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IPOは初値買いするべきか(IPO攻略編②)

新規公開株IPO)はボラリティが高く、大きく儲けるチャンスであると同時に大きく負けるリスクもあります。そんなIPOのセカンダリー投資を攻略することができたらどんどん稼げるのではないかと思い、データを分析してみたいと思います。
前回(1年以上前になってしまいましたが)の続きです
IPOセカンダリーを徹底攻略①|qbay@投資家プログラマー|note

IPOの初値は買うべきか

IPOの初値で買うのは非常に勇気が必要ですよね。私はビビッて買い注文を取り下げた銘柄は初値がついてすぐにS高になり、腹を決めて買うとずるずる下がって泣く泣く損切り、なんてことしか記憶になくIPOは超苦手です。

今回はIPOを初値で買い、当日の終値で売ったら勝てるのかを検証します。

1.検証概要

2011年4月1日~2022年3月31日までに上場した(初値がついた)銘柄を初値で無条件で買い、初値が付いた日の終値で売ります。これだけです。
ただし、終値はストップ高もしくはストップ安だった場合は貼り付きで売買できない(もしくはしないほうがいい)と判断し、翌日始値で売ります。

2.検証方法・条件

・株価4本値の過去データを使用し集計する。
・2011年4月1日~2022年3月31日(*1)に東証に上場した内国株すべて(*2)
・終値がストップ高(安)だった場合は売らない。翌日始値で売る。
・上記で持ち越した場合、翌日が寄らずのストップ高(安)だった場合は売らない。寄るまで持ち越す。
・手数料・諸経費・配当金は考慮しない
・IPOは特別気配や連続約定気配で終わることも多いが考慮しない(*3)
・Pythonでプログラミング
・損益率をグラフにしたものと、平均損益率を算出。

(*1)2011年以前は値幅制限、呼び値、単元株が異なり株価の動きが変わるので対象外にしています。
(*2)ETF/ETN/リート/外国株は買いません。
(*3)本当は考慮すべきですがデータ持ってないので(^_^;)

3.検証結果

早速検証結果をみていきましょう。

損益率ごとのヒストグラム

数値データ

なんと、平均損益プラスでした。勝率は4割程度。

最大の利益になったのは2017年12月25日に上場した6565 ABホテル 
3060円で初値が付いた後、ストップ高までいき、翌日、翌々日もストップ高貼り付きだったようです。その翌日の始値5660円で売り、84.97%というすごい利益をたたき出しました。

一方、最大の損失になってしまったのは2015年12月22日に上場した3464 プロパティエージェントでした。
3010円で初値が付いた後、ストップ安し、翌日始値が2071円だったようです。

4.考察

IPOは初値が吊り上がるので、リスクの高いマイナスサムゲームと思っていましたが初日はそんなこともないようです。
初日は注目度が高く、初値で買えなかった人が集まってくるのでしょうか。
平均損益もプラス0.41%なので結構勝負できるのではと思います。

5.まとめ

IPOは初値で買うべきという結論でした。
次回以降は、二日目以降がどうなるのかや、吸収金額、初値上昇率別なんかでも見ていきたいと思います。単純に初値買いするだけでこれだけプラスなのですから、さらに条件追加するともっと勝てるのではと思われます。

実はいろいろやってて平均損益+5%を超える条件(222件もあるのでたまたまではなさそう)も見つけたのですが、ちょっとミスかもしれないのでそれは次回以降にご紹介できればと思います。

1年ぶりの更新となってしまい、申し訳ありませんでした。いろいろ忙しかったとかもあるのですがただの言い訳にしかならないので。。。
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