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0124「排泄をドラッグと考えるならば」

急ぎのプロトタイプが2件あるので、「おりゃああああ」とばかりに実装に没頭する。それと事業計画書みたいのと企画書みたいのを1通ずつ書いた。あと、年末年始の災厄絡みで生じた粗大ゴミをやっと捨て終わった。とてもすっきりしたが、まだ落ち着くまでには数ステップある。

読書生活の妨げになっていたドラクエビルダーズ2をようやくクリアしたが、まあこれはクリアしてからが本番のようなゲームなので、当分読書はできない。しかし、日本に出張する前に一段落ついて良かった。

今週はやたらと打ち合わせが多かったので、だんだん嫌になってきた。酒でも飲んだくれたい感じはある。

結構ずっと憧れているものに「前割り焼酎」というものがある。鹿児島の伝統的な焼酎の割り方で、単なる水割りではなくて水で割って数日寝かせることでかなりまろやかになるらしい。自分でもできるのだろうが、プロの鹿児島人が鹿児島の水で割ったやつを飲みたい。

れ」(疲れ)を「やめ」るために仕事が終わったら酒を飲む、という文化がある。それをとてもやってみたい。しかし本当に「だれやめ」をやるためには大きなハードルがあって、それは「だれやめ」が仕事の後に行われるということだ。つまり鹿児島で「だれやめ」を行うためには、何らかの形で鹿児島で一日の仕事を終えるという状況をつくらなくてはならないということで、ニューヨークで働いてるし、鹿児島の現場の仕事とか全く来る気がしないので、まあまずこのぶんだと鹿児島で仕事をすることができない。

わりとそのために移住したくなるくらい、鹿児島で仕事の後に焼酎を飲んで「だれやめ」したい。酒を含めたあらゆる薬物というのは、それを嗜む「セッティング」というものが大事で、そういう意味では鹿児島で仕事の後に疲れを取るために黒伊佐錦を飲む、というセッティングはどう考えても酒がうまそうなセッティングであって、ドラッグとしての焼酎を極めるのならばそこをやらないとダメなのではないか。

ところで、アマゾンで「前割り」で検索すると、前方が割れている便座がたくさんヒットする。どうやら便座にも前割りというジャンルが存在するらしい。前が割れていないのは「前丸」というジャンルになるらしい。

折角なので、ググってみると、TOTOに質問した人がいた。

実はメーカーといたしましても両者のメリットデメリットを明確にお示しできない状況にございます。現在の前丸便座全盛は、ご使用者のご支持動向の結果であるとご理解いただくのが、適切ではないかと存じております。

とのことで、明確に「こういう理由で俺は前割だぜ」的な根拠はどうにもないらしい。前丸のほうがトレンディだというのはなんかわかる。そういえば、前割は田舎のトイレとかに多いような気がする。子供の頃住んでいた家も前割だった気がする。

しかし排泄をドラッグと考えるならば、セッティングという意味合いにおけるその前丸のトレンディさというものはわりと重要なファクターなのかもしれないし、前割に漂うノスタルジーも味わい深いのかもしれない。この「セッティング」という言葉は日本語でいうと「風情」ということになるような気がする。世の中には言語化できない風情に影響されるものがとても多い。

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