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空気、読みすぎてないですか?~『雨夜の星たち』を読んで~

今日は大好きな寺地はるなさんの作品の感想を書きます。

まずこの装画、素敵ですよね!
カシワイさんという漫画家さん、初めて知りましたが空気感がとても好きです。

雨夜にたたずむ女性は、主人公の三葉雨音です。
仕事はお見舞い代行という少し聞きなれないもの。

三葉は共感や感情移入がとにかく苦手。
相手がどう思うかを考えずに言葉にしてしまいます。三葉の飾らない言葉が、時に相手をイライラさせたり、救いになったりして、影響を与えます。

私はこの本を読んで、他人におもねることなく自分を突き進む三葉が、ちょっとだけ羨ましくなりました。
そう、ちょっとだけ。だってやっぱり周りに嫌われるのは怖いから。

私は空気を読みすぎていないだろうか。
相手に合わせすぎていないだろうか。
もう少し自由になってもいいんじゃないか。
そんなふうに感じさせられた作品でした。

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