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ドラフト2023 感想

はじめに

こんにちは。
広陵のボンズ・真鍋慧の(恐らく縛り)指名漏れ、九国の佐倉侠史朗の育成指名、佐々木麟太郎はアメリカ、と、高校BIG3が誰も支配下にいないという波乱のドラフト。(個人的にはショックな選手もチラホラ)
今回はそんな2023ドラフトの感想ということで、個人的に思った感想を綴りたいと思います。

球団別感想

中日

外れ 度会隆輝
1位 草加勝   亜細亜大学 投手
2位 津田啓史  三菱重工East 内野手
3位 辻本倫太郎 仙台大学 内野手
4位 福田幸之介 履正社 投手
5位 土生翔太  茨城アストロプラネッツ 投手
6位 加藤竜馬  東邦ガス 投手
〈育成〉
1位 日渡騰輝  茨城アストロプラネッツ 捕手
2位 菊田翔友  愛媛マンダリンパイレーツ 投手
3位 尾田剛樹  栃木ゴールデンブレーブス 外野
4位 川上理偉  大分Bリングス 外野手

まずは、2年連続最下位に沈んだ中日の補強ポイントを挙げたい。それは、圧倒的打力不足。そのため、打力のある選手の獲得がやはり急務。近年は、打力ある若手を獲っているが、まだ芽が出ず。今季加入した細川選手がいい感じではあるが、まだ不足。また、将来性ある左腕もほしいところ。
ドラフトを見てみると、うーんという感じ。度会を指名したところまでは良いが抽選を外してからは打力型の野手を獲ったとは言い難い。ドラフト1位の草加は、亜細亜大のエース。先発完投できるタイプでコントロールが良い。即戦力だが、今のドラゴンズでは勝ち星に恵まれなさそう。2位の津田は、名門横浜で主将も務めたバランスの良い選手。社会人で順調に育った。ただ、最近入団した、田中幹也や村松、龍空とスタイルが被ってそう。そのため、下位指名ならまだしも、2位指名には疑問が残る。3位の辻本は、間違いなく今年の大学ナンバーワン遊撃手だと思う。辻本を3位で指名できたのは良いが、辻本も強打というよりは、3拍子揃った好打者というイメージが強いため、上記の選手たちとタイプが若干被ってしまうと思う。4位の福田は、良い指名だと思う。大阪桐蔭相手にも好投した福田は、スケール感も伸びしろも十分。5,6位の2人は、共に大学を経て、社会人、独立リーグで実績を積んだ本格派投手。中日の投手陣は充実しているため、この2人がさらなる起爆剤になることを期待したい。育成は、全員独立リーグなのが面白い。育成1位の日渡は、高卒1年目。強豪霞ヶ浦で4番、1年目ながら茨城でも4番で強肩強打の捕手。もしかしたら化けるかも。育成2位の菊田は、記憶に新しい2021年の享栄カルテットの1人だ。そのうちの1人竹山はヤクルトに在籍中。また、中日には1学年上の上田が在籍している。近年の享栄は好投手をよく輩出しているイメージ。
今回のドラフトを点数化すると、59点。
補強ポイントのズレと、二遊間の選手タイプの被りがもったいない。

日本ハム

外れ 西舘勇陽
外れ 前田悠伍
1位 細野晴希  東洋大学 投手
2位 進藤勇也  上武大学 捕手
3位 宮崎一樹  山梨学院大学 外野手
4位 明瀬諒介  鹿児島城西 内野手
5位 星野ひので 前橋工業 外野手
〈育成〉
1位 濱田泰希  京都国際 内野手
2位 平田大樹  瀬田工業 外野手
3位 加藤大和  帝京大可児 投手

