【1日1文献】東京都内の各地域における地域事業把握に関する調査報告#地域リハビリテーション#理学療法士#地域包括ケアシステム

参考文献:東京都内の各地域における地域事業把握に関する調査報告
筆者:伊藤 晃洋田中 美和子田代 文子
発行日:2022年
掲載元:第41回関東甲信越ブロック理学療法士学会
検索方法:インターネット
キーワード:地域リハビリテーション活動支援事業地域理学療法

【はじめに、目的】 
・東京都理学療法士協会地域包括ケアシステム推進委員会で は、東京都における地域リハビリテーション(以下リハ)活動支 援事業の実施状況について、各地区による特徴や傾向を明らか にすることで、各々の地区における地域リハ活動支援事業のさ らなる活性化を図るためにアンケート調査を実施した。 

【方法】 
・東京都理学療法士協会の各地区支部長および地域包括ケア担 当者、ブロック長計 54 名にメールでアンケート調査を依頼した。 

【結果】 
・回収 52 件(回収率 96.3%)東京都内の 94% の自治体において PT の関わる介護予防事業が行われており、関わっている内容 は介護予防教室が最も多く 55.1%、自主グループの評価が 49% となっている。
・一方で通所・訪問 C 事業については 25% 程度 と少ない実施状況となっている。
・コロナ禍において、事業自体が 中止となっているケースが 59.6% と多い状況であった。
・地域事 業を行う上での課題については人材確保が 76.9% で最多、つい で勤務との調整が 75% という結果となった。
・都士会に期待する こととして、人材確保において地域内で該当者を増やす方法の 確立を求める意見が 80.8% と最も多く、行政担当者からの連絡 窓口の開設を求める意見は 59.6% という結果になった。

【考察】
・ 東京都全体として地域事業は広く行われてきているが、実施状況に関しては地域差が大きい。
・しかしながら、人材の確保と通 常業務との兼ね合いに課題を感じる自治体は多く、都士会に対 しても地域内での人材派遣がスムーズに行える体制構築を求め る声が多く聞かれることになったと思われる。

【今後の課題】 
・今回挙がった意見をもとに、支部の担当者を集めた情報交換 会を開催した。
・情報交換会の内容に関しては後日報告するが、ア ンケート結果から同じ悩みを抱く地区同士の情報交換会など 様々なマッチングにより課題解決の糸口の提示ができるような フォローをしていきたい。

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptkanbloc/41/0/41_0202/_pdf/-char/ja


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