エクスペンダブルズ3 ワールドミッション(2014) 感想

シルベスタ・スタローン脚本・主演の人気シリーズ第3弾。
1・2にも登場したレギュラー陣に加え、「ブレイド」シリーズのウェズリー・スナイプス、『トワイライト』シリーズのエメット・カレン役で知られているケラン・ラッツ、「ワイルドスピード」の新作にも登場した女子格闘家ロンダ・ラウジー、元プロボクサー? ビクター・オルティスら若手陣、そしてアントニオ・バンデラス、メル・ギブソン、ハリソン・フォードまで登場することで大いに話題を呼んだ。
監督は、パトリック・ヒューズ。

あらすじ

バーニー・ロス(シルベスタ・スタローン)率いる「エクスペンダブルズ」が、スワジランドにて収監されている元エクスペンダブルズの創設メンバーであるドクター・デス(ウェズリー・スナイプス)を救出するところから物語はスタートする。

そして、そのままCIAに依頼された、武器の密売組織のリーダーであるミンズという男の排除と武器取引の阻止の作戦に移る。
が、ミンズの正体は、エクスペンダブルズの創設メンバーだったが、ある事件からバーニーと袂を分かち、激しい攻防の末に殺した筈のコンラッド・ストーンバンクス(メル・ギブソン)だった。
ストーンバンクスたちの応戦で作戦は失敗、仲間のヘイル(テリー・クルーズ)がストーンバンクスからの狙撃を受け、重傷を負い意識不明に陥ってしまう。

責任を感じるバーニーの元に、CIAの作戦担当指揮官であるマックス・ドラマー(ハリソン・フォード)が現れ、作戦の失敗を責めながらも引き続きストーンバンクスの排除を要請。
ストーンバンクスの恐ろしさを知るバーニーはエクスペンダブルズを解散。新しい仲間を集め、ストーンバンクス排除に乗り出すが……。


ストーリー的には、「うーん……」と思う部分が多々有り、登場人物が多すぎで各キャラクターの描写や活躍シーンも少ないです。

そのへんちょっと「プリキュアオールスターズ」みたいだなーって思ったり。

とはいえ1・2を通してテンプレが出来上がってるので、物語がそんなに破綻することはないし、結末も大体予測できるので安心して観られます。
不満な点は、1・2みたいに撃たれた人の血しぶきが出なかったことかな。
多分、人気シリーズになったので全年齢向けにしたんだと思いますが。
いや、別に血がみたいってわけじゃないんですが、機関銃や自動小銃で撃たれた人が、ただバタバタ倒れていくだけになって、1・2で築いてきたエクスペンダブルズ特有の『ゴリゴリ感』が抜けて、マイルドになっちゃった感じがちょっと物足りないっていうか。

その分、戦車出したり、爆発シーン増し増しで補ってはいるんで、迫力不足は感じはないんですけどね。
なんか普通のアクション映画になっちゃった感じ。

メルギブ演じる悪役のストーンバンクスが、いかに切れ者で冷徹な男かという描き方も足りないようにも思いました。
なのでバーニーとの確執や、彼がエクスペンダブルズのメンバーと離れるシーンにイマイチ感情移入しづらいんですよね。

どこかに今のストーンバンクスの残忍さが分かるシーンがあると、バーニーとの対比もハッキリして盛り上がったのになーっていう。
メルギブ自身の演技は良かっただけにちょっと残念。

あと、あのメンバーに入っちゃうとハリソン・フォードのお爺ちゃん感が際立つなーとも感じました。
現場に出るんじゃなく、フィクサー的な感じで登場するほうが、良かったんじゃないかな。

アクションシーンはやっぱり良かったですよ。
最後の方でメンバーがバラバラの場所でそれぞれ戦っているわけですけど、あれだけの人数がいながら、各々の位置関係がちゃんと分かるようになってるのは凄いなーと。
その上で、一人一人にちゃんと見せ場も作ってるわけですから、かなり綿密に計算されてるんだろうなーって思いました。

まぁ、細かい文句はあるにせよ、『エクスペンダブルズ』っていうだけでワクワクしちゃうし、日本で言えば「スーパーロボット大戦」とか「仮面ライダー大集合」みたいなお祭り映画でもあるので、彼らが大暴れするのを「よっしゃ、いけー!!」って応援しながら観るのが正解なんだと思います。


ところで、ラストのシュワちゃんとジェット・リーは、あれで良かったのかなw





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