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誕生日とロンドンの学校の忌まわしき習わし

どうでも良かろうが、私たち家族が食べる野菜はほぼほぼオーガニックだ。控えめに食べるお肉もほぼオーガニックだし、とにかく家族の食には気を配っている。日本人の体には合わないと思っているので息子には牛乳を飲ませたことがないし、チョコレートだなんてもってのほかだと思っておやつにも気配りをしてきた。しかしそれが崩壊したのが、まさかのモンテッソーリのナーサリーだった。モンテッソーリが悪いわけじゃない、食育の意識が低いロンドンの学校に問題があるのだ。

イギリスでは、誕生日を祝ってもらう側がみんなに日頃の感謝の気持ちを込めて誕生日を自らがオーガナイズする。なのでロンドンでは、子どもの誕生日の日にカップケーキやハリボーなんかの甘いお菓子や、すぐに使い捨てられるプラスチックの小さなおもちゃを学校に持って行ってクラスメイト全員に配る習慣がある。そしてそれは小さな子どもたちしかいないナーサリー時代から始まる習慣でもある。息子が通っていたガチガチのモンテッソーリ幼稚園では、子どもの誕生日の日にお母さんがチョコレートや砂糖コーティングのカップケーキを作ってクラスメイト全員に配るという習慣があった。砂糖やチョコレートフリーで生活していた息子がチョコレートのしかもカップケーキを3歳の時に食べたと知って私は愕然とした。そのガチモンテッソーリでは、お弁当はレンジで温めてもいいですか?自宅に電子レンジも置いていないうちはレンチンはダメ。牛乳は飲ませていいですか?これももちろんダメ。などなど入園する前にこちらに確認してくれる情報が細やかでとても安心していたし、アレルギーが何もない息子なので砂糖やチョコレートのことなど項目として考えもしなかった。カップケーキを食べたことを知った私はすぐにナーサリーに報告し、息子には与えてほしくない旨を伝えた。しかし他の子がもらっているのに自分だけもらえないのはかわいそうなので代わりのものを園に常備しておきましょうという先生の素晴らしい提案に基づいて、そのようにさせてもらっていた。あー、これで安心だ〜と思っていたが、

人種のバラエティが多様なジャングル小学校に入学した途端、人数も今までの倍になり、さらなるシュガーラッシュが始まった。驚くことに、タームが終わるごとに先生たちがロリポップとロリポップをコーティングするとても体に悪そうな着色ばっちりの粉をくれたりするのだ。はーーーーーーぁ!?!?!?である。7歳の息子は一応私に食べていいかの確認をしてくるので。結局頂いた時だけは食べていいことにした。そして知らない間に夫や友達から知らない物を食べさせてもらったりもしているので、もう前ほどの私流食育の縛りを私もつけなくなった。

モンテッソーリ時代のレバノン人のママにカカオはたまに与えた方がいいと言われ、チョコレート=砂糖で甘い物だと思い込んでいた私にチョコレートの意識革命が行われた。チョコレートはカカオなのだ!ということで、息子はカカオ100%の板チョコをごくたまに食べては喜んでいる。子どものうちから板チョコのパーセンテージと砂糖の関係、そして砂糖が及ぼす影響の説明しておくとうまく刷り込みができると思う。と言っても、息子は今はハリボも食べている。

さて、息子は誕生日の日にカップケーキやオモチャを持って行くか、だが、私は持って行かない。しかし誕生会は開いている。
さてロンドンの子どもの誕生会がどんなものなのかは続きをご拝読願いたい。

つづく

※写真はハンガリー人のママ友が作ってくれたとっても美味しかったハロウィンクッキー

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