【1日1事例】大学女子サッカー選手における 足関節捻挫に関わる内的因子の検討 #大学サッカー #足関節捻挫 #内的因子

参考文献:大学女子サッカー選手における 足関節捻挫に関わる内的因子の検討
筆者:小田桂吾,大垣 亮,村上憲治、山口貴久,宮川俊平
発行日:2019年
掲載元:日本臨床スポーツ医学会誌第27巻第3号
検索方法:インターネット
キーワード:大学女子サッカー,足関節捻挫,内的因子

【抄録】
・本研究は大学女子サッカー選手 30 名を対象に,プレシーズンにメディカルチェックとフィール ドテストを行い,その後に発生した下肢の傷害で最も発生数が多い足関節捻挫との関連性を明らかにす ることを目的として行った.
・ 全ての対象者は,プレシーズンにメディカルチェックとパフォーマンステストを実施した.
・メディカル チェックでは,体組成,アライメント,タイトネス,関節可動域,静的および動的バランステストを行い, パフォーマンステストでは,サッカー選手のフィジカル測定に推奨されている YO-YO Intermittent Recovery Test,20m 走,10m×5 シャトルラン,バウンディングテストを行った.
・ パフォーマンステストにおいては 20m 走で足関節を受傷しなかった群の方の速度が有意に速かった.
・ ロジスティック回帰分析の結果,足関節背屈角度の拡大,SEBT 前方リーチの距離が短い,バウンディン グの距離が長いことがリスクとして抽出された.
・以上のことから,足関節背屈角度が拡大し,SEBT 前方 リーチの距離が短く,バウンディングの跳躍距離が長いことが足関節捻挫受傷のリスクファクターにな り得ることが示唆された.
メモ:
・特に女子サッカー選手は男子サッカー選 手と比較して傷害発生率が高いことも報告されて いる
・足関節は,ス ポーツ活動中における傷害発生頻度が最も高い部 位で,全スポーツ傷害の約 10~30% を占め,そのうち足関節捻挫は 60~70% を占めている。
・また 足関節捻挫の再受傷率は 56~74% と非常に高く ,足関節捻挫を繰り返すと関節の不安定性,固有感覚の低下,神経筋機能の低下,姿勢制御能力 の低下,足関節周囲の筋力低下が生じることが報 告され ,サッカーにおけるパフォーマンスに大きな影響を及ぼす
・Fousekisらは,足関節底背屈筋力に左右差があること,過体重,関節弛緩性に左右差があることが足関節捻挫の内的危険因子に なることを報告している

参考URL:
https://www.rinspo.jp/journal/2010/files/27-3/513-520.pdf


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