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何見てんだよオイ、文具るぞゴラ!! https://www.instagram.com/q460_stationery/

最近の記事

日帰り神奈川↔︎岩手

これはすばらしい。1万で新幹線含むJR東日本が乗り放題。 この真価を生かすためには、できるだけ遠いとこ行って日帰りすればいいのだ。 日帰りで最大限楽しみたい。だから最大限早く行って最大限早く帰りたい。 住んでるのがよりにもよって神奈川の真ん中らへんなので、5時に起きるハメに。 といっても前日10時には就寝していたから眠気は大したことなかった。 『現代数理統計学』を読みつつ、移動。 普段の外出時はカバンに数冊の本を忍ばせているのだが、今回はこの1冊のみ。後々歩き回ることを見

    • 【高校数学でがんばったけど無理でした】ハサミ『フィットカットカーブ』の話

      刃の反りと切れ味刃に反りを与えることで切れ味が良くなるという話は、日本刀の時代から存在している。ちなみに、日本刀の反りは、刃側と棟側で玉鋼の熱処理が異なることによって生じているらしい(臺丸谷政志『日本刀の科学』など参照)。 この事実の定性的な説明として、俺が出会った中でもっとも分かりやすいと思うのは、吉福康郎『武術の科学』の第4章『武器の科学』に登場する、↑の図を用いたものである。反りによって刃の進む向きと刃から出てくる法線のなす角が大きくなると、刃先から鎬まで切り進める道

      • 【中学数学でがんばる】修正テープ『モノエアー』の話

        『モノエアー』の特徴、およびその仕組みを知らない人は↑の動画を見よう。エゲツなく詳しく解説されていて、しかもそれが分かりやすい。ちなみにこの動画は、俺が、文具王のスゴさにはじめて本格的に気づいた動画でもある。 以下、読者がこの動画の内容を完全に理解した前提で話を進める。 修正テープのテープやフィルムはたいへん薄いので、巻かれた状態のこれらを横からみれば、大きい円から小さい円をくり抜いた形になる。巻かれていない状態では長方形だが、巻かれる以前と以後で面積は変わらない。 よ

        • https://www.youtube.com/watch?v=8RlPGQWoNJA

        日帰り神奈川↔︎岩手

        • 【高校数学でがんばったけど無理でした】ハサミ『フィットカットカーブ』の話

        • 【中学数学でがんばる】修正テープ『モノエアー』の話

        • https://www.youtube.com/watch?v=8RlPGQWoNJA

          グリップの哲学

          よくあるグリップの分類として、「六角グリップ」とか「三角グリップ」とか、断面図形の角の数を基にしたものが多い。今回は、断面図形を何°回転させれば元の図形に一致するかという観点から、グリップについて考える。 六角グリップは60°、三角グリップは120°、断面を回転させれば元の図形に戻る。 一方、スタビロの『イージーオリジナル』みたいな非対称なグリップは360°回転させないとダメ。だから机に置いた状態からパッと手に取ったあと、指先にフィットさせて書き出すまでにすこし時間がかか

          グリップの哲学

          "2*r1"*n + "2*r2" into "2*R"

          "0.7"*3 into "2"シャープペンシルの芯を使ったおふざけを、1つ考えた。2ミリ用の芯ホルダーに、0.9の芯を3本束ねて挿れ、筆記してみるというものだ。よくよく思い返せば、中学生ぐらいのころに一度思いついていたような気もする、本当にくだらないおふざけだ。 シャープ芯という小さい円が3つ、互いに外接しながら、ガイドパイプという大きい円に内接している。このとき、芯径をd、パイプ径をDとするならば、理論上は d/D=2√3-3≒0.464 である必要がある。 (簡

          "2*r1"*n + "2*r2" into "2*R"

          オノトと日本 〜我輩のペンの名は〜

          万年筆くらぶ会誌"fuente"89号に投稿し、掲載された記事を、ここでも一応公開しておきます。 Questionきっかけは2009年の東大の英語の問題だった。というのも、当時、俺は東大を志す高校三年生。その問題は、なんと万年筆についての文章を読ませるものだった。近代万年筆の父であるルイス・ハドソン・ウォーターマンから、エボナイトを発明したチャールズ・グッドイヤーに至るまで(後者は段落整序における「ハズレ」の選択肢だったのだが)、かなりマニアックに書かれていて、ああ、俺もこ