まず、日本ハムの補強ポイントを挙げたい。日本ハムの補強ポイントは、投打ともに即戦力の獲得である。日本ハムは現在、若手の選手が多いが、現状核となる選手がいないに等しい。投手陣はまだ良いが野手の即戦力は急務だろう。新庄監督になって即戦力といわれた選手も獲得していたものの、花開ききっていない。
ドラフトを見てみると、全体的にバランスの良いドラフトには見える。2回外しはしたものの、最速157キロの細野を獲れたのは大きい。ストレートの威力だけなら間違いなく今年のドラフト候補左腕ではナンバーワンだろう。スケール感も大きく、日本を代表する左腕になり得る。即戦力かといわれると少し難しいが、チーム状況を考えると1年目から1軍定着も十分ある。2位の進藤は、強肩強打の大学ナンバーワン捕手。日ハムは、若手~中堅の捕手が多いため、少しうーんとなったが、捕手を固定できていないという点では納得がいく。ちなみに日ハムの捕手、古川とは上武大の先輩後輩で、福岡県の筑陽学園と久留米商業出身である。日ハムの捕手陣は、清水、古川、郡司、田宮、郡などアマチュア時代から見てきた選手が多いので、この選手たちの正捕手争いが楽しみな気持ちと、悲しい気持ちが入り混じる。3位の宮崎は、強肩強打超俊足と身体能力が非常に高い選手。チームでは4番を打つ打力ももちろんだが、1番注目は脚力。1年目からレギュラーを奪うことに期待。4位の明瀬は、身体能力の高い強打者。どんな球でも力強くフルスイングでき、飛ばす力は〇。5位以降の高校生の選手たちは、将来性抜群のスケール感の大きい選手。
点数は、83点。
上位3選手は、各ポジションで大学球界を代表する選手を獲得できており、補強ポイントを押さえられていると思う。しかし、4位以降は、スケール感の大きい素材型の高校生を指名している。個人的には、今回のドラフトはもっと即戦力の選手を指名してもよかったと感じる。

ヤクルト

外れ 武内夏暉
1位 西舘昴汰  専修大学 投手
2位 松本健吾  トヨタ自動車 投手
3位 石原勇輝  明治大学 投手
4位 鈴木叶   常葉大菊川 捕手
5位 伊藤琉偉  新潟アルビレックス 内野手
〈育成〉
1位 高橋翔聖  鶯歌商工(台湾)投手
2位 髙野颯太  三刀屋 内野手

まず、ヤクルトの補強ポイントは、即戦力投手(絶対的エースになりうる)と外野手ではないだろうか。投手に関しては、チーム防御率がリーグワーストで、今年は絶対的エースという存在がいなかった。また、外野手に関しても、手薄なイメージ。
外しはしたものの、西舘が1位指名は良いと思う。まっすぐの威力も良く、完成度も高い。しかし、4年生になってから特によくなり、まだまだ伸びしろを感じることができるため、絶対的エースになるまで成長してもおかしくない。ちなみに筑陽学園では、上武大学の進藤とバッテリーを組み甲子園春夏連続出場。2位の松本は、先発でもリリーフでもどちらでも活躍できそう。都市対抗の活躍は記憶は新しいが、順風満帆な社会人ナンバーワン投手はボールの威力、キレともに素晴らしいと感じる。3位の石原も、先発、リリーフどちらでといけそう。きれいなフォームから質のいいストレートと変化球の緩急は良い。4位の鈴木に関しては、捕手陣は人数少ないため、良い補強だと思う。5位の伊藤は、走攻守揃ったショート。特に守備が良い。今の補強ポイントとではないかもしれないが、ヤクルト二遊間はそこまで守備型がいないため良いかもしれない。育成2位髙野は、荒削りだが素材は一級品の強打者。
点数は、79点
エース候補の即戦力投手という補強ポイントだったが、概ねできている気がする。ただ、外野手の補強はできていない。が、手薄の捕手を取ったり、違うタイプの選手の獲得は⭕️

