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ド派手なロンドンの子どもたちの誕生会

息子が3歳の時に、1学年上の4歳のお友達の誕生会に初めて呼ばれてびっくりした。地元の公園の横の子ども用施設を貸し切っての大人子ども総勢30名近くの大きなパーティーだったからだ。子どもたちが自由に施設の遊具を使って遊んでいる間、大人はシャンパンやビールを頂きながら会話を楽しみ、クライマックスはとても美しく品のあるバースデーボーイのイギリス人のママが、バースデーボーイの好きなパワーショベルを形どった手作りケーキを持ってきて、みんなでハッピーバースデーを歌った。そのイギリス人家族は子どもが3人いるので、赤子を抱えながらよくこんな立派なもの作ったねと、どこのママたちも感銘を受けていた。
こ、これが子どもの誕生会なのかと初めて知った時、私は息子4歳の誕生会をどうしようかと考え出した。今思えば正気言って、ナーサリー時代もしくは5歳くらいまでの誕生会は親のエゴでしかないと思う。子どもは大して覚えていないし、やってあげたい親の気持ちと見栄がある場合もある。夏生まれの子たちの誕生会はピクニックが多く親も天候以外はあまり考えなくていい。しかし冬生まれのうちの子は必ずインドアでないとダメだ。かくして私は息子の誕生会をこのようにオーガナイズした。

4歳 パペットショー
5歳 コロナ禍につき近所のパークでケーキだけ食べる
6歳 トランポリン
7歳 クレイジーゴルフ

6歳7歳の会場では、音がナイトクラブ並みにうるさく、あまりに賑やかすぎて疲れたのだが場所さえ借りればピザや飲み物は会場支給だし、ケーキとお返しプレゼントにあたるグディーバッグだけ持って行けば残りは会場のスタッフが切り盛りしてくれるので、2時間ポッキリの勝負で済んで疲れなくて良かった。
4歳のパペットショーは私が一番好きだった誕生会だ。比較的近所を車で通っているとパペットを売っている小さな可愛いお店を見つけた。お店の人に誕生会できるか聞くと喜んで引き受けてくれた。しかし巻き寿司や野菜スティック、大人用子ども用の飲み物を持って準備が大変ではあった。4歳の誕生会には義母夫妻も来てくれて、義母は息子のナニーが作ってくれたチョコレートケーキを食べて「こんな甘いもの子どもたちに食べさせてはダメよ」と本気で注意していた(苦笑)ナニーは用事があって来れなかったのが不幸中の幸いだ。

私の中で子どもの誕生会の予算は300ポンドくらいだ。円安の今換算すると高く感じるが、1ポンド100円という感覚だと3万円ほどになる。我が家は一人っ子なのでそれで済んでいるが、兄弟が多いところは悩みの種だと思う。また、毎度誕生会に呼ばれる側もなかなか大変だ。土日が潰れてしまうのとプレゼント代が嵩むので。

前述した親の見栄の話に戻すが、モンテッソーリナーサリーの1学年下のお友達の誕生会が近所のパークで開催された。ピクニックなので楽勝だなと気楽なプレゼントを手に参加したのが、パークの芝生の上には見事なガゼボ、そしてスナック類はプロのケイタリングからのサービスだった。お友達の恩年4歳。
また、ジャングル小学校の1学年上の子は8歳の誕生日にバスをチャーターしてレゴランドに行っていた。見栄じゃなかったらごめんなさい。

いつまで誕生会をしたがるか分からないが、次の息子の誕生会はボルダリングにしようと思っている。ド派手なロンドンの子どもたちの誕生会に見事に便乗してしまった私だ。

※写真は甘く見えるケーキを要確認する義母ヴィヴィアン・ウエストウッド


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