題を、しっかり観察して見極めて、しっかり解釈して分析し、しっかり行動という介入をする。必要なのは、ただのこれだけですし、「コツ」や「秘訣」や「近道」と呼ばれるモノがあるとすれば、この事を指しているんです。
だから、僕みたいな何のスペシャリティも持ち合わせていない普通の人でもできるんです。特別じゃないし、誰にでもできるし、凄くもなんともない事なんです。

だけど、

「適応課題」を解決してその状況に適応するには“痛み”と“喪失”を伴います。だから、自分だけの力でこれをやるのは物凄く大変な事です。何しろ、痛いし色んなものを失う感じがするので、すぐに止めたくなりますし、途中で「もうダメだ」と思う事もたくさんあるでしょう。止めるために都合の良い理由はどんどんキリがないほどたくさん出てきます。事実、僕も何度も途中で「○○だから、もう止めよう」と思いました。物理的にも精神的にも痛みと喪失を伴うんだから「もう止めよう」と思うのは、毎日の事でした。

でも、そんな時は、一人で取り組まなくても良いんじゃないかなと思います。自分だけだと難しいなら、誰かの手を借りればいいんじゃないかなと思います。得意な人がいるんだったら、その人のサポートを受ければいいんじゃないかなと思います。

僕が、今回このボディメイクを途中で投げ出さずに実践できたのは、自分達がやっているこの仕事が理由でした。僕も僕の仲間も、個人や組織といった誰かの「適応課題解決」のサポートをするためにプロタゴワークスを起ち上げ、今日まで運営しています。
そんな仕事をしている会社の代表である僕自身が、自分自身の最大の「適応課題」であるボディメイクを途中で投げ出せるはずがありません。何しろ、世界中の誰よりも、僕の体がたるんでいる事を嫌悪しているのは僕自身であり、世界中の誰よりも、僕のお腹が割れている状態を望んでいるのも僕なんだから。そんな僕の「適応課題」解決のサポートを、その道の専門家であるプロタゴワークスがサポートをしたという状態です。自分の中にある「適応課題」を、自分と自分との対話によって解決をはかりました。だから、僕は一人で成し遂げたわけではありません。

ボディメイクはもちろんそうですし、それ以外の何かをする上で、働く上で、生きていく上で、様々な場面で何某かの問題にぶち当たる事がたくさんあります。僕自身、文字通り毎日何かしらの問題にぶち当たりまくっていますし、僕の仲間もそうです。

2020年4月22日、今現在のこの世界で生きている多くの人が、まさに今この「適応課題」に直面しているのかもしれません。今までに出会った事の無いウイルスの猛威によって、誰も遭遇したことの無い状況に直面している。だけど、全く先が見通せないこの状況に適応しながら、今日を生き延びて、明日もその向こうにある未来も作っていく為に生き延び続ける必要があります。

もし、あなたの前に立ちはだかるその問題が「適応課題」だったとしたら。
もし、誰かのサポートがあればうまく適応していけるかもしれないと思えるんだったら。

その時に、このnoteの記事やプロタゴワークスの名前を思い出してもらえると嬉しいです。

もしかしたら、あなたと僕たちが一緒に力を合わせたら、その課題を解決していけるかもしれません。その時は、是非、声をかけて下さい。

※2020/4/24加筆修正しました


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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