見出し画像

早起きはけっこうなお得

こんにちは。
株式会社プロタゴワークスあかねです。

今日は、久しぶりに「休日に早起きして活動をする」をやってみました。

早起きとは言っても、実際には平日よりも少し早く起きたくらいではあるんですが、普段の休日であれば特に用事が無ければ「起きるまで寝る」のがいつものことで、何か特別な用事が無ければ平日よりも早く起きることはほとんどありません。

でも、今日は特別な用事があったので早起きすることになりました。
そんな今日の用事は「気球に乗る」というイベントでした。

気球に乗るのはこれで2回目だったんですが、1回目のことは「気球に乗った」ということしか覚えていません。なぜなのかはよくわからないんですが、気球に乗ったという体験についての感動みたいなものはありましたが、その時に何を見て何を感じたが全然思い出せません。今日のイベントに参加するまでの間に時々思いだしてみましたが、その時の自分の感覚みたいなものは本当に何も出てきませんでした。

で、人生2回目の気球に乗ってみたら、これが途轍もない恐怖を感じました。
何しろ、脚が震えだしそうな感覚が体の奥の方からしてきました。

僕が乗るまでにも何人もが乗って無事に降りてきていたし、当然ですが操縦してくれる専門の人がいるわけです。だから、事実としては「安心できる材料」ばかりが揃っている状態でした。何一つ不安に感じる必要はありません。それは僕もよくよくわかっていて気球のカゴに乗り込みました。

地面から離陸するにあたりガスバーナーが「ゴーー」と鳴る音が想像以上に大きくてびっくりしたのはありますが、それ以外は衝撃も無いしバーナー以外には音も無くスーッと空中に浮かんでいきます。とは言っても、地面ではなくて周囲の景色を見ようと一生懸命になっていたので、目に映る景色の変化から空中に浮かんでいくのがわかっただけではありましたが。

公園で行うイベントだからなんでしょうか、どこまでも上空に昇っていくわけではなくて、一定の長さに調節してあるロープで地面につなぎ止めてあり、それによって高さの上限を決めているような感じです。ロープは公園の三方に配置されたトラック3台に1本ずつ繋がれていて合計3本でバランスを取っているようでした。

ある一定の高さとは言えそれなりの高さまで上がるので、一番高いところからの眺めはなかなか素晴らしいものでした。群馬県内には高層ビルがほぼ存在しないので気球からの眺めを遮る物は遠くに見える山々くらいのもので、ちょうどよく晴れた空の下、まさに群馬県を一望できたような感じでした。

そして、そんな景色を眺めた直後に、肚の奥底からくる震えのような感覚に襲われました。
おそらく、あともう少し高いところまで上がっていたら脚が震えだしたんじゃないかなと思うんです。

今、これを書きながら今朝の景色と感覚を思い出しながら肌が粟立ちそうになるのを感じるくらいだったので、自分自身にとって結構な恐怖だったんだと思うんです。

何と言うか、「地に足がついていない事に対する根源的な不安」みたいなモノのような気もするし、「ああ、これは“何かあったら”絶対に無理なヤツだ」という諦めというか、そんな“命の終わり”が間違いなくすぐそこにある感覚みたいなモノを感じました。

これまでの人生の中で、今日の気球で上がった高さよりも高い場所に自分のこの身を置いたことは何度もありました。

だけど、それらのどんな高さであっても今日のような感覚を味わったことはありませんでした。それがなぜなのか考えてみたんですが、大抵は「建物の中だから」で片が付く話なのかなと思ったんですが、それだと飛行機に乗った時にも安心していられたのがなぜなのかよくわかりません。となると、やっぱり気球に乗る時には「カゴに乗るだけで何にも守られていない感が強いから」で、同じ空を飛ぶ飛行機は、壁も窓もあって風からも気温からも守ってくれているという違いは大きいのかもしれません。

そんな「楽しいイベント体験」とは裏腹に、気球に乗ってしまえば自分の命なんて文字通り「風が吹けば飛んでいくくらいのモンである」ということを感覚的に味わえて、肚の底からの恐怖を感じるという夏の思い出ができました。

これでまた、「己には胆力が足りない」という事を身を以て知れたので、自分自身の胆力や勇気というものを過信することなく、「自分はビビりだから」ということを前提にモノを考えるための材料が手に入りました。

昔の自分だったら「こんなの別に怖くないよ」なんて言っていたかもしれないなぁと思いつつ、今の自分は「根源的な恐怖」に対して怖いと感じられるセンサーが機能してくれている自分の体に感謝すら覚えています。このイベントのおかげで、自分の危機感知センサーがバッチリ機能していることが確認できて本当に良かったし、もう二度と見ることの出来ないかもしれない景色が見れてとても楽しかったです。

ツラかったけど早起きして朝からイベントに参加してみて本当に良かった。



あかね

株式会社プロタゴワークス

https://www.protagoworks.com/

#ビジネス #仕事 #群馬 #高崎 #対話 #組織開発 #人材開発 #外部メンター #主役から主人公へ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?