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欲の満たし方を考える

割引あり

前回に引き続き、欲求について考えていくのですが、今回は満たし方そのものについて考えてみます。

前回の記事↓

ではよろしくおねがいします✎

 
 
 


欲求解消の方法

欲求の種類なんかは前回のnoteを参考にして頂ければと思いますが、

僕が捉えているイメージとしては生存的・高次的な欲求が入り混じっているこの感じであり↓

前提として、生理的な欲求が階層毎(マズローの階層欲求参照)に順々に満たされた後というより、 “ある程度” 満たされた後に、高次的な欲求が満たされ始めてくるかなと。


とりあえずイメージとしてはこちら↓というより

こんなイメージです↓

僕のイメージする欲求階層
派生形がメイン(基本形があるけど個々によって異なるので)

そして行動や心の動きを決める最終決定時には、高次的な欲求(顕在的・潜在的に関わらず)が重要だろうと捉えています。



では話を戻しますが、解消の流れとしては↓

欲の解消機序

このような感じで、

●1: 何かしらの欲の発生と同時に緊張状態(心身のストレス状態 ≒ 生体の不快)が発生


●2: 葛藤や障壁が一度、目の前に出現


●3-1 : その壁をスルーできる解決方法がすぐにあれば、緊張状態を解消する為に行動を起こす → 欲求充足し、緊張状態が消失

●3-2 : その壁に阻まれ、緊張状態の継続と欲求不満の感情増幅 → 適応機制(防衛規制)なる行動を取り、
欲求が満たされて緊張状態が消失
or
緊張状態が続き、神経症や問題行動を引き起こす

こんな流れを取るのが一般的かと思います。

3-2で出現する適応機制(防衛規制)の行動選択こそが各個体差が強く現れ、緊張状態が持続するか消失するかの境目だと思うので、ここを掘り下げていきたいと思います。

 
 

報酬系への刺激で満たされる

とはいえ、まずは満たされるとは何なのかについて綴っていきましょう。

中脳辺縁系の脳内報酬系において、ドーパミン放出を促進させ快の感覚を生じ、それが一種の条件づけ刺激となる事が欲求の満たしとなります。

※β-エンドルフィンが中脳腹側被蓋野のμ受容体に作用しGABAニューロンを抑制する事により、中脳腹側被蓋野から大脳皮質に投射するドーパミン神経系(A10)のドーパミン遊離を促進させ、多幸感をもたらす

これらの報酬系は認知をする事で、連合的学習を作り、アプローチと行動が誘発され、肯定的感情(快体験)が促進される為、生存および生殖の可能性を高める役割を果たしています。


報酬系の主な機能は以下の3つ
・連合学習
・意思決定に影響しアプローチ行動を誘発
・肯定的感情(特に喜びを誘発)

有益な刺激との接触を最大にし、かつ有害な刺激との接触を最小にすることに起因 ➠ 誘因行動を引きおこす刺激の総称の事


つまり報酬であるか否かは、脳の状態に依存して、主観的な快体験を起こすかどうかという事で決まる

※客観的にそれが報酬であるかどうかを測定するには、誘因行動を引き起こすかどうかを測定するのが一般的


その辺りの話はこちらでも↓

 
  

適応規制(防御規制)の種類

わかりやすさが少しでも出せる(?)よう、僕の大好きなキャンプに行くぜ!的なところに当てはめて綴っていきたいと思います🏕(あくまで例文です。あぁ〜キャンプ行きたい)

 

キャンプへ行きたい!だけど行けない時の適応機制群●

合理的規制(努力・説得・納得)の場合】

→ 夏は暑いし虫も出るし体力きついし、友人を誘っても来ないだろうから行かないわ。そもそも外で寝るとかバカバカしいわな

自分の欠点や失敗をそのまま認めず、社会的に容認されそうな理由をつけて、自身を正当化する( ≒ 言い訳)。言い訳に過ぎないのに、本人が認識出来なくなる位にそれを信じこむと大変。
 
※努力や説得における合理的規制は、無理矢理に落し所を決めていくのに対し、納得だと心からの選択になるので、ストレスのかかり方が穏やかではある

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