西武

1位 武内夏暉  國學院大学 投手
2位 上田大河  大阪商業大学 投手
3位 杉山遥希  横浜 投手
4位 成田清風  弘前工 投手
5位 宮澤太成  徳島インディゴソックス 投手
6位 村田玲音  皇学館大学 内野手
7位 糸川亮太  ENEOS  投手
〈育成〉
1位 シンクレアジョセフ孝ノ介 徳島インディゴ 投手
2位 谷口朝陽  徳島インディゴソックス 投手
3位 川下将勲  函館大有斗 投手
4位 金子巧児  武蔵ヒートベアーズ 内野手
5位 木瀬翔太  北嵯峨 投手
6位 奥村光一  群馬ダイヤモンド 外野手

まず、西武の補強ポイントを考えていきたい。結論、今の西武は、全体的に補強が必要。特に野手は、打線の破壊力が足りないだろう。野手では、大ベテランの中村以外に目立った打撃成績がいない。(山川が来年以降もいない可能性)また、現状絶対的外野手もいない。打撃型ファースト、サードは必須。また、外野手。投手陣は、近年まとまってきた印象。将来性ある若手と近年のドラフト上位大学生投手は、成功のイメージなので取っていきたい。
1位武内と2位上田の指名は、控えめに言って最高なのではないか。今の主戦が右投手が多いため、隅田、佐藤に続く武内は〇。武内と上田、左右も違い、タイプも違う良い指名。武内は、ボールの質、コントロール、変化球、バランスの良い左腕。ホークスの和田みたいなイメージ。大崩れしないタイプでゲームメイク力が高いので、即戦力で活躍できるだろう。上田は、ストレートの球威、スライダーは一級品のパワー型。中継ぎとしても活躍できそう。3,4位は、高校生投手の指名。杉山は、1年生から注目の左腕。バランスの良いまとまった左腕。プロで体を作ってほしい。4位の成田は、決して強豪校ではないもの、MAX151キロとスケール感の大きい投手。5位の宮澤は、異色の155キロ右腕。北大に在籍中ながら独立リーグでプレー。まだまだ素材型な気もするが、中継ぎだったら1年目からでも活躍できそう。6位は今回支配下唯一の野手、村田。飛ばす力だけなら大学生野手では、ナンバーワンなのではないだろうか。まだ粗削りだが、広角に飛ばすことができ、圧倒的打撃の若手が不在なため、一気に躍り出たい。7位の糸川は、大学時代から注目投手で、シンカーが武器。中継ぎ即戦力を期待したい。育成は独立リーグと高校生。1位のシンクレアは、逆輸入左腕。恵まれた体格とアメリカならではのツーシームが武器。2位の谷口は、高校時代は控えで、1年で急成長の投手。3位、5位の川下と木瀬は、スケール感の大きい素材型。4位、6位の金子と奥村は、走攻守の3拍子が揃った選手。
点数は、80点。
投手の指名はバランスがよく非常によかったと思う。ウィークポイントもカバーできていただろう。ただ、野手が少なすぎたように思う。村田級の打者をもう一人と走攻守バランスの良い野手をもう一人取れると良かっただろう。

巨人

1位 西舘勇陽  中央大学 投手
2位 森田駿哉  ホンダ鈴鹿 投手
3位 佐々木俊輔 日立製作所 外野手
4位 泉口友汰  NTT西日本 内野手
5位 又木鉄平  日本生命 投手
<育成>
1位 三浦克也  東京国際大学 投手
2位 村山源   鹿屋中央 内野手
3位 宇都宮葵星 愛媛マンダリン 内野手
4位 田上優弥  日大藤沢 内野手
5位 園田純規  福工大城東 投手
6位 千葉隆広  旭川明成 投手
7位 平山功太  千葉スカイ 外野手

