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ドキュメンタリー映画『ひいくんのあるく町』をあるいてみた話③

「ドキュメンタリー映画『ひいくんのあるく町』をあるいてみた話②」 → https://note.mu/q_kana/n/nb3871b2f06ba

続き。

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長閑~。

程なくして監督がひいくんを助手席に乗せて帰ってきた。ひいくんの姿を見た時、私は ”あ、ひいくんだ。” くらいにしか感じていなかった。映画を観ていたから何となく親近感を持っていたからかもしれない。あるいは、まだ「ムカデ人間」を引きづっていたのか。後者かもしれない。(ホンッとに無駄な時間を、、ブツブツ

ひいくんは映像で見るひいくんそのものだった。唯一印象と違ったことと言えば、ひいくんと青柳さん、二人は凄く会話を交わす。二人はきっととても仲が良いのだろう。見ていてそう思った。青柳さんがひいくんをいじる。ひいくんは笑いながら言い返す。終始コントを見ているような気分だった。その仲睦まじい光景は私の心を ”ほっこり” させてくれた。

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その後、ひいくんと青柳さんと私の3人で水口屋に行った。シャッターが閉まった状態の水口屋。町を車で走っていた時にも気付いていたが、この町はシャッターの閉まったお店が目立つ。それは映画「ひいくんのあるく町」で描かれているテーマの一つでもある。実際に近辺を歩いてみても「少子高齢化」という言葉が見える形で目の前に佇んでいた。一方で、商店街のあちこちに花火大会のポスターが貼ってあった。寂しさを感じながらも、どこか活気みたいなものへの期待も伺えた。毎年みんな楽しみにしているのだろうか。ちょっと行ってみたい気もする。

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水口屋に入り、内側からシャッターを開ける事に。シャッターを開けるのに私は戦力外。青柳さんはひいくんに ”秀彦さん一緒に開けてー” と言うと、ひいくんはブツブツ言いながらも手伝ってくれた。ひいくんはフック棒を持っていたのでシャッターを開けるのくらいちょちょいのちょいである。青柳さんもシャッターを持ち上げるが身長が足りなく、ひいくんに笑われていた。

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すると青柳さんはちょっとムッとして ”ちょっと手伝ってよー” と返す。

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フック棒でシャッターを上げる2人。私は1つ前の写真とこの写真が大好きだ。

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水口屋に光が差した。するとショーウィンドウに年代物の機械が顔を出した。こんにちは。とてもレトロな風貌の機械たち。そういうのが好きなオジ様方には堪らないのではないだろうか?というと鼻で笑われるか罵倒されるかもしれないので今少し躊躇いながら書いている。そんなのばっかりである。

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水口屋の中はそういった貴重な機械で溢れている。ビジュアル的にとても素敵。何故か楽器やドラムもあったりして、小さな催しもできそう。ここが町の人たちの憩いの場所になれば面白いだろうなと思った。

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一緒にレトロな音響機材でCDを再生しようとする2人。

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そこでひいくん、青柳さん、私の3人でお話をした。途中から青柳さんの叔母さんも加わり、4人で話した。後半は叔母さんによる町の歴史の話に聞き入った。終始ひいくんはニコニコしながら頷いていた。私はたまにひいくんに ”楽しい?” とか ”幸せ?” とか訊いてみた。ひいくんはどの質問にも ”うん。” と応えた。青柳さんは ”秀彦さん、うん。って言っとけばいいと思ってるでしょ!?” と突っ込んだりして皆で笑い合った。穏やかな時間が過ぎていった。あっという間に2時間半が過ぎた。

帰り、青柳さんが車で駅まで送ってくれる事に。ひいくんも車に乗り、途中で3人で夕食を食べたのだがその過程も面白かった。最初は青柳さんが

”ラーメン屋さんにでも入りますかね”
みたいな流れで一旦は駐車場に入ったんだけど、
ひいくんが ”別のがいい!” と言い出したので青柳さんが
”えー、じゃあ入りたいところで言って” と駐車場から出た。

出て数秒で青柳さんがちょっとめんどくさそうに

”あ、バーミヤンあるよ?そこは?” と訊いたら

ひいくんは ”うん。”

私達  ”いーんかい!!”

ちょっと文章力が残念で面白さが伝わらないかもしれないが、とにかくとても愉快な時間だった。他にも「秀彦さんが知らないおばさんから謎の数珠を買わされた話」とかいろいろあるんだけど。。。

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私はこの上映会が終わっても時々あの町に行くことになるんだろうなぁと思った。そう思える場所だった。そう思える人たちだった。また、行ってもいいですか?

今度は「ムカデ人間」じゃないまともなやつが観たいです。

これで一旦「ドキュメンタリー映画『ひいくんのあるく町』をあるいてみた話」はお終いです。次行くことがあれば日記として書こうかなと思います。また、2019/07/20から京都・出町座にて1週間上映されます。沢山お客様が入りますように。少しでも、私の行動が貢献できていますように。(関東は22日の池袋で!)

京都・出町座リンク→ https://demachiza.com/movies/movies-type/forthcoming


いよいよ今週土曜日!是非ともご参加ください!青柳監督が来ます!
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映画「ひいくんのあるく町」上映!あなたにとって「いっしょに生きる」の意味はなんですか?
ゲスト:青柳拓監督(「ひいくんのあるく町」監督)
2019/06/22 (土 )
池袋みらい館大明 14:00〜17:00
定員 30名(先着予約制)
参加費 1,500円
御予約
(link: https://www.kokuchpro.com/event/QAtheater))
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