見出し画像

がんばれがんばれ若者たち

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

群馬中小企業家同友会で毎年開催している合同の“新入社員研修”を見学させてもらってきました。

何社もの会員企業に入社したそれぞれの新入社員が一堂に集まって4月の第一週に3日連続で開催する研修が今年も実施されていたんですが、その最終日のタイミングに時間を作ることができてなんとか午後の部だけ見学させてもらうことができました。

3日間に渡って実施されていた新入社員研修の最後には、参加した新入社員の方が一人ずつ前に出てきて、一緒に研修を受けていた他者の新入社員だけでなく自社の経営者とそれ以外の他社の何十人もの経営者が並んでいる前でそれら全員に向けて「これからの1年間の“決意表明”を宣言する」という取り組みが行われました。

最終日の午後だけ見学させてもらっていた僕からすると、「つい数日前に社会に出てきたばっかりの若者達にはなかなかヘビーな状況なんじゃないだろうか?」なんてことを思いながら勝手に感情移入して若干ハラハラしながら一人ずつの“決意表明”を聴かせてもらっていたんですが、正直に言って驚かされました。

なぜなら、ほとんどの新入社員の方々がとてもしっかりと“決意表明”をしていたからです。

中には、人前で話すことが得意そうな人もいましたし、逆に、とても苦手そうで声が震えている人もいましたが、そんな違いがとても小さなモノに感じられるくらいに、誰もがみんな“自分の言葉”として決意を語ってくれていました。

初日からの様子をずっと見ていたわけではないので新入社員の方々の変容ぶりやその詳細はわかりませんが、それでも多くの人達の話の中から見えてきたのは「この研修を3日間受ける中で、自分のことを省みる機会があって、自分が思っていたような自分ではなかったということがわかった」という経験を多くの若者たちが獲得していたことでした。

その新入社員の方々の中には、まだ就職する以前にちょっとした縁で見知っていた人たちが数人いたんですが、その数人ともが見違えるような変容を遂げていたのは驚きました。

この“決意表明”を聴かせてもらう前に、この3日間の研修で使ったという資料を見させてもらったんですが、それらの内容の一つずつが“新入社員”として本格的に仕事をする前に知って、理解して、ワークなどの中で多少なりとも体感することができたんだとすると、学生から社会人へのトランジションをするための大事なステップを踏むことができたのかもしれないなぁ、なんて思っていたところでした。

そこへきてのこの“決意表明”だったので、この3日間の研修の内容は“社会人スタート時の変容のキッカケ”としてはとっても重要で必要なキッカケになっただろうなと感じました。

この時期にメディアやネットで見かける“新入社員研修”の話と言えば、大抵は大手企業や巨大な組織で実施されるとても充実した研修内容の話がされたり、社内に同期がたくさんいたり、数か月後に配属がきまるとちりぢりに転勤になったりなんていう話題で、地方の中小企業の実情からするとあまり“リアリティ”を感じることができないような話題だったりします。

だけど、大企業だろうが中小企業だろうが“新入社員”として入って来る人達が、いわゆる“社会人”としては「ほとんど何も知らないしまだ何も出来ない“ほぼ学生”の身である」というのは特に変わりがありません。

だからこそ、そこまで新入社員研修に時間も費用もかけることができないし、社内に新入社員がその人以外に誰もいないなんていう環境もザラにある中小企業では「本当の最初のスタート時点で、同期の仲間を社外に作る機会を設けて、その中で他社の同期と協働しながら、必要なことを知ってもらって理解してもらって考えてもらう」ということがとっても大事になってくるのは大企業や大きな組織以上に深刻な問題になってくるのは間違いありません。

そのタイミングで、こうやって複数の中小企業が合同で研修を行い、それを複数の企業の経営者達が協力してコンテンツを作って実践するということを何年も継続しているというのは、何と言うかとっても素晴らしい取り組みだなぁと、初めてこの“新入社員研修”の場に身を置いてみて深く実感することができました。

もちろん“こういう取り組み”を自社だけで準備して実践できる中小企業はとっても素晴らしいと思います。

でも、現実的にはこれを自社だけでやるということが難しい中小企業もたくさんあります。

そして、今以上にこれからは“新入社員”が各社にとって__特に中小企業には__非常に貴重な存在になってきます。

その時に、自社だけで「何とかする」ということはなかなか難しいんじゃないかと思っています。

中小企業が生き残っていくためには、この“新入社員研修”のように、合同で集まって一緒に重要で必要なことに取り組んでいくことが生存するための条件になってくるんじゃないかなあ、なんて思っています。

それに何より、今日出会った新入社員の方々の多くが口にしていたように「この“新入社員研修”で出会った他社の仲間がいる」ということが、これからの中小企業で若い人達が育っていくための重要で必要な要素なんじゃないかなと強く感じました。

「自分には仲間がいる」

これだけで、辛く苦しい時にも頑張れたりするっていうのは、世代が変わってもみんな案外と同じなんじゃないのかな。

そんなことを“変容”を遂げた新入社員の方々の話を聴き終えて考えていました。

群馬の中小企業で働くことを選んだ新入社員のみなさん、会社も年齢も違えども「この地方で仕事をする仲間」として一緒に頑張っていきましょう。ファイト!


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

#ビジネス #仕事 #群馬 #高崎 #対話 #組織開発 #人材開発 #外部メンター #主役から主人公へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?