          オノトと日本 〜我輩のペンの名は〜

          「軽い力で使える文具」を再定義する

          弱い力でも切りやすいハサミ「弱い(あるいは軽い)力で切れるハサミ」と聞いてあなたは何を思い浮かべる? 関やゾーリンゲンの職人が手作業で仕上げたものか?ロックウェル硬度の高い炭素鋼を鋭角に研ぎ上げたものか?それとも、数学者ベルヌーイが云々と謳って刃にカーブをつけたものか? 弱い力でも使いやすい文具上記はみな、ハサミで紙を切断する瞬間にハンドルに加える必要のある力を最小限にするための努力であるが、「手の力が弱い」当事者である、車椅子ライターの波子さんにとっては、本質はそこでな

          「軽い力で使える文具」を再定義する

          スライドクリップ 〜音の実用性〜

          スライドクリップ『スライドクリップ』はトーキンコーポレーションの製品だ。東建コーポレーションではないので注意。OHTOから『スライドクリッパー』の名で、小分けのものが売られている。 クリップの世界にはかなり多様性があって、有象無象の「機能性クリップ」とやらの中からどれを選んでよいのか分からなくなるが、気になったものを全部買ってみて試すのも良いと思う。なぜならクリップというものは安いし、沢山あって困るものじゃないから。 そして、実際使った結果、このスライドクリップは俺のお気

          スライドクリップ 〜音の実用性〜

          東大に合格したってことで、仙台で「伊達政宗の鉛筆」を軽く調べてきた

          俺の進路悩みに悩んだ 長い受験生活が終わった。東京大学に入ろうと思う。東大では、入学時に全員教養学部で3年生から学部学科を決められる、という特殊なシステムを採用していて、それが俺が東大に入ってみようかと思ったきっかけでもある。現時点では文具メーカーへの就職を考えていて、例えば 化学とか応用化学→インク開発系の部署 機械工学→カラクリ開発系(?)の部署 とかかなぁ。それでも今後全然違う学問に興味が出たとして、そっちにも進めるというのが最高!共通テストで結構事故ってしまっ

          東大に合格したってことで、仙台で「伊達政宗の鉛筆」を軽く調べてきた

          文具好き、というわけでない知人にローラーボールを贈るときは、「水性顔料インクはそんじょそこらの油性インクよりよっぽど堅牢なので安心して普段使いしてください」の文を添えるのが良いと思う。

          文具好き、というわけでない知人にローラーボールを贈るときは、「水性顔料インクはそんじょそこらの油性インクよりよっぽど堅牢なので安心して普段使いしてください」の文を添えるのが良いと思う。

          +2

          これで勘弁

          これで勘弁

          REFIL MAKER

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          羊皮紙買ってみたった笑

          「ベラム紙」をご存じでしょうか。「ベラム」とは羊皮紙で、マーク・カーランスキー「紙の世界史」によると、厳密には羊皮紙「パーチメント」の中でも高級な子羊のものの意味なのですが、「ベラム紙」といえば一般には、クレールフォンティーヌ社で作られ、現在は「ロディア」などに使われているアノ紙のことを言うでしょう。坪量は80,90g/m^2の2種があって、趣味の文具箱36の測定記事からも分かる通り後者のほうがやや滑らかな表面となっています。 「パピルス」より遅れて登場し、紙の登場まで長く同

          羊皮紙買ってみたった笑

          無料で「世界一重いボールペン」を手に入れて見出される毛筆とのアナロジー

          重ペンの世界値段でも、性能でもなく、「ペンの重量ランキング」というニッチなことについて深く調べた者はあまり多くない。検索してみると、有象無象のウェブサイトにて、「テクトツーウェイがイチバン重い」だの「ロットリング800だ」だのとたまに色々言われているようだ。 俺は、ことあるごとにペンの重量を確認している。芯やインクを含める・含めないの条件で多少差があるので1g単位で比べるのはナンセンスであろうが、知る限りではボールペンや万年筆は90g前後が上限のようだ。「キングペン」は中身

          無料で「世界一重いボールペン」を手に入れて見出される毛筆とのアナロジー

          「wemoペン」のレビュー 〜製造元はアソコ!?〜

          軽ーく書くつもりが、脱線してるうちに結構長くなっちゃった感 ※この記事では一応、製造元について目星をつけておきましたが、確証はないため、個人の感想としてお受け止めください。 さぁさぁ、来ましたよ「wemoペン」がねぇ! Wemoファンというよりボールペンファンとして、この奇抜なデザインはイロモノ的興味を魅く。wemoというものの特性上、ネットーリした昔ながらの油性インクが求められるんだがそれを見事満たしてきてるネ。 構造は単純。ただ、出てるペン先を引っ張るだけで引っこ

          「wemoペン」のレビュー 〜製造元はアソコ!?〜