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【脳性麻痺のリハビリ】手足が硬くなるのは脳が全ての原因でしょうか?『システム論』を元に…

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【脳性麻痺のリハビリ】手足が硬くなるのは脳が全ての原因でしょうか?『システム論』を元に脳性麻痺児者のマッサージやストレッチを考えていきましょう(^^)

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【脳性麻痺のリハビリ 尖足と寝返りの関係性】

「最近、尖足がひどくなった気がする」 「脳の病気が進行しているのかしら?」 脳性麻痺は 『脳の損傷によって姿勢や運動機能の障害が生じる非進行性の疾病』です 脳性麻痺は進行しません。 尖足の状態が変化する理由は脳以外に理由があるかもしれません。 今回は 新しいリハビリの考え方『システム論』を基に自宅でできる尖足対策を記事にします。 キーワード 『脳性麻痺』 『尖足』 『システム論』 『寝返り』 寝返りが楽にできないと身体が硬くなる? システム論を振り返ります 人間の姿勢や

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      電動車椅子ユーザーの知世さんとお話

      自立生活支援センターで働きながら、バリアフリーマップの作成や旅行・通学、進学相談。様々な活動に取り組んでいる知世さんにお話を伺いました♪

      • 脳性麻痺児者と親の健康 #1.睡眠環境

        お母さん、お父さん 夜眠れていますか? 親の健康は子どもの成長に欠かせません! 今回は睡眠について紹介しますね♪ 円滑な入眠に欠かせない5条件①充分な睡眠欲求 ②深部体温の下降 ③手足からの熱放散 ④副交感神経の活動 ⑤脳の興奮低下 今回のnoteでは特に『 睡眠環境 』について紹介しますね♪♪ 睡眠環境 #1.冬の寝室・室内気温は15〜16℃ ・寝る前加温器具の電気は切る ・湿度の理想は50〜60%前後 入眠には熱放散が必要! 加温器具のつけっぱなしはNG 睡

        • 円滑な睡眠の5条件 充分な睡眠欲求 深部体温の下降 手足からの熱放散 副交感神経の活動 脳の興奮低下 充分な睡眠は子どもの成長 親の健康管理に欠かせません!

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        【脳性麻痺のリハビリ 尖足と寝返りの関係性】

        • 電動車椅子ユーザーの知世さんとお話

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        • 脳性麻痺児者と親の健康 #1.睡眠環境

        • 円滑な睡眠の5条件 充分な睡眠欲求 深部体温の下降 手足からの熱放散 副交感神経の活動 脳の興奮低下 充分な睡眠は子どもの成長 親の健康管理に欠かせません!

          【脳性麻痺のリハビリ】尖足と頭部の関係性

          尖足と後頭部の関係。後頭部を柔らかくすることで、尖足の原因となる下腿三頭筋にも良い影響が出ることがあります。今日はこの理由を記事にします。 足と頭は繋がってる前回、紹介した尖足と膜の続きです。尖足の原因となる下腿三頭筋はSBLという膜で太ももの後ろー腰ー背中ー後頭部まで繋がっています。抱っこしている時や車いすに乗っている時に身体が反り返ることって多いですよ。多くの場合、身体が反り返るのと同時に、両足が交差し、尖足が強くなります。 これは身体の後ろ側にある筋肉が大きな膜とな

          【脳性麻痺のリハビリ】尖足と頭部の関係性

          【脳性麻痺のリハビリ】尖足と膜の関係

          尖足と膜の関係 あまりピンとこないかもしれませn 尖足の大きな原因である『下腿三頭筋』 実はfaciaという膜で覆われています 下腿三頭筋を含む膜は 足の裏・背中・腰、頭まで繋がってます 尖足のリハビリ 足周囲だけやってもあまり意味がない 今日はそんなハナシです ・noteは専門職向け ・ブログはご家族向けに更新再開します♪ Superficial Back Line(SBL) ざっくりこんな感じ 足→腰→背中→頭部にむけて繋がる膜 (写真に関してはアプリ側に許可いただき

          【脳性麻痺のリハビリ】尖足と膜の関係

          【脳性麻痺のリハビリ】尖足と下腿三頭筋

          しばらく更新できていませんでした 3月からゆっくりと更新を再開します! まずは尖足と〇〇 3月は尖足と『筋肉』について紹介 1記事あたり500文字を目安に更新予定です♪ 尖足と下腿三頭筋 写真の左側が『ヒラメ筋』 写真の右側が『腓腹筋』 2つの筋肉を合わせて『下腿三頭筋』 と呼びます どちらも尖足と関係のある筋肉 特徴は ・腓腹筋は膝関節をまたぐ ・ヒラメ筋は膝関節をまたがない パットみて分かるように 腓腹筋は膝より上まで筋肉が 伸びているのが分かりますよね♪ この違い

          【脳性麻痺のリハビリ】尖足と下腿三頭筋

          【尖足のリハビリ】屈曲しながら寝返る

          伸展パターンで寝返ると ・後頸部、体幹や下肢伸筋が硬くなりやすい... 屈曲しながら寝返ることができたら ・身体の柔軟性も高まり ・筋力も向上しやすい 今回は屈曲寝返り獲得の方法を考えます 屈曲寝返りに必要な要素頭部屈曲に必要な要素 ・頭頚部の柔軟性 ・体幹、下肢前面筋の筋力 ・肩甲骨の柔軟性 まずはこれらの要素が必要 1つずつ考えましょう 〇頭頚部の柔軟性 頭頚部が伸展位にある場合 まずは柔軟性向上が必要です 特に伸展寝返りを繰り返していると Superficial B

