「小フリイデマン氏」(トーマス・マン)

 フリイデマン夫人の息子、ヨハンネスは生後1ヶ月の頃に乳母に落とされてしまったことが原因で不自由な身体になってしまいます。家の中では問題にはならないものの、外での人間関係では不自由な身体のために苦労して生活していきます。30歳になった頃、ゲルダ・フォン・リンリンゲンに出会い、一目惚れしてしまいます。身を滅ぼすとわかりながらも愛の告白のような行動をおこします。恋愛だけでなく人付き合い全般の経験が少ないヨハンネスは気づくことなく、ゲルダに遊ばれただけの後味の悪い話です。

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