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「#はじめて買ったCD」を書ひてみむとてするなり

春はあけぼのとnote連続投稿ということで、今回は12個めのお題「#はじめて買ったCD」です。

え?12個め?

そう、いきなり7つも飛ばしてしまいました。

5つめのお題「#仕事について話そう」については、プライベートであるnoteではあまり仕事の話をしたくないという理由からパス。休みの日の夜は次の日に会社に行けることが嬉しくてソワソワするという会社推しの大石さんとは違い、休みの日の夜はこのまま5年くらいサウナで暮らせねえかなと私は思ってしまうので。

6つめのお題「#今年やりたい10のこと」ですが、サウナに行きたい・銭湯に行きたい・旅行したい・酒を呑みたい・寝たい・noteにテキスト100本投稿・ネットサーフィン・読書・銭湯に行きたい・サウナに行きたい、なので、例年と変わらず、いつも書いているようなこととたぶん同じような内容になるでしょう。書けることは書けそうだけど、書いている俺がつまらんのでパス。

7つめから9つめのお題「#受験体験記」「#就活体験記」「#転職体験記」に関しては、いずれも楽しい話はできなさそうなので……。真面目な方面で語ることはもっとできなさそうなので、一気にすべてパス。私は意識低いどころか意識ない系noterなので、そういうのは有識者の方々の有益な記事を読んでみてくれ。

10個めのお題「#私の本棚」だが、そもそも私の部屋には本棚がない。マジでガチでない。クローゼットとか箪笥とか段ボールに本が入っている。置くスペースがもうないのだ。というわけでパス。

11個めの「#私の作品紹介」は……、そもそも自分の書いた文章をエッセイと呼ぶのが恥ずかしいとかぬかしている奴が、自分の書いたものを作品と呼んで紹介するわけがない。しかし、矛盾するようだが、私は自分の文章が大好きである。

よくしょうもない誤字脱字をやってコメント欄でご指摘いただいたりもするのだが、それでも俺は俺の文章を愛している。そのあたりに関しては、この記事で書いているので、読んでくれください。

ちなみに、最近は誤字脱字チェックアプリを使って確認するようにしているので、ここ数週間の投稿に関しては大丈夫なはずだ。

……まあ、このキャンペーンの条件はあくまでも「お題に沿った記事を5つ」のみで、順番の指定はないし、すべてのお題に応じなければいけないわけではないのですけどね。

当初はなぜか謎のテンションで「全部のお題に答えてやるぜ」とか考えていたのですが、しんどいのでやめました。新社会人の皆様も、絶対に必要な任務でなければ、しんどいときは途中でやめましょう。

前置きだけで1000文字を超えちまいましたので、「#はじめて買ったCD」をサクッと公表します。B'zのベストアルバム『Treasure』です。当時の最高歴代CD売上記録を達成した、売れに売れまくったCDです。

高校生の頃に、青春パンクに夢中になっている同級生の陰で昔のヴィジュアル系にハマっていた、という話は863回くらい書いていますが、実はそれ以前はB'zオタクでした。

アルバムをすべてレンタルし、8cmシングルをブック○フで買い集め、当時リリースされていた楽曲はほとんどすべて知っていました。

親が車でよく流していたユーミンさんや中森明菜さんとは全然ちがう、ギターがギュインギュイン言ってボーカルが叫びまくる(※音楽的語彙が貧弱すぎて頭の悪い表現しかできない)音楽は新鮮でした。

B'zとの出逢いは、ロックという音楽との出逢いそのものです。その頃は、エアロスミスやガンズ・アンド・ローゼスというアメリカのバンドや、ディープ・パープルやレッド・ツェッペリンというイギリスのバンドも知りませんでしたし。

B'zがらみでこのあたりの海外のレジェンドロックバンドの名前を出すと大論争が起きるので(じゃあ出すなよ)さらっとだけまとめますが、つまり、とても自分にとって衝撃的な激しい音楽でした。AI生成で作ったみたいな感想になってもうた。

それと同時に衝撃を受けたのが歌詞の内容なのですが、国立大卒、数学教師の資格を持ち、外国人のサポートミュージシャンと通訳なしで会話できるくらい英語がペラペラ、プライベートではフェラーリやハーレーダビッドソンを乗り回し、そして何よりも日本一のセールスを叩き出したロックユニットのボーカル、という、パーフェクトにも程がある人生を歩んでいる人が書いたとは思えないくらい、ダメ人間の生態を的確に著しているのです。

たとえば、『Treasure 』にも収録されている『FIREBALL』の歌詞。

「夜明けまで続きそうなおしゃべりに頭が割れそうで 僕を見ようとしない君に声をかけるスキはない 相手の流れに押されてる」
「この形勢を逆転したいと からまわりして びんぼうゆすり」

これ、中学生の当時はあまり意味がわからなかったのですが、つまり、合コンに思いきって参加したけど周りのペースに全く入り込めない、それでも会話に紛れ込んでみるけど空回りしてお目当ての子(君)に声をかけるスキがない……みたいな状況だと思います。

大人になってから読むとわかりみがすぎる。つらい。稲葉さんみたいな高スペック男子なら合コンでも引く手あまただろうに、なぜこんなに的確に表現できるんだ。

「びんぼうゆすり」という喩えが素晴らしい。合コンでこういう状況になったら、本当に貧乏ゆすりくらいしかすることがないのだ。もう二度と街コンなんて行かねえ。10年以上前の話だが。

もっと後の時代になってからの曲ですが、『弱い男』という、もはやタイトルがそのものズバリな曲の歌詞もまた凄まじい。

「見せかけの優しさ 評判だけはいいみたい」
「誰にも嫌われたくない それだけです」
「体裁ばっかり気にして」

かなり短い歌詞ですが、短文なのにこっちの弱みをズバズバ突いてくる。やめてくれ。

かといって、『もう一度キスしたかった』とか『MOTEL』とか、キザな感じの男が主人公の曲もあるし、ひと昔前はカラオケの定番だった『恋心(KOI-GOKORO)』なんかは完全に陽キャの歌なので、要するに稲葉さんの作風が幅広すぎるのですが、どれだけ成功してもそのように弱い立場の者の歌詞が書けるのは、そしてそれがイヤミったらしくないのは、稲葉さんが常に謙虚だからではないかと思います。

ユーチューブでGLAYのTERUさんやミスチルの桜井さんと対談されている動画がありましたが、後輩のTERUさんや桜井さんに対して、最初から最後まで低姿勢でした。

自分も、うっかりロックスターになって億万長者になっても、あの街コンで経験した気持ちを忘れないようにしたいと……。いや、忘れたいです。うん。忘れ去りたい。灰になれ。空を燃やしながら。

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