「預言者の家で」(トーマス・マン)

 預言者ダニエルの宣言書を朗読する集まりですが、ダニエル本人は現れません。予言書を朗読するのは弟子が行います。主に参加者はとても熱心な様子ですが、語り手側の小説家は内容に興味が無いようです。常に周囲から浮いている雰囲気があり、宣言書の内容とは違う目的ががるように感じます。文中にも宣言書の詳しい内容は出てこずに終わってしまい、肩透かしを食らってしまいます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?