巨人の補強ポイントを確認しておきたい。野手でいうと、内野手特に二遊間ではないだろうか。坂本が来年以降はサード、となると後釜は、門脇or中山が現状だろう。また、吉川の後釜は、湯浅、増田くらいだろう。そのため、大学生、社会人の即戦力選手をバックアッパーもしくは主戦で獲得したいところ。また、近年は、高校生投手の指名も多かったが芽吹いている選手もまだ少ない。即戦力投手の複数指名も必須だろう。
巨人の支配下指名は、社会人と大学生のみの即戦力ドラフトとなった。1位の西舘は、巨人好みの投手だろう。馬力のある中央大の絶対的エース。ストレートも変化球もよく、クイック投法が武器。先発はもちろん、中継ぎでも即戦力の活躍ができそう。2位の森田は、総合力の高い即戦力左腕。高校時代から注目のあった投手だが、大学に進学。大学時代は、ケガに悩まされたが、社会人で活躍。中継ぎでも行けそう。3位の佐々木は、3拍子揃った外野手。4位の泉口は、即戦力遊撃手。大阪桐蔭時代から注目の遊撃手。元々、守備には定評があるが、大学、社会人を経てシュアな打撃も磨いてきた。ショート、セカンドどちらでも即戦力だろう。5位の又木は、タフネスな即戦力左腕。変化球も優秀なため、先発中継ぎ問わず即戦力だろう。育成1位の三浦は、最速149キロの左腕。スライダーも質が良い。2,3,4位はタイプの違う素材型遊撃手。2位の村山は、俊足巧打の遊撃手。守備にも定評があり、高校トップクラスのショート。3位の宇都宮は圧倒的俊足ショート。4位の田上は、3拍子揃ったスケール感の大きい大型遊撃手。特に長打力を秘めた打撃に注目。5位の園田は、長身の高校生右腕。伸びしろたっぷり。6位の千葉は、負けん気の強い高校生左腕。体は決して大きくないが、野球センス抜群。育成7位の平山は、恵まれた体格からフルスイングの力強い打撃と俊足が武器。
点数は、90点。
全体的に補強ポイントを押さえられた印象。個人的に村山、田上など、高校生トップクラスの遊撃手が育成で指名できたのは、ポジれる。

楽天

外れ 常廣羽也斗
外れ 前田悠伍
1位 古謝樹   桐蔭横浜大学 投手
2位 坂井陽翔  滝川第二 投手
3位 日富尚喜  東海大菅生 投手
4位 ワォーターズ璃海ジュミル 日本ウェルネス沖縄 内野手
5位 松田琢磨  大阪産業大学 投手
6位 中島大輔  青山学院大学 外野手
7位 大内誠弥  日本ウェルネス宮城 投手
8位 青野拓海  氷見 内野手

楽天の補強ポイントを確認しておきたい。楽天は、先発ローテの高齢化、松井がいなくなった後の中継ぎの核となる投手ではないだろうか。野手に関しては、若手育成中のための即戦力外野手の獲得。内野手も主戦力の高齢化がきになるため若干数必要な気がする。
1位の古謝は、バランスの良い即戦力左腕。早川のように1年目から開幕ローテ入りに期待がかかる。2位の坂井、3位の日富は、下級生から注目の投手。順調に育ち、3年目くらいから活躍したいところ。4位のワォーターズは、俊足好守の遊撃手。好守ともにスピード感が魅力で、打撃はまだまだ粗削りだが伸びしろ十分。5位の松田は、最速150キロの右腕。春のリーグ戦で無双。体ができれば十分活躍できそう。6位の中島は、走攻守揃ったスピードスター。即戦力で、打撃によっては開幕1軍もあり得る。7位の大内は、191センチと体格に恵まれ大型右腕。素材型だが、将来が楽しみな投手。8位の青野は、打撃センス光る野手。高校時代は、投手、捕手、内野手を務めていた。
点数は、82点。
補強ポイントは、押さえれている気がするが、即戦力といえるのは、1位の古謝と6位の中島ぐらいではないだろうか。即戦力の投手と内野手がもう1人ずつ欲しかったところ。

