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社会問題に興味のある人に見てもらいたい映画とその理由(ネタバレなし)

1. "Beauty is Embarrassing" 社会問題度 ★☆☆☆☆ エンターテインメント性 ★★★★★

社会問題性に乏しい映画を早速おすすめして恐縮ですが、とにかくおすすめの映画。SNSなのでいいね!を集める文化が横行する中だからこそぜひみていただきたいです。個性と自分が判断する美しいものへの執着。やりたいことを追い求める姿勢から学ぶことも多いと思います。

2. "Learning to Skateboard in a Warzone (If You're a Girl)" 社会問題度 ★★★★★ エンターテインメント性 ★★☆☆☆

アフガニスタン首都カブールで文字の読み書き、そしてスケボーを習う女の子たちのストーリー。女の子たちとスケボーを教える女性たちのシスターフードも微笑ましい映画です。女性だからできない、女性だからしかたない、そんな言葉を払拭させてくれます。

3. "TRUE COST" 社会問題度 ★★★★★ エンターテインメント性 ★★★☆☆

ファストファッションの闇を暴くエンターテイメント性の高いドキュメンタリー。縫製工場で働く人の人権やファッションが生み出す環境への影響など便利でおしゃれな「プチプラ」の闇を明かします。個人的には高くても良いもの、長く使えるものを購入するきっかけになったドキュメンタリーです。

4. "Bellingcat: Truth in a Post-Truth World" 社会問題度 ★★★☆☆ エンターテインメント性 ★★★☆☆

インターネットの繁栄によってフェイクニュースや独立ジャーナリズムが存在する今だからこそ見て頂きたい作品。政治戦争やドラック戦争などの真相を暴いていく市民ジャーナリズムの光と闇に焦点をあてた映画なのでジャーナリズム・法曹関係に興味のあるかにおすすめです。

5. "MATANGI / MAYA / MIA" 社会問題度 ★★☆☆☆ エンターテインメント性 ★★★★★

ロンドンを中心にラッパーとしてその地位を確立させたM.I.A. ことマヤの自伝的ドキュメンタリー。ラッパーとしてだけでなく自身もタミル難民のアクティビストとして政治や国際問題について語る彼女の姿から感銘を受ける人も多いと思います。非常にアーティスティックに描かれたドキュメンタリーなのでラップに興味がない人、難民についてよく知らない、という人にもおすすめ。

6. "THE SOCIAL DILEMMA" 社会問題度 ★★★★★ エンターテインメント性 ★★☆☆☆

SNSの仕組み、経済や社会への影響、SNSを使うことでどんな弊害があるのかドラマ調に仕上げてわかりやすく説明しています。見やすい映画ではあるのですが、わかりやすいを優先するために簡素化しすぎている点と、ドラマがソープオペラ調でちょっと安っぽくできているのが少し残念ですが、SNSがもたらす影響に危機感を与えてくれるのでSNS依存気味の方やSNS疲れをしている人におすすめです。

7. American Factory 社会問題度 ★★★★☆ エンターテインメント性 ★★★☆☆

アメリカ合衆国オハイオ州に突如出現した中国の工場。その工場で働く従業員の視点からストーリーが展開していきます。労働者の権利や中国・アメリカ経済について学ぶことができます。

8. ”Fantastic Fungi” 社会問題度 ★★★☆☆ エンターテインメント性 ★★☆☆☆

環境問題について新たな視点から考えさせる作品です。世界で最もサステイナブルな食物とされるキノコとその科学について迫るシーンが面白いくらいにシリアスな映画です。環境問題に関するドキュメンタリーはあまり希望が持てない内容が多いので未来に希望を描きたい方におすすめです。

9. ”PERIOD” 社会問題度 ★★★★★ エンターテインメント性 ★★★☆☆

オスカーにも推薦されたインドの生理問題を描いた作品。映画のタイトル生理と文章の最後にくる句読点の両方が込められています。インドをはじめとする途上国では長い間生理はタブーとされ、女性の格差を広げる大きな要因でもあります。身近な問題がこれだけ女性たちを苦しめていたなんて!と驚かされる映画でもあります。

10. ”Advanced Style” 社会問題度 ★☆☆☆☆ エンターテインメント性 ★★★★☆

TRUE COSTを見た人、今のファッション業界に疑問を感じる人などに見てもらいたい映画。いくつになっても自分の思う一番のファッションを堪能する女性たちのお話です。女性であることや加齢を否定的にとらえるのでなく、自分らしく、美しく強く生きることについて考えさせる作品です。

11. "Any day now" 社会問題度 ★★★☆☆  エンターテインメント性 ★★★★☆ 

個人的にはとてもおすすめです。LGBTQのカップルが障害を抱える子どもを里子にするお話。なんといっても演技が魅力。LGBTQや障碍者の権利など興味のある方はぜひ見てみてください。最後まで見てもらえれば邦題のチョコレートドーナッツの意味がわかるかも。

12. ”Kid like a Jake” 社会問題度 ★★☆☆☆ エンターテインメント性 ★★☆☆☆

女の子のような洋服を着るのが好きな男の子、JAKEを育てる夫婦の視点から描かれた映画。「うちの子、変わってるかも」と思うすべての親御さんに見てもらいたい映画です。

13. ”wonder” 社会問題度 ★★☆☆☆ エンターテインメント性 ★★★★☆

ワンダー君は太陽 の邦題でも知られた映画です。なんといっても今回の映画のために特殊メイクにも挑戦した主演のジェイコブ君の演技に釘付け。人とちょっと違う外見が原因で学校になじめなかった男の子が周りをどんどん変えていくお話です。実在する男の子とその家族がモデルになっています。

14. ”Audrie & Daisy” 社会問題度 ★★★☆☆ エンターテインメント性 ★☆☆☆☆

感情輸入してしまいがちのため、私にとってはエンターテイメント性の低い映画ですが、ネットを通したいじめ問題を詳細に、かつ、個人のストーリーに寄り添いながら人間の温かみを残しつつ描いた作品です。インターネットを通していじめがもはや個人的な問題ではなく、社会的に拡散する世の中になったということを痛感させられる映画です。誰もが被害者、あるいは加害者になりえるかもしれないという視点で見て頂きたいです。

今回紹介した映画はあまり知られていない映画が多く、あえてドキュメンタリーでないものも紹介しました。社会問題と聞くとなんとなく敷居が高く、聞くのも憂鬱になってしまうかもしれませんが社会問題って実はこんなに身近で奥が深い!と感じるきっかけになればと思います。

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