【1日1文献】訪問リハビリテーションにおける生活行為向上マネジメントを活用した介入効果─転倒恐怖感と生活活動の変化に着目して─#地域在住高齢者#生活行為向上マネジメント#訪問リハビリテーション

参考文献:訪問リハビリテーションにおける生活行為向上マネジメントを活用した介入効果─転倒恐怖感と生活活動の変化に着目して─
筆者:伊藤 竜司佐久間 大輔中島 ともみ
発行日:2020年
掲載元:作業療法 39 巻 (2020) 6 号
検索方法:インターネット
キーワード:地域在住高齢者生活行為向上マネジメント転倒恐怖感自己効力感

【要旨]】
・生活行為向上マネジメント(以下,MTDLP)を活用した訪問リハビリテーションが,転倒恐怖感と生活活動に与える効果検証のために,訪問リハビリテーション利用者36名を介入群と対照群の2群に分け検討した.
・介入群はMTDLPによる介入,対照群は従来の訪問リハビリテーションを実施した.
・結果,介入群では活動・参加の改善を目指す具体的な目標が立案され,実際場面での活動練習,家族や関連職種との連携,環境支援などがバランスよく行われた.
・介入から3ヵ月後,介入群のみで有意な改善を認め,MTDLPの活用は自己効力感の改善により転倒恐怖感を軽減し,生活活動を改善させることが示され,活動・参加の促進と自立支援としての有用性を示せた.

メモ
・転倒恐怖感とは,「身体 能力が残されているにもかかわらず移動や位置の変化 を求める活動を避けようとする永続した恐れ」とされ, 村上らによると,地域高齢者の 68. 9%で認められ1), 要介護認定者においては 92. 9%まで上昇する2) と報告 されている.
・さらに,転倒恐怖感は,身体活動を低下 させ,外出機会を制限し,人や社会とのつながりを少 なくするとされ,結果的に QOL を低下させる3,4) と述 べられている.
・つまり,対象者の活動・参加を促し自 立促進を図るためには,転倒恐怖感を軽減させる介入 が求められる.

参考URL:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jotr/39/6/39_664/_pdf/-char/ja 


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