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ピラティス氏は脊柱のカーブを知らなかったのか?説

もしかしたらこうだったのかと
疑問に感じたらとりあえず、
「説」として調べると集中します

脊柱のメカニズムについて色々調べることが増え、
脊柱に関する研究や原則で
1800年代~1900年代のものを目にします

すでにその年代で脊柱のメカニズムはある程度
わかっていたようです
椎体の動きの生理や病態との関連
どの部分を正常化させるべきかなど。

私は
ジョセフ・ピラティス氏が
「脊柱はまっすぐなものだから、それらを正さなければならない」
と考えていたと聞いていたので、S字カーブを知らなかったのだと
思っていました

1945年に出版された本では
“Return to Life Through Contrology” Joseph Pilates said that “spine should be flat like a newly-born infant even throughout adult life.”

このような記載があります

確かに、産まれて最初のカーブが後弯であり
その後、立位を取るようになって
前弯が生じることでS字カーブとなるワケですが、
色々調べているともしかしたら、ピラティス氏は
脊柱のことや呼吸法のことも知っていたのでは??と
考えるようになりました
実際はどうだったのかわからないですが。

1874年にAT・スティルはオステオパシーの概念を
確立していて、1892年頃にアメリカに学校を創設。

John Martin Littlejohnは生体力学的な脊柱の
バイオメカニクスを提唱している

1903年頃に脊柱のメカニズムを提唱したR・Lovettは
脊柱がまっすぐだったら、回旋の軸はない。
としていて
その後、いやいや
1918年頃にはH・Fryetteは弯曲が形成されるので
軸がある、それも一定の法則があると発表している。
同じ頃にイギリスでは、Littlejohnは
オステオパシーの学校を創立していて、
この第1次世界大戦前後にピラティス氏もイギリス、
マン島にいたりする

ピラティス氏は1926年にニューヨークにスタジオを
創設しているので、すでにこの時代で脊柱の弯曲に
関する情報はある程度、知っていたのでは??とも
思うのです

つまり、ヨガやセルフディフェンスを指導してきた
ピラティス氏にとって、骨盤をやや後傾にし、
重心を落とすことでコア(パワーハウス)に力が入り
何かの動作、パフォーマンスをするのに
適していたからそちらを選択したのかな~と
も考えたりできちゃうわけです

脊柱に関する学術はいまでも議論になる程
研究が盛んに行われています
そして、時代と求める身体の使い方、
考え方、治し方、教え方は各人が
どのような法則に従ってそれらを考えているか
によって、様々な効果を得たり、
または適さなかったりするのではないかと思えた

ピラティスのやり方、教え方、身体のみかたが
それぞれ異なるのはある意味、正解であり
互いにどれが間違えで、どれが正解ということでもなく
目の前のお客様の身体、健康、心が穏やかで
癒えていく過程をエクササイズ、または治療法を
用いてそれらを施しているということで
今回は着地した

一般的に誰でもピラティスインストラクターに
なることはできるが、どんな基準で
どんなピラティスを継承したく、
どのような指導をしたいのかによって
インストラクター(職業)として
どの路に進めばよいか、まとめておこうと思う

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