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突然やってくる充実のきっかけ

こんにちは。

株式会社プロタゴワークスあかねです。

本を読んでいると、「こんな事を、この人は一体どうやって考えついたんだ!?」そう思う事がよくあります。

そう思う瞬間は、いつも唐突にやってきます。

そこまでにも、その著者の書いていた文章をずっと読んできていたはずなのに、そこに書いてある文章を読むその瞬間までそう思う瞬間はやってきません。

もちろん、その箇所に書いてある内容以外のことについては、「一体どうやってこんな事を考えついたんだ?」と思う事はある場合もありますが、それもやっぱり、その瞬間までは湧いてきません。

読んでいる僕の中に、「一体どうやって~」というのが湧いてくるには、その箇所を読む瞬間までに書かれていたものの積み重ねを経てきたからこそ受け取れるモノなんだろうなとは思っています。

そう思ってはいますが、湧いてきたあの瞬間は本当に唐突に「うわーーーすげーーー」って感じになっているので、その瞬間に突然それが電撃のようにやってきた気がするんです。

それと同時に、「一体どうやって~」と、自分にはその瞬間まで一度も頭の中に思い浮かぶ事も、それについて考えるという事も、この46年の人生の中で一度も考えた事がなかったはずのその考え方にも関わらず、その衝撃的な考え方が「これって、もしかするとアレと同じなんじゃないか?」なんて事に繋がっていくことがあったりします。

そんな、「人生で一度も考えた事が無かったようなこと」を楽しむことが“本を読む楽しみ”になっている部分は大きいですが、それが「もしかするとアレと同じでは?」という「全く考えたこともない事と、自分の身の回りの何かが、全く考えたこともないような繋がり方をするんじゃないか?」ということも、僕の中での“本を読む楽しみ”になっているのを、今日あらためて気が付きました。

今日“それ”が起きた本は、『アースダイバー』(著:中沢新一)でした。

とは言え、実は、今日この本を読んでいた時には、本当に全くそんなことを考えもせずに読んでいたんです。何かを得るためとか学びのためにというモノよりも、どちらかというと、完全なる“時間つぶし”として。

家族を車で送迎する必要があって、そのために発生する待ち時間が読めなかったので、単純にその時間を埋めるために読みかけていた何冊かの本を携えていった中の一冊に、『アースダイバー』がありました。

そして、実際の待ち時間の時の自分の気持ちとしては、『アースダイバー』がしっくりくる気がして読みだしただけでした。

ただそんな理由で本を開いて読み始めただけなのに、こちら側の準備がそれくらい適当だったにも関わらず、あれだけの“衝撃”を与えてくれるんだから、そういう本や、そういう本を書いてくれる著者については、そりゃあファンになろうってなもんでしょう(実際、中沢新一さんの本を読んでいると僕はこういう“衝撃”を受ける事がたくさんあります)。

これは、読んでいる僕にはコントロールする事ができません。とにかく、読んでいると突然起きる出来事だと感じています。

だけど、この“衝撃”があると、そこから先の自分の頭の中が劇的に変化する事がよくあります。

何と言えばうまく表現できるのかわかりませんが、その“衝撃”によって、自分の意識の上には絶対に出てこないような部分に繋がる経路みたいなモノが出来て、そこから、今まで自分が知り得なかったモノがズルズルと引っ張り出されてきてたくさんの触手が手を伸ばして、その深い部分にある色んなモノを勝手に繋いでいくような感じとでも言うんでしょうか。とにかく、そこから今までに無い思考が出来るようになったりするわけです。

そんな風に、その本のその箇所を読むまでは、「そんな事を感じたり考えたりする自分がここにいるとは思いも寄らなかった」わけなので、間違いなくその本のその箇所を読むことが無ければ、そんな自分に気付くことはこの先一生無いままで死んでいったに違いありません。

だけど、今日その本のその箇所を読んだことによって「新しい分かりかた」をしてしまったわけなので、もうそれを考えることの無かった自分には戻れません。僕が、元に戻りたかろうが戻りたくなかろうが、いずれにしても、もう以前とは違う自分に変わってしまいました。

こんな体感が得られると、心の底から「ああ、この本読んで良かったなあ」と思う事ができますし、この体験が一度でも出来るのであれば、大体映画一本を観るくらいの金額で支払いが済むというのは、本当にコスパがいいなと思いますし、そんなにすぐに読み終える事もできないので長く楽しめますし、いいことばっかりあるよなぁ。そんな事をいつも感じています。

休日に発生した、長時間に及びそうな待ち時間の退屈しのぎのつもりでした。どっちかというと、「その場にじっとしていてできる退屈しのぎでしょうがないから」という理由だったのに、思いもよらず、とんでもなく有意義な時間と体験が出来てしまって、行動としてみてみると「ただ本を読んだ」というだけなのに、日曜日の充実度が急激に跳ね上がってとても気分の良い1日になりました。

これだから読書はやめられません。

さて、次はどんな本を買おうかな(その前に、読まないといけないヤツが山ほど控えています)。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

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