DeNA

1位 度会隆輝  ENEOS 外野手/内野手
2位 松本凌人  名城大学 投手
3位 武田陸玖  山形中央 投手/外野手
4位 石上泰輝  東洋大学 内野手
5位 石田裕太郎 中央大学 投手
6位 井上絢登  徳島インディゴ 外野手
<育成>
1位 高見澤郁魅 敦賀気比 内野手
2位 清水麻成  樹徳 投手
3位 小笠原蒼  京都翔英 内野手
4位 庄司陽斗  青森大学 投手
5位 近藤太雅  専大北上 捕手

DeNAの補強ポイントを確認しておきたい。野手では、打てる即戦力の外野手、三塁手が欲しいところ。牧、佐野に続く打撃の核となる選手が欲しいところ。投手は、若手の主戦がいない、なおかつ育成中の若手も多いため、即戦力の投手を上位でも下位でも獲りたいところ。
1位の度会は、名実ともに社会人ナンバーワン打者ではないだろうか。横浜高校時代は、1年生から注目も指名漏れ。都市対抗での活躍も記憶に新しいのではないか。高校時代から定評のあるミート力に加え、社会人に入ってからは着実にパワーもつき力強い打撃になった。二塁手、社会人では外野手と守備の幅も広がった。プロでも中距離打者として即戦力だろう。2位の松本は、最速153キロの変則サイド右腕。大学では下級生から活躍する馬力ある右腕。中継ぎ、抑え、先発どこでも即戦力になりそう。3位の武田は、野球センス溢れる二刀流。最速149キロの伸びのあるストレートとキレのあるスライダーが武器の左腕。柔らかい打撃に広角にも飛ばせるパワーも持った左打者。どちらでも使いたくなるが、個人的には野手推し。4位の石上は、強肩、俊足、強打と3拍子揃った遊撃手。キーポイントの三塁手にコンバートもありな気がする。5位の石田は、バランスの良い即戦力右腕。中央大では、下級生のころから活躍する。6位の井上は、走攻守と3拍子揃った身体能力の高い外野手。高校でも大学でも、「久留米商のギータ」「福大のギータ」という異名があった。独立リーグでは、本塁打と打点の2冠王に輝き、即戦力の期待ができる。育成は、高校生が多く素材型が多い。特に、3位の小笠原の長打力は、高校トップクラス。
点数は、95点。
ほとんど文句のつけようがない。強いて言えば、即戦力投手をもう1人獲得出来たらよかっただろう。

ソフトバンク

外れ 武内夏暉
1位 前田悠伍  大阪桐蔭 投手
2位 岩井俊介  名城大学 投手
3位 廣瀬隆太  慶応大学 内野手
4位 村田賢一  明治大学 投手
5位 澤柳亮太郎 ロキテクノ富山 投手
6位 大山凌   東日本国際大学 投手
7位 藤田悠太郎 福大大濠 捕手
<育成>
1位 大泉周也  福島レッド 外野手
2位 宮里優吾  東京農業大学 投手
3位 佐倉侠史郎 九国大付 内野手
4位 中澤恒貴  八戸学院光星 内野手
5位 星野恒太朗 駒澤大学 投手
6位 藤原大翔  飯塚 投手
7位 藤田淳平  徳島インディゴ 投手
8位 長水啓眞  京都国際 投手