          【尖足のリハビリ】屈曲しながら寝返る

          寝返りができない子どもの動作獲得を目指す

          寝返り動作ができない 周囲の環境を把握できない 姿勢を整えることができない 周囲の環境を把握できないと ・脳に入る情報量↓ ・発達の遅れを助長 姿勢を整えることができないと ・体重移動不十分 ・筋内循環↓  ・筋の柔軟性↓ 前回、屈曲寝返りと伸展寝返りを紹介しました しかし、寝返り動作ができないより 伸展しながらでも寝返り動作はできたほうがいい! 今日は伸展しながらの寝返り動作獲得を考えます 伸展しながらの寝返りに必要な要素・足で床を蹴る ・首を反り返らせる ・身体

          寝返りができない子どもの動作獲得を目指す

          寝返り動作の治療方法(肩甲骨)

          システム論に基づいた寝返り動作の治療 システム論は現在の日本では新しい概念です 人間の姿勢や行動は 運動課題 個人因子 環境因子 の相互作用の結果生じます まずはこれが大原則 原子反射の残存 異常運動パターンといった知識は捨てましょう 寝返り動作は転がり動作寝返り動作は転がり動作です 仰向けの状態から横に転がることで成立 頭部ー体幹ー四肢が接触した安定した状態から 片側上下肢に体重が移動するとても不安定な動作です 人間は生まれながらの問題解決者前回の復習 あらゆる状

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          脳性麻痺のリハビリ 首が反って座りにくい①

          脳性麻痺児者と関わる際によく遭遇します。 首が反ることによって椅子や車いすに座りにくい、呼吸がしにくい、抱っこがしにくいなど。 首が反り返った状態が続くことで様々な影響が出ます。 本日は『首の反り返り』について記事を更新します。 本日のポイント ・首が反り返る原因と対策が分かる 首が反り返る原因と対策私たちはどういう場面で首を反らしますか? 肩が凝った時、上を見る時、あくびをする時... 何かしらの目的があるから首を反らします。 脳性麻痺児者であってもなにかしらの原因があ

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          脳性麻痺のリハビリ 尖足に対するマッサージ実践編②

          尖足の直接的な原因は『下腿三頭筋』というふくらはぎの筋肉です。 そのため、ふくらはぎの筋肉をマッサージすることは有効です。 マッサージをする時は先日紹介した優しいマッサージを意識してやってみてくださいね。 優しいマッサージの詳細はこちらを参照ください そして今回は下腿三頭筋以外の筋肉以外をマッサージすることで尖足が和らぐ可能性があることを紹介します。 【筋肉のつながりを考慮したマッサージ】 『筋膜』という言葉がTVで見かけるようになりました。 実際、筋膜という言葉

          脳性麻痺のリハビリ 尖足に対するマッサージ実践編②

          脳性麻痺のリハビリ 尖足に対するマッサージ実践編

          尖足の原因を判断する方法として ①足首を曲げた時の弾力の有無 ②足首を素早く曲げた時の弾力の有無 この2つを行うことで『筋肉』と『関節』どちらに原因があるのかを判断することができます。 復習ですが... 足首を曲げた時に硬い弾力を感じた場合、『関節』に問題があることが多いです。この場合は足首を無理に曲げないようにしましょう。 一方、足首を曲げた時に柔らかい弾力を感じた場合、『筋肉』に問題があることが多いです。この場合、マッサージをすることが尖足の緩和に効果的です。 そして本

          脳性麻痺のリハビリ 尖足に対するマッサージ実践編

          脳性麻痺のリハビリ 尖足の原因②

          昨日は尖足の原因を判断する方法として足首を曲げた時の弾力について記事を更新しました。 足首を曲げた時に弾力を感じる場合は『筋肉』 足首を曲げた時に弾力を感じない場合は『関節』に原因があるかもしれません。 『筋肉』に原因がある場合はマッサージをすることで足首が柔らかくなるかもしれません。 【尖足の原因② 痙縮(Spasticity)ってなに?】 痙縮の定義  Jpn J Rehabil Med Vol No8 2016 「痙縮の定義をめぐる混乱」高橋宣成 より引用 ・Lan

          脳性麻痺のリハビリ 尖足の原因②

          脳性麻痺児者のリハビリ 尖足のマッサージ方法

          脳性麻痺児者と接していると『尖足』で悩む人が多い印象があります。 『尖足』は足関節がピンと伸びている状態です。 病院や訪問リハビリの人が週に何度か足首を動かしてくれる しかし、1日は24時間。1週間168時間。病院や訪問の職員が40分~60分前後足首を動かしたところで大きな変化は得られにくいです。 そこで、お母さん・お父さんがお子さんにマッサージをしてみませんか? 兵庫県尼崎にて脳性麻痺児者やご家族を支援する活動を月に1回定期開催しています。今回は『尖足』のマッサージ方法を紹

          脳性麻痺児者のリハビリ 尖足のマッサージ方法

          【脳性麻痺のリハビリ】システム論から尖足を考える

          『尖足』と言われてみなさんどんな状態が思い浮かびますか? また、尖足になっているとどんな場面で困りごとが生まれますか? 本日は『システム論』を基に尖足を考えます 【従来の脳性麻痺のリハビリ】 『尖足』は脳性麻痺のリハビリで難渋する点の1つではないでしょうか。 足首が曲がらないことにより... ・立つことができない ・歩くことができない ・歩けるけど、疲れやすい、転倒しやすいなど。 尖足は立ち上がりや歩行といった動作に大きく影響を与えます。 『尖足』になる原因は

          【脳性麻痺のリハビリ】システム論から尖足を考える