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遠ざけていたのはそんな理由があったから

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

縁もゆかりもない“知らない土地”に行ってぶらぶらと歩く。

そんなことを趣味や楽しみにしている人の話を、本で読んだりテレビで観たりしたことがあるような気がしますし、そういう話を見聞きする度に、「ぶらぶら歩くために知らない土地に行くってことだよなぁ。それはちょっと自分にはハードルが高そうだな」なんてことが頭の中に浮かんできた記憶が何度もあったような気もしています。

そんな風に考えていた自分が、まさか“知らない土地”をぶらぶら歩くことになるとは。
そして、そんな体験がまあまあ楽しかったと感じる日が来るとは。
自分にとっては、恐らく初の体験をしてきました。

何でそんなことが起きたのかと言えば、他県に住んでいる姪っ子がやっているスポーツの試合で群馬に遠征に来るという話を聞いて、その試合を家族で観戦に行ってきたことが発端でした。

試合が行われたのは、僕にとっては「同じ群馬県内」というくらいしか縁が無く、今までに一度も訪れたことも無ければ、車で走ったことの無い道を走ってようやく辿り着いた場所でした。
そうして辿り着いた場所で、僕と家族にとっては全く馴染みの無いスポーツの試合を観戦しながら、今ひとつ楽しめるポイントが判然としないながら、姪っ子の活躍だけに注目して応援をしてきました。

試合はリーグ戦ということで、1日の中で数試合行うらしく、1試合目が終わってから次の試合まで時間が空いたのでお昼ごはんを食べに行く事にしました。
とは言え、ちょうどお昼時というのもあって「どこのお店に行っても混んでるだろうな」というのと、混んでるところに車を出すのも面倒だったので、スマホで検索してみたら“徒歩15分”という散歩をするにはちょうどいい距離にコンビニがあったのでそこへ歩いてお昼ごはんを買いに行くことにしました。

全く知らない街の全く知らない住宅街を、ただコンビニに行くためだけにぶらぶら歩く。
たまたま天気も良くて、陽射しも暖かくて、歩道も整備された住宅街をグーグルマップを頼りに、子どもとの歩調に合わせて歩きます。

歩き初めて5分もすると、体がじんわり汗ばんできます。
「あとどれくらいあるんだろう?」とグーグルマップを再度確認すると、まだまだ全然進んでいなく、「まだまだ先は長いなぁ」と思いつつ、そんなに嫌な感覚はありません。それはきっと“コンビニに行く”という目的はあれど、特に時間に終われているわけでも無く、コンビニに行ってもただお昼ごはんを買うだけでさっきまで居た場所にまた戻ってくることは確定しているので、焦る理由も急ぐ必要も全く無かったからかもしれません。

歩道の周囲に立っている家々を眺めながら「あれ?道の右側に立っている家と左側に立っている家だと新しさが違う感じがする」なんてことに気付いてその理由を考えたり、時々点在している空き地には結構立派で樹齢がけっこう長そうな木があまり手入れもされてない状態で生えているのに気付いてその理由を考えたり、そんなことをしていたら、普段そんなことを考えることなんて無かったからか、なかなか楽しい気持ちになってきました。

道ばたに寝ている猫に声をかけてみたり、人の家の庭にいる犬に話しかけてみたり、家の前でカッコイイバイクをピカピカに磨いている人に挨拶をしてみたり、そんなことをしていたら15分の道のりも案外とすぐだったりしてコンビニに辿り着きました。

そうしてコンビニで買ったお昼ごはんを、道の途中にあった初めて足を踏み入れた公園のベンチに座って食べて、公園の遊具で少し遊んで、また試合会場まで元来た道を歩きました。

きっと良い天気だったのも大きく影響していると思いますし、住宅街の中ではほとんど車に遭遇しなくて安全だったのもあったと思いますし、往復30分の散歩が今の自分にはちょうど良い疲労感だったのもあったのかもしれません。そんな諸々が重なったからなのか、“知らない街をぶらぶら歩く”という体験が何とも言えずじんわりとした“楽しさ”を感じられました。

と同時に、今まで自分が“知らない街”を歩くことに拒否感を感じていた理由が何となく見えてきました。

これまでは「“知らない街”を歩く」という行為を想像した時には、「そこを歩いているのは自分一人で」という想定をしていました。そうすると、どうしたって行き会う人達からの視線は「なんだこの“不審者”は?」という視線を向けられ、強めに警戒されるんじゃないだろうか?そんな不安と恐怖が先行していたような気がします。

だけど、今日は行き会う人達ととても自然な感じで挨拶ができていました。それもこれも、家族と一緒に歩いていたからに違いないと確信をしています。だって、オッサン一人が馴染みの無い住宅街を歩きながらキョロキョロ辺りを見回していたら、そこで行き会う知らない誰かに警戒をさせてしまうことになるかもしれませんから。今日は、家族と一緒だったからこそできた貴重な体験であり、貴重な“楽しい”という感覚だったんじゃないだろうか。そんな風に感じています。

これからは、「“知らない街”を歩くという楽しさを体験しようと思ったら、自分一人ではなくて“誰か”と一緒であれば奇異な目で見られないんじゃないだろうか?」という仮説を持ったうえで、チャレンジを重ねてみようかと思います。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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