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今にあっているということがどれだけ大事か?

Voicy No.0233  2022年10月31日放送 
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ!


時代は少しずつ変化していきますが、日々の変化はごくわずかで気付きにくいもの。移りゆく時代のなかで消費者の心を捉えて、商売に生かす方法を見ていきます。



価値観を変えるような出来事。


消費者の心の変化についていけないと、商売は絶対に成り立ちません。

コロナとか戦争、アメリカでのテロ9.11、オウム真理教事件。
時代と価値観を変えてしまうような大きなエポックメイキングな