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オープンダイアローグを体験させてもらいました

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

「自分では気付けないけど、気付かないとマズイ事や、気付いたからこそ前に進める事って本当にたくさんあるよなあ」

こういう事は、これまでにも色んな事を通じて自分で気付く場面があったし、社内でも仲間といつも対話をしながら感じてきていました。

だけど、昨日の夜、今までに感じてきたようなモノとは少し違うような、かと言って「気付き」という意味では同じなんだけど、やっぱり何かが少し違う気がするモノをたくさんもらえたような時間を過ごす事が出来ました。

それは、『オープンダイアローグ』に参加した事で得られました。

『オープンダイアローグ』については、これまでも興味を持って、関連する書籍だったり、国内での第一人者である斎藤環先生や森川すいめい先生のお話が聴けるイベントに参加したりしながら、自分達なりにオープンダイアローグについて調べてはきたつもりでしたが、どうしても一度自分で体験してみたくなっていたところ、ひょんなことから、「オンラインでオープンダイアローグを初めて開催します」という方とSNSを通じて知り合って、ラッキーにも体験させていただける事になりました。

とは言え、主宰者である「しんちゃん」さんとはもちろん初対面ですし、それ以外の参加者の方々とも初対面でありつつ、参加者の中でオープンダイアローグ未経験者が僕だけだったのも相まって、まあまあのドキドキ度で参加しました。

でも、終わってみたら、自分の心の中が何とも言い表し難い“爽やかな気持ち”でいるのを実感しました。

この時の気持ちは、今までに似たようなモノがあったかと言えばあったような感じもするし、無かったと言えば無かったような気がするような心持ちでした。

“爽やかな気持ち”なのは間違いないんですが、スポーツをした後のような爽快感とも違うし、ゲーム等をして楽しかった後の気持ちとも違うし、そもそもオープンダイアローグ中にワーッと興奮したりもしなければ、がっくりと落ち込むような事も無く、何と言うか「とても強い刺激を味わった後に訪れる爽快感」というわけでは無いんだけど、かと言って気持ちが動かないわけでもなく、何とも言えず、やっぱりこれまでにあまり似たような体験はあまり無いような“爽やかな気持ち”を味わいました。

この“爽やかな気持ち”について、今の僕の中には、幾つかの仮説はあったりするわけです。

その中でも最大の要因は、「自分が自分の話をして、その後、リフレクティングを受けるという役割だったからじゃないか?」というものです。

今回、僕が体験したオープンダイアローグの大まかな流れはこんな感じでした。

まず、“話をする人”である僕が、自分の話をしました。
この時の話題は「何の話でもOK」という事だったので、最近自分が感じた“大きな怒りを感じた出来事”についてある程度のまとまった時間をもらって話し切った感覚がするまで話をさせてもらいました。その間に質問をもらって答えたりもしたかもしれません。
その後、リフレクティングを受ける僕は、カメラと音声をオフにした状態で、他の参加者の方々が僕の話を聴いて何を感じて考えているかについて話し合っているのを傍観します。この時に、他の参加者の方の画面には僕の映像も映っていなければ僕の声も聞こえない状態で、僕について話し合ってくれている状況です。
リフレクティングの後には、それについての感想やその時感じている事や思った事について僕が話をして、また、それについてリフレクティングを受ける。
そんな流れだったような気がしています(ちょっとハッキリとは覚えていないんですが)。

ここで、個人的にはとても不思議な事が起きたんです。

このリフレクティングの時に、不思議な事に、僕はうっかり泣きそうになりました。
僕がした話を聴いてくれた人たちが、僕について真剣に、かつ、温かさをもった言葉で話し合ってくれているのを見て聞く。こんな体験を、僕はこれまでの人生で一度もした事が無くて、それが何とも言えず嬉しかったんです。しかも、それをしてくれているのが、今日初めて会って話をする関係性の、全くの赤の他人である人達なのに。それなのに、なぜか、その話の中に加わっていないはずの、ただ聞いているだけの自分が泣きそうになっているなんて。これには、我ながら驚きました。

僕の認識の中では、自分達でやっている会社の中で、自分の考えている事や感じている事について日々仲間と対話を重ねて仕事をしている状況だと常に感じていますし、これについては間違いないと断言できます。だから、いわゆる「対話」は日常的に行っているし、そもそもこれが僕たちの会社の根幹なので、とても大切にしているし、何なら仕事においてそれ以上に大切な事は無いとも考えているくらいには実践している自負もあります。

だけど、考えてみれば、会社以外の場面でこの時ほど、僕と全く対等の関係性で何の先入観も無しに僕の話を聴いてくれて、それに対して、何の否定的な言動をせずに真剣に考えた事を話し合ってくれている内容と、それをしてくれている他者の姿を見る事なんて、これまでの人生には存在しなかった体験だったなあと、今あらためて感じています。
しかも、何度も言いますが、この時初対面の方たちばかりにもかかわらず。

それなのに、こんなに温かくて真剣に僕の話を受け止めて考えてくれる人たちがいて、そんな場を作ってもらえるなんて。そういう稀有なこの場とこの時間とそこにいてくれる人達への感謝の念が一気に噴出してきた感覚がありました。

それによって得られた“爽やかな気持ち”だったんだなと、書いていてわかってきました。


オンラインで開催されたオープンダイアローグでも、これだけの効能を感じる事が僕は出来ました。

ここには、もちろん、様々な事に気を配ってあの場を作り上げて運営をしてくれた「しんちゃん」さんの力によるものが大きいと思っています。

それに加えて、当日参加してくれた他の参加者の方々が、良き対話者としてあろうと臨んでくれていた姿勢をとても感じたので、それらのすべてに感謝しています。

あれは、その場を運営する方や参加する方々が、「オープンダイアローグのやり方」とか些末な事に囚われて実施したとしたら、絶対に得られない体感だったんだろうなと思っています。運営者と参加者の姿勢次第で、良くも悪くもなるんじゃないかなと思いますし、自分が参加したオープンダイアローグが、「あの場とあのメンバーで良かったなあ」と幸運に感謝しかありませんし、そこには、「オープンダイアローグでどんなモノを実現したいのか」という想いみたいなものや温かさや優しさや真剣さがあったように感じています。


この感じが、もっと広がっていったら、この世界はもっと平和になるんだろうな。


いつだったか、これと全く同じ事を思った瞬間がありました。

そう言えば、あの時もこの“爽やかな気持ち”と同じようなモノ自分の中に湧いてきた感覚がありました。


あの感覚と気持ちを、絶対、忘れんなよ。


そう自分に言い聞かせて、思い描いているワガママを通していきたいなと、今は思っていますし、何しろ、これだけ対話を実践しているにも関わらずまだまだ自分自身で気が付けない事がたくさんあるし、昨日はそれにあの短時間で幾つも気づかせてもらう事が出来たし、それによって、僕はまた一歩どころか何歩も全身した実感があるんです。

その為にも、オープンダイアローグまだまだ経験したいし学びたい気持ちでいっぱいです。


しんちゃんさん、そして、参加者の皆様、本当にありがとうございました。

またよろしくお願いします。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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