正直ここ近年のホークスのドラフトにいささか疑問ばかりだったが、その選手たちがあまり開花していないとなると、即戦力ドラフトをすることが必須だと思う。著しいのは、主力野手の高齢化。打撃の核となる選手の獲得も必須だ。今宮の後釜や柳田、中村、近藤の後釜。そして、牧原や周東などのユーティリティープレーヤーもそれぞれ、ベテラン、中堅の域に入ってくるというのもネックだろう。投手も数はいても、今年絶対的活躍をした選手は、パッと出てこない。特に人数の少ない即戦力左腕は必須だろう。
武内を外したのはとても痛かった。今のホークスにこれほど最適な投手はいなかった。1位の前田は、左腕に限らず圧倒的高校ナンバーワン投手だろう。完成度は群を抜いている。即戦力でも行けそうだが、どうだろうか。ホークスは、大学生左腕のほうが良かったのではないだろうか。2位の岩井は、即戦力右腕だ。DeNA2位の松本と2枚看板。3位の広瀬は、慶応大で下級生から活躍する六大学随一の強打者。セカンド、サード、ファーストは守れそう。1年目からどこかのレギュラーに定着できたら御の字。最近ホークス慶応大の選手多いよね。4位の村田は、春日部共栄時代から注目の六大学随一の投手。最速150キロでコントロールも良く、ゲームを作ることができる。即戦力を期待。5位の澤柳は、最速150キロとフォーク、ドロップが武器の右腕。中継ぎなら即戦力。6位の大山は、最速153キロの本格派右腕。個人的には、即戦力というより2,3年後に期待。7位の藤田は、強肩強打のキャッチャー。個人的にも地元福岡で応援したいし、活躍の隙はあると思うが、何せソフトバンクは捕手が多い。育成指名は、さすがというところ。特に3位、4位の2名は支配下ではないのが驚き。3位の佐倉は、高校BIGの強打者。はやく支配下に上がり、球界を代表する強打者になってほしい。4位の中澤は、高校生トップクラスの3拍子揃った遊撃手。
点数は、80点。
1位の前田は、とても素晴らしい投手で、もしかしたら即戦力で行けるかもしれないが、即戦力左腕という観点でいくと△としたい。即戦力右腕としては〇。野手は、慶応大の廣瀬を獲ったが、即戦力遊撃手か外野手をせめてもう1人は欲しかったところ。

広島

1位 常廣羽也斗 青山学院大学 投手
2位 高太一   大阪商業大学 投手
3位 滝田一希  星槎道都大学 投手
4位 仲田侑仁  沖縄尚学 内野手
5位 赤塚健利  中京学院大学 投手
<育成>
1位 杉田健   日本大学国際関係学部 投手
2位 佐藤啓介  静岡大学 内野手
3位 杉原望来  京都国際 投手

広島の補強ポイントを確認しておきたい。野手は、現状捕手と遊撃手は、坂倉、小園のとポジれるだろう。セカンド、サードの後釜は急務で、即戦力が良い。できれば外野手も含め、打撃の核となれる選手を獲得したい。投手は、先発、中継ぎともに駒不足に感じる。5年ほど前の高校生があまり育っていない、ここ2、3年の即戦力もそんなに台頭していないということで、即戦力投手が欲しいところ。
1位の常廣は、最速155キロの本格派右腕。全日本学生は制し、リーグ戦も春秋連覇の青山学院大学のエース。完成度は高く即戦力だが、伸びしろもまだまだある。2位の高は、最速151キロの即戦力左腕。リリーフ、先発どちらでもよさそう。3位の滝田は、最速153キロ左腕。ボールの球威、変化球、特にチェンジアップは良い。少し素材型かもしれないが、スケール感も大きく、早めに1軍で活躍できそう。4位の仲田は、広角に飛ばせる長打力が武器の強打者。ファーストのスラッガーが多かった今年の高校生の中でも飛ばす力はトップクラスだろう。5年後に広島の4番にいるところを期待したい。5位の赤塚は、最速153キロ右腕。ストレートの質と角度が素晴らしい。即戦力を期待。育成1位の杉田は、素材型。2位の佐藤は、俊足強打の強打者。静岡大出身だが、化ければセカンド、サードの主力にもなり得る。3位の杉原は、京都国際の2枚看板のエース左腕。
点数は、80点
投手の指名は完璧に近いだろう。野手に関しては、支配下は仲田1人。即戦力で打撃力のある野手の指名が欲しかったところ。

