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3月5日◆23時に寝るメリットがすごい

私は東洋医学的な考え方をベースに体調を整えたら、体質が改善(というか激変)した経験がある。もちろん時々薬のお世話にもなるし、病院にもかかっているけれど、普段の生活に取り入れているのは薬膳や漢方的な考え方がほとんどだ。人によって合う、合わないがあるので全員に勧めるわけではないが、少なくとも自分はかなり快適に過ごせているので、参考にしていただけたら嬉しい。

最近、”漢方的に体内時計を考える”という内容の講座を動画で視聴した。漢方や薬膳関連の講座はそれまでも何度か受けたことがあったが、体内時計については体系的に学んだことがなかったので、かなり興味深い内容だった。何より良かったのは、ずっと疑問に思っていたことが解消されたことだ。

やたらと23時までに寝ろ、というのはなぜ?

東洋医学の考え方を語る人は、とにかく「23時までに寝たほうがいい」と言う。それは講座の先生だけでなく、漢方クリニックの中医師さんもしかりで、何なら知り合いの中国人のオバサンも同じことを言っていた。やたら23時を強調するのはただ単に早寝を促すためだと思っていたのだが、だったら「早く寝ろ!」でいいはずだ。23時で世界が変わったりするのだろうか?と、ちょっと斜めから見ていたら、なんとそれはほとんど真実だったのだ。

近代以前の中国や日本では、1日を2時間ずつ、12の時辰に分ける十二時辰が使われていた。今ではほとんど馴染みはないけれど、「丑(うし)三つ時」と言われてそれが真夜中だとピンとくるなら、少しは知っていることになる。丑は午前1時から3時までの2時間を指し、三つ時というのは2時間を4つに分けた場合の3つ目なので、「丑三つ時」は午前2時から2時半までのことだ。

丑の前の時間が子(ね)の2時間で、23時から始まる。「23時までに寝たほうがいい」の23時はこれだったのだ。では、どうして子の時間は眠っているべきなのだろうか。

それは、子の時間が太陽が一番高い時間である11時〜13時(陰陽で考えた時の陽がMAXの時間)の対局にある時間だからだ。この時間までに寝ないと、翌日に疲れやすくなると考えられている。また、子の時間は「胆の時間」と考えられていて、この時間に休めていないと十分に胆汁が分泌されなくなるとか。どうやら十二時辰の2時間毎に担当の臓腑がいるらしく、自分の時間が来ると活発に動くのだそうだ。

そんな漢方的に体内時計を見る考え方を「子午流注」という。とてもわかり易い記事を見つけたので、興味がある方はぜひこちら

23時までに寝るメリット

23時までに寝る利点としては
・胆汁の新陳代謝が活発になり、消化を助けてくれる
・成長ホルモンが分泌されるので、翌朝目覚めが良くなる
・決断力が上がる(←胆の時間に休むことで大胆になれるとか…)

などがあり、さらに丑の時間に熟睡していることでよりメリットを享受できるようだ。現実問題として23時までに寝るのはなかなか至難の業だが、寝るのを早めるだけでこれだけ良いことあるのなら、試してみる価値はあるだろう。私も23時近くにnoteを更新する日々を改め、なるべく子の時間までに寝られる生活にシフトしたい。

写真はゴッホ・アライブにて撮影。素晴らしいのでおすすめ!


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