昨日はかなり遅くまでニューヨークにいらっしゃっていたプログラマーの堤さんをお連れして酒を飲んでいた。結構酩酊したまま帰宅して洗い物をした際に手が滑って包丁で指を切ってしまった。もうちょっと勢いがあったら大変なことになっていた感じだったが、まあ大丈夫そうだったのでそのまま洗い物を続行したらそれなりに痛くなってしまった。

長男の宿題とか勉強がたまっているっぽく、みんなで出かけることなども難しそうなので、狙ったわけでもないが生産性のない時間を過ごす方向になった。長男はあまり勉強が好きな人ではないのと、とにかく集中できないのですごく時間がかかってしまう。私は集中力だけが取り柄なので、ちょっと理解できないのだが、彼はとても面白い、何がしかの才能がある人なのでまあいいか、と思いつつ、ある程度勉強して彼の良さをわかってくれる良い筋の人に出会える程度に選択肢がある状態で社会に出て欲しい感じもするので、どうしたもんかなと思う。勉強楽しいんだけどなあ。

ひかりTVをVPNでつなぐと、ドラマ「サ道」が来週分まで見ることができるので、来週放送分の笹塚マルシンスパの回を見た。これには自分でも驚いたのだが、本当にボロボロ涙が出てしまった。サウナ番組に泣かされるとは思っていなかった。ネタバレになるので詳しく書かないが、笹塚マルシンスパは、私にとって東京で仕事をした後に行く場所で、休日のサウナではないぶん、仕事上のいろんな嫌なことを持ち込んでしまう感じというのがあって、それを吐き出す場所として位置づけている感じもあるが、それがドンピシャリで描写されていて、本当にこの番組をつくっている人はわかっているなと思う。

それが終わったら、YouTubeで「アシタノワダイ」とかの都市伝説動画をダラダラと見る。これは本当に不毛だ。アシタノワダイは好きなチャンネルだが、そんなことをするくらいならもっと作り込まれたものを見たり体験したりして血肉にしたほうが良い気もするが、もうこのくらいの段階でかなり気持ちが何をするにもダルいモードになっているので、そういうことはできない。

せっかく気の抜けた状態から回復し始めたかと思ったんだが、なかなか難しい。少し膨らみ始めたものが、膨らんだそばからプシューとしぼんでいく感覚がして辛くなる。

そうこうしているうちに、次男が「パズルやろうよー」と言って、パズルピースを広げ始めた。一緒にパズルを完成させよう、ということなのだが、このパターンは実は私にとって鬼門である。

まず、私はパズルというものを人と共同作業でやるとどんどんイライラしてくる。全体の進捗とかをすべて自分で把握しないと気がすまなくて、相手が５歳の幼い次男でも、勝手にピースをはめられたりすると結構イラッとする。可哀想なんだが、それが結構表に出てしまう。

「リアル脱出ゲーム」なんかも、謎を解くのはとても楽しいし好きだが、あれは基本的にチーム戦なのが非常に辛くて、一人で謎解きに集中したいのに、横からああだこうだ言われて挙句の果てに他の人が謎を解いたりすると、イライラがMAXになってしまうので、あれは楽しめない。実際、途中で嫌になっちゃって参加をやめてしまう。

で、次男も飽きてきて私が１人でパズルに取り組むことになるが、私はこういうものをやるときに、嫌な感じに入り込んでしまって、没頭してしまう。そう書くと楽しそうに聞こえるかもしれないが、実際は、嫌々没頭している。この日記をずっと毎日書き続けているのにも通じるのだが、たとえ面倒でも、一度手を付けて始めてしまうと止められなくなってしまうのだ。しかし、結構嫌々やっているので、機嫌がどんどん悪くなっていく。老眼が進んでいてピースの絵も見づらくなっている。どんどん嫌になっていく。子どもたちも心配して寄ってくるが、機嫌が悪いので「パズルやってんだよ！」とか言ってしまう。

せっかくのお休みなのに、なんでこんな心身が疲れる苦行をやらなくてはならないのか。そんな恨み節を思い浮かべながら手はパズルを続けている。ああ、嫌だ。嫌だ。

この状況はもう何度も経験している。一度、二日酔いで非常にしんどいときに次男がパズルを持ってきたことがあって、そのときも手をつけたが最後、ちょこちょこトイレで吐きながらどうにか完成させた。ものすごく辛かった。なんて面倒な性格なんだろうと思う。

結局、私の絶望を察知した妻が駆け寄ってきて、進行中のパズルをバラバラにバラしてくれた。その瞬間は「何すんだよ！」と怒ったものの、とても助かった。あのまま続けるのはしんどかった。

で、結局心身ともにクタクタになって、熊の毛皮のじゅうたんみたいな状態になっていたが、やや緊急めいた仕事の連絡も来たので、少しだけ正気が戻ってきて、洗い物をして仕事をして、やっと日記を書く気にもなった。