ロッテ

外れ 度会隆輝
外れ 草加勝
外れ 細野晴希
1位 上田希由翔 明治大学 内野手
2位 大谷輝龍  富山サンダーバーズ 投手
3位 木村優人  霞ヶ浦 投手
4位 早坂響   幕張総合 投手
5位 寺地隆成  明徳義塾 捕手
<育成>
1位 武内涼太  星稜 投手
2位 松石信八  桐蔭 投手
3位 高野光海  富山サンダーバーズ 外野手
4位 藤田和樹  延岡学園 投手
5位 富山紘之進 会津北嶺 捕手

ロッテの補強ポイントを確認しておきたい。野手は、伸びている若手が多いが、核となる打撃の選手がいない。そのため、即戦力の打撃力ある選手が欲しいところ。(特に内野手)投手は、若手の活躍もあるし、全体的に見ても、左投手が少ないくらい。ただ、全体的に駒が足りないため、早めに活躍できる投手が1人は欲しい。
くじは外しまくったが、1位が上田は良かったと思う。高校時代から注目で、明治大学では下級生から活躍。ミート力が高い中距離ヒッター。開幕1軍で見たい。2位の大谷は、最速159キロ右腕。フォークも武器。中継ぎで即戦力として期待したい。3位の木村は、最速150キロ右腕。スケール感が大きくストレートの質が良い。まずは体をじっくり作ってほしい。4位の早坂は、2年の秋に投手転向した素材型右腕。最速151キロで、カットやスライダーも良い。伸びしろはむしろあり過ぎるので、これからに期待。5位の寺地は、逆方向のもキレイに打てる強打者。捕手でも三塁手でも楽しみ。育成1位の武内は、育成ではもったいないほどの右腕。
点数は、76点。
くじは外しまくったが、結果的にチームの主軸候補を獲得。投手に関しては、もう1人即戦力の先発型が欲しかったところ。

阪神

1位 下村海翔  青山学院大学 投手
2位 椎葉剛   徳島インディゴ 投手
3位 山田修也  仙台育英 内野手
4位 百崎蒼生  東海大星翔 内野手
5位 石黒佑弥  JR西日本 投手
6位 津田淳哉  大阪経済大学 投手
<育成>
1位 松原快   富山サンダーバーズ 投手
2位 福島圭音  白鷗大学 外野手

阪神の補強ポイントを確認しておきたい。野手に関しては、近本の後釜として、特に、守備力、走力のある即戦力外野手が必須。また、2軍のポジれるサードが現状不在ということで、サードを守れる内野手。投手は、全体的に安定しているが、中継ぎ投手は急務で、即戦力投手をとることもむしろ全然良い。
1位の下村は、最速155キロの完成度高い右腕。九国大付属の時から注目で、青山学院では常廣と2枚看板だった。もちろん即戦力を期待。2位の椎葉は、徳島に突如現れた最速159キロの剛腕右腕。中継ぎなら即戦力。3位の山田は、野球センス溢れる遊撃手。3拍子揃っており、守備は、高校生のなかでも1ランク上かもしれない。打撃に確実性が付けば早い段階で1軍で見れるかも。4位の百崎も高校生トップクラスの大型遊撃手。3拍子揃ているが、特にパンチ力ある打撃に期待。5位の石黒は、最速152キロ右腕。まだまだ伸びしろ十分。6位の津田は、最速152キロの実践派右腕。まだ、伸びしろ十分で、即戦力にも十分なり得る。育成1位の松原は、最速156キロの馬力ある右腕。2位の福島は、俊足巧打の左の外野手。強肩でもあり、伸びしろ十分。打撃に確実性が付けば、阪神のリードオフマンに。
点数は、87点。
育成で即戦力にもなり得る福島を獲得しているが、守備力&脚力の即戦力外野手は、支配下で指名していないので△。3,4位の高校生遊撃手は、今二遊間充実しているからいらなくないか思ったが、セカンド中野の後釜、遊撃手小幡のバックアップとして、次世代サードとしてなど、様々な可能性を踏まえると悪くないと感じました。投手の補強ポイントはクリアしており、左腕が取れたらいいなという感じ。

