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あの日、倒れたくないと思った|ぼんやりノート

本を通じて、思い出すことがある。

1年くらい前に読もうかなと思って、最近やっと手に入れた本がある。
その本は『倒れない計画術』
副題は「まずは挫折・失敗・サボりを計画せよ!」
この本には、自分で立てた計画を成功させるためのテクニックが書かれている。

読んでみると、科学的に正しい段取りの方法やら、ゴール設定の仕方やらが書かれていて、ためになる。
ただ、なんで1年前にこの本を読もうと思ったか、一瞬わからなかった。

なぜかと考えて、1年前のことを思い出した。
そのころ、わたしは生まれて数ヶ月の子どもを育てていた。
子どもはとても元気だが、わたしはだいぶ弱っていて、授乳とオムツ替えと自分の食事くらいしかしていなかった。
計画とか、段取りとか、ゴールとか、まったく考えてなくて、
睡眠不足で、夜中に子どもが泣くと思うと、夜が来るのがこわかった。

赤ちゃんがピタッと泣きやむ!
赤ちゃんが安眠できるようになります
などとうたった本を、子どもが昼寝をしている間に、何冊も読んでいた。
母から「子どもが昼寝してるときに、いっしょに寝たほうがいいよ」と言われても、疲れすぎて眠れず、救いを求めて本を読んでいた。
疲れて、頭がまわってなかったけど、必死だった。

ボロボロの状態だった1年前、本のタイトルを見て、
これを読めばどんなに大変なときでも倒れなくてすむ
と勘違いしたのだと思う。
わたしが倒れたら母乳で生きてるこの子はどうなるんだ。
しっかりしないと。
そんなことを考えていたのを思い出した。

今考えれば、そのときは夫や母がミルク飲ませてくれるよ、と思うけど。
あと、マッサージ行けば眠れるようになるよ、からだバキバキでしょ、と当時の自分に伝えたい。


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