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「おいしい」の笑顔がすき。

仕事でニコニコしたお話。

管理栄養士として、病院で勤務している。
患者の大半は85~95歳の超高齢者。
老衰の方も少なくない。

先日、仕事で食事の介助をしていた。
食事の介助は必ずしも管理栄養士の仕事ではないけれども、介助が必要な患者さんで、看護師,介護士の手が回っていないとき、できる範囲で行っている。

食事を介助した患者さんは
いつも数口しか食べられない。

でもお寿司の日は、いつもより食事が進む。
その日はお寿司の日だった。

一口たべて「おいしい」と笑い
一口たべるごとにわたしも嬉しくて
笑顔になった。

そのあと業務の関係でSTさんと交代して
業務が落ち着いたあとベッドサイドを訪れ
ジュースが飲みたいとのことで、
ご家族さんが冷蔵庫にいれてたジュースをわたした。

ごくごくと美味しそうに飲む姿が嬉しくて
飲んでいる姿をみてニコニコしていたら
患者さんも笑って

「ありがとう。その笑顔が嬉しい」

といってくれた。その言葉が嬉しくてまたニコニコ。それをみて、患者さんもニコニコ。お互いに笑顔で笑顔を作った、なんだかとっても温かい時間だった😊

最後に

「また来てよ」

そんな言葉をかけてくれた。
わたしも「また来ます」と声をかけて
部屋をあとにした。

◇◆◇

入院していたり、認知症があると、
「寂しい」と感じたり、不安に感じることが多いと思う。


住み慣れた自宅ではないことや
認知症で自分がなぜここにいるのか分からないこと、
退院の目処が立たないこと、
不安を感じる要素はたくさんある。

わたしにできることは限られているけれども
それでも「また来てね」「また来ます」のような小さな約束をして、約束を守ることで、
少しでも安心できたらいいなと思っている。

🌱

顔を合わせると笑顔になる患者さんが増えた。

「おいしい」の笑顔がすき。

管理栄養士の業務にとらわれずに
笑顔になれる関係性を築いていきたい。

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