5回精神科に入院したJKの話③

こんにちは。みくるです。
今回は私の1回目の入院の話を書こうと思います。

1回目の入院は、前回も書いた通り親との仲が険悪だったことや病状が重かったことなどから決まりました。元々通っていた近所の精神科に入院施設がなかったため紹介状を頂いて別の入院施設のある精神病院に行きました。
初めて訪れたその病院は入院施設があるということもありとても広くて不安でこれからどうなるんだろうと思ったことを覚えています。

入院の流れとしては私の場合、主治医の初診があり主に病状や日常生活で困っていることなどを話し終えた後、身長や体重測定をします。その後荷物を預かって頂き病棟へと移動します。病棟へ移動した後は自室にて持ち物検査があり、私の入院していた病院では剃刀などの刃物類やヘアアイロン、ベルト、スプレー缶等が預られました。これらの危険物は決められた時間に看護師さんの許可を得て借りることができます。
病棟なのですが、私は当時身体醜形障害を併発しており、特に同年代の子と顔を合わせたり話すことが苦手だったため最初は成人と同じ病棟の個室に入院していました。個室は当然別料金がかかるのですが、当時の病状的に大部屋は厳しかったため個室になりました。両親には感謝しています。
病院食はとてもおいしかったです。毎日栄養バランスのちゃんとした料理が出てきます。私自身入院前は野菜など好き嫌いがあったのですが、入院してからは大分減りました。病院食は朝昼夜と決まった時間に出てくるので、生活リズムが整えられてとても良かったです。

入院している際私は院内外出は許可されていたので、カードキーで病院内の食堂やカフェテリアに行くことができました。部屋もカードキーで開けられるようになっていて、個室には他の患者が入ってこられないようになっていました。
またその日によって部屋持ちの看護師さんが違うのですが、朝の検温の際に話し合えば院内を散歩したりする時間を取ってもらえました。初めは周りが怖くて部屋で話を聞いてもらう時間を取ってもらうだけで部屋の外には出ていない私でしたが、徐々に仲の良い看護師さんとなら院内の散歩には出かけられるようになるなど、自分自身でも少しずつ前に進んでいることを実感することができました。

そんなある日、勇気を出して入院してから初めて1人で共用スペースの自動販売機に行った日のことでした。自動販売機で飲み物を買い終えて帰ろうとしたところ、女の子2人に声を掛けられました。1人は当時中2の女の子、もう1人は当時中3の女の子、話しかけてもらった第一声は「かわいいね」でした。当時自分の顔に強い自己否定を持っていた私はすぐさま否定しようとしましたが、2人がとても優しい表情をしていたので嬉しく思いました。後にこの2人とは仲良くなり、1番と言っていいほどの友達になりました。そのように声を掛けてもらったことがきっかけで、私は調子の良い日は顔を隠しながらではありつつもその2人や周りの同年代の子達と話せるようになりました。入院している子たちは何かを抱えてここに来ているので、人の気持ちに共感しやすく優しい子がとても多かったです。優しいからこそ何気ない悪意に傷ついたり落ち込みやすいのだろうかと思うと、本当に優しいというのは難しいのかもしれないと思ったりもしました。

私は当時、通っていた学校を一時的に休んで入院していたので退院後はその学校に戻るつもりでした。その後色々厳しくなり通信制に転校することとなったのですが、最初の目標は通っていた学校に戻ることだったので私は同年代に慣れることを目標に、今度は成人病棟から児童病棟に移室することとなりました。児童病棟では成人していない子たちが入院しているので、良くも悪くも色々なことがありました。成人病棟では見ないような大きな不穏を起こす子や、病棟でちょっとした事件を起こす子もいました。それでも私は児童病棟に移室して良かったと思います。

次回は年が近い子ばかりいる児童病棟に入院して良かったことを書こうと思います。ここまで読んで頂きありがとうございました。

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