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ビジネス書籍の内容、96.2%はムダ!?

最近、急に読書熱が復活したので、積んであったビジネス書籍を読んでいます。

「読んでいます」と一言で表現しましたが、私が本を読むとき、前田裕二さんの著書「メモの魔力」で述べられている「事実(Fact)」、「抽象化」、「転用」の3つの観点からメモを取りながら読んでいきます。

↓こんな感じ(事実(ファクト)欄)

事実(ファクト)

このようにメモを取りながら読み進めていくのは、手が疲れる上になかなか進まないことも相まって、結構苦痛なんですよね…

世の中には速読自慢の人が本当にたくさんいて、Twitterを見れば1カ月に50~100冊くらい読む人なんて山ほどいます。

私は、読書嫌いなので1カ月で1冊も読まないのが当たり前💦

また、資格試験業界にいますので、多読とは「たくさんの本を読む」のではなく「一冊の本を繰り返し読む」ことを意味します。

難関と言われる資格試験を突破されたほとんどの方には、ご理解頂けると思うのですが、過去問1冊とっても3回、4回読んでも間違える・覚えられない。それが資格試験界隈の「共通認識」です。

なので、とにかく同じ本を何度も繰り返す。これが少なくとも私の「多読」です。

が…やっぱり「速読」に憧れもあるので、いわゆる「酸っぱい葡萄」的な見方をしていたことは否めません笑

速く読みたい、大量に読みたい。しかし「メモの魔力メソッド」を使って読むと逆に読むスピードが落ちます。

メモを取りながら、そして「抽象化」「転用」を考えながら読むのだから、当然です。

でも、辞められないんですよ。

それは「メモの魔力メソッド」を使って読むのと使わずに読むのでは、得られる知見の質が異なるからです。

ハッキリ言えば、「メモの魔力メソッド」を使わずに「本を読む」のは、その読んだ時間をムダにしているのと同じ…とまでは言いませんが、それくらい違うと思うんですよね。

ヒマつぶしで読むのならそれは全然いいのですが、もし何らかの情報、学びを得ようとしているのなら、「メモの魔力メソッド」を使わずに読むのは、少なくとも私にとっては「あり得ない」という感じです。

はい、長くなりましたがこれが前提です。

編集者の方のセミナーに行ったときに教えて頂いたのですが、一般的なビジネス書籍は概ね10万~12万文字程度だそうです。ざっくり1ページあたり400文字、250~300ページといったところですね。

私が「メモの魔力メソッド」を使って、この一般的なビジネス書籍を読むと、1日80ページが限界です。というよりチェックしてみたら毎回80ページ前後しか読んでいませんでした笑

なので、10万文字300頁と仮定すると、80頁分は26,666文字となります。

で、ここからがミソなんですが…

私がノートに事実(ファクト)としてメモしたページ数が、なんと毎回全て「5ページ」だったんですよ…

言い換えると、読書の都度80ページ(26,666文字)を5ページに要約していたんですね。

更に、私のメモしたノートの平均的な文字数が「200文字/ページ」だったんです。200文字×5ページですから、当然1,000文字/回です。

そう、私は毎回読書の度に、26,666文字を1,000文字に要約(メモ)しながら、読書しているという「事実(ファクト)」に気づいたんです。

1,000/26,666≒0.0375。

つまり、ビジネス書籍の要点は全体の3.75%。これが「事実(ファクト)」です。

事実(ファクト)があるなら、「メモの魔力メソッド」により「抽象化」することができます。

この「ビジネス書籍の要点は全体の3.75%」を抽象化すると、「ビジネス書に書いてあることの96.25%はムダ」(「メモの魔力メソッド」としては「What型・関係性軸・反対」)となります。

では、抽象化によって抽出された「「ビジネス書に書いてあることの96.25%はムダ」を「転用」すると…

「1回目を要約しながら熟読し、2回目以降は要約した3.75%を回すと、下手な速読よりもはるかにタイパが高い」

このように導くことができます。

実際のメモだともっと短縮しますが、これらをまとめると下記のようになります。

事実(ファクト):私は読書の際、80ページ(26,666文字)を毎回ノート5ページに要約していた。このノート1ページの文字数は平均200文字。1,000/26,666≒0.0375。つまりビジネス書の要点は全体の3.75%である。

抽象化:ビジネス書の文字情報の96.25%はムダである。(「What型・関係性軸・反対」)

転用:1回目を要約しながら熟読し、2回目以降は要約した3.75%を回すことで、下手な速読よりも高タイパで内容を身に着けることができる。

ということで、速読できなくても要約力を鍛えれば速読力に代替可能である。このことに気づいたというお話しでした。

遅読派・熟読派の方は、一度お試しいただくと良いかもしれません。

※なお、学術系書籍や資格試験関係書籍、特に資格試験過去問集は「一言一句すべて大事」ですし、「ノルウェイの森」に出てくる「グレート・ギャツビィ」みたいな本は「ビジネス書籍」ではありませんので、ご注意ください。

僕は気が向くと書棚から「グレート・ギャツビー」をとりだし、出鱈目にページを開き、その部分をひとしきり読むことを習慣にしていたが、ただの一度も失望させられることはなかった。一ページとしてつまらないページはなかった。なんて素晴しいんだろうと僕は思った。
「ノルウェイの森」/村上春樹

こういう本は、何十年読んでも新しい発見があったりしますね☺

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