オリックス

1位 横山聖哉  上田西 内野手
2位 河内康介  聖カタリナ 投手
3位 東松快征  享栄 投手
4位 堀柊那   報徳学園 捕手
5位 高島泰都  王子 投手
6位 古田島成龍 日本海運 投手
7位 権田琉成  TDK 投手
<育成>
1位 寿賀弘都  英明 投手/外野手
2位 大江海透  北九州下宗太関フェニックス 投手
3位 宮國凌空  東邦 投手
4位 芦田丈飛  埼玉ヒートベアーズ 投手
5位 河野聡太  愛媛マンダリン 内野手

オリックスの補強ポイントを確認しておきたい。野手は、森や頓宮、若月などが全盛期の内に次世代の捕手が欲しい。内野手は、サードもできるスケールの大きい選手。外野手は、センター候補や打撃の核となる選手。。投手陣に関しては、現状12球団で1番充実しているといっていいだろう。左の中継ぎ。と、山岡や山本、宮城の後釜になり得る高校生投手。または、即戦力。
1位の横山は、スケール感の大きい、3拍子揃った大型遊撃手。ゆっくり育ってもらって、ショートやサードのレギュラーになってほしい。2位の河内は、最速150キロで、スライダーが武器の右腕。伸びしろたっぷりの投手だが、意外と早く芽が出たりして。3位の東松は、最速152キロの馬力のある左腕。変化球もキレがあり、タイプは違えど、宮城のように早くから活躍してもおかしくない。4位の堀は、高校ナンバーワンと呼び声高い捕手。5位の高島は、最速150キロ右腕。まだまだ伸びしろがありそう。6位の古田島は、最速152キロの力投型右腕。中継ぎでも先発でも即戦力に期待。7位の権田は、最速152キロで、変化球も制球力も〇。中継ぎとして即戦力に期待。育成1位の寿賀は、身体能力の高い、スケール感の大きい野手。将来的に柳田みたいになってもおかしくない。2位の大江は、最速153キロ左腕で変化球も良い。久留米工業大の時も注目で、北九州下関フェニックスから初のドラフト指名だ。体ができれば、エースにもなり得る。3位の宮國も、注目の右腕。
点数は、86点。
評価が難しいが、即戦力外野手の指名ともう1人左腕が指名できていると良かったのではないか。

あとがき

今回のドラフトでは、高校BIG3が全員支配下にいないのも驚きましたが、他の高校生スラッガーたちは、結構指名されていた気がします。また、東都7人衆は、圧巻の全員ドラ1でした。六大学と大きな差が開いた気もします。六大学投手は、主に、立大・池田、明治大・蒔田、法政大・尾崎、早大・加藤らが指名漏れ。その他大学生投手は、平成国際大・冨士、同志社大・真野、九州共立大・木村など。社会人投手だと、三菱重工ウエスト・竹田は驚いた。高校生投手だと、沖縄尚学・東恩納、仙台育英・仁田、神村・黒木、修徳・篠崎、帝京・高橋など。
今年も捕手は厳しかった。大学・社会人での指名は、進藤のみで、関西大・有馬、流経大・萩原、西濃運輸・城野などは指名漏れ。社会人野手では、ヤマハ・相羽、セガサミー・中川、JR東日本・山内、日本新薬・若林なども指名漏れ。大学生では、日体大・松浦、早大・熊田、日大・友田、近畿大・坂下、立命館大・桃谷らが指名漏れ。高校生は、広陵・真鍋、花咲徳栄・小野、拓大紅陵・菰田、履正社・森田、西短付・江口などが指名漏れとなった。
全体的には、大学生投手が豊作だったかなと思います。高校生は、下級生のときから高校BIG3が騒がれていましたが、ドラフト席巻とは」なりませんでした。
来年もドラフトが楽しみですね。
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