きっかけはすぐ傍らに在るのかも

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

金曜ロードショーでやっていた『スタンドバイミー』を録画していたので観てみました。

1976年に生まれた僕にとっては、この映画が公開された80年代の大半を小学生として過ごしていたはずの僕にとっては、「懐かしの、80年代名作映画」と呼ばれているこの映画はまさにドンピシャなんだと思うんですが、僕にとっては懐かしくもなんともありません。

何しろ、この映画を観るのは、今回が初めてだったからです。

恐らく、この映画が日本で公開されて以降、テレビで放映されるのは初めてでは無かったんだとは思います。だけど、僕はその放映のタイミングで観ることは無く、加えて、レンタルショップでこの映画を借りたことは一度もありません。

「なぜ観なかったのか?」と聞かれたとしても、そこに特に理由は無く、強いて言うなら「観たいと思わなかったから」としか答えようがありません。

ちなみに、『スタンドバイミー』と同様に、「80年代名作映画」と呼ばれている「昔、結構テレビで流れてたよね」という映画についても観たことが無い映画はたくさんあります。
例えば、『ET』とか『インディジョーンズ』とか『グレムリン』とか『ネバーエンディングストーリー』とか『スターウォーズ』とか。

他にもたくさんあるんだとは思いますが、観たことが無い故に思い出すことが出来ませんが、同時代を生きた多くの人達が観たと言われている「その時代の名作」と呼ばれた映画の多くを観ていない自覚があります。もちろんこれは、80年代だけではなく、それより前の時代の映画も観ていないし、それより後の映画も観ていません。

ただ、自分が大学生の頃の映画は結構たくさん観ていました。当時、住んでいたアパートのすぐそばにあったレンタルショップに行くと、結構な頻度で「10本1000円」というキャンペーンをしている事がよくあったので、そのタイミングで気になっていた映画はもちろん、「ジャケ買い」ならぬ「ジャケ借り」で見た目やタイトルで借りて観ていた記憶があります。お金にいつも困っていましたが、一人で単館系の映画を観に行ったりもよくしていました。なので、人生の中のある一時だけは、映画をやたら観ていてとても詳しい時期がありました。その頃は、『キネマ旬報』を愛読して楽しんでいました。

今思うと、「生きづらさ」を感じ取って孤独感や閉塞感で苦しかった当時の僕は「映画を観る」という非日常体験によって救いを感じていたのかもしれないなあ、なんて思っています。

そんな僕ですが、80年代の名作をほとんど観たことが無い割には、それらの映画の情報を得る機会が当時もその後の人生の中でもたくさんあったはずなので、観ていないはずのそれらの映画のあらすじを大体何となく把握してしまっているんです。だからこその、「わざわざ観なくてもいいかな」という興味の失い方。能動的に行動しようと思うきっかけが無かったんじゃないかなと思うんです。

それが昨日は、家のテレビのハードディスクをチェックしたら、「毎週録画」の設定になっている『金曜ロードショー』の枠で『スタンドバイミー』が録られていたんです。それに加えて、昨日の金曜日は仕事において「良いこと」があったので、「とても気分が良かった」んです。更に言うなら、『スタンドバイミー』が録られている事に気が付いた瞬間、「あ、この映画は人生で一回も観たこと無かったなあ」と思ったのを覚えています。

これらが重なった事で、僕は人生初の『スタンドバイミー』鑑賞を行いました。

「きっかけがあれば、やってみたいとは思っているんだよね」とか、「きっかけがなかなか無くてねぇ」とか、「きっかけ」が原因ということにして、「何かを始めない事の理由」としている事が、僕はよくあるんです。

その中の一つが、今日書いていた「観たいなあとボンヤリ思ってはいるけど、これまで観ることの無かった『名作』と言われている映画の鑑賞」ですし、こういう類いのモノが、僕の人生の中にはまだまだたくさん積み残されているような状態です。

「きっかけさえあれば、いつか」

そんな事を思って待っていても、恐らくそんなタイミングはやってこないんだと思います。
現に、僕は、1986年の映画を2021年になってようやく観る事になったんです。ただ待っていたら、35年も経ってしまいました。

色んなところで色んな人が言っているので、今さら僕が言ったところで特に何かの意味があるわけでは無いと思っても居るんですが、僕の中ではとても大きな意味があったと感じているので、敢えて言っておきたいと思います。これからの自分自身の為にも。

「きっかけは、待っていたって来ないので、自分で作って、自分が動け」

大切なのはそれだけなのかもしれません。

『スタンドバイミー』を45歳にして初めて観た僕は、登場人物である中学校に上がる前の多感な時期の少年達を見ていて「もっと早くこの4人に会っていたら、何かを思ったのかもしれないなあ」なんて事を感じました。彼らは、今の僕から見ても、充分に大人だったし、それ相応の子どもでもありました。

35年前には登場人物と同じ歳の子どもだった現在45歳のオジサンから見ても、とても面白いし、とても学びに溢れた映画だったなあと感じています。

そして、何よりも感慨深かったのは、

小学生の頃からずっと追いかけ続けてきた『ジョジョの奇妙な冒険』の第三部から登場しはじめた「幽波紋(スタンド)」の語源でも有る「スタンドバイミー=傍に立つ」という言葉が題名になっているこの映画を初めて観て、「もしかしたら、荒木先生は、この映画から何らかのインスピレーションを受けたのかもしれない」なんて思いながら映画を観ていた事だったりするんです。

どこでなにが誰のどんな部分と繋がっているのかもしれない。

そんな事を考える事になったりして、この世の中は、自分が想像している以上に何だかとても面白いと思えてくるようなこういうタイミングがあるから「まだ止められないなあ」なんて思うことがあるんです。

来週の金曜ロードショーは『ボヘミアンラプソディ』だと言うから、これもまた観ないといけないなあと思っています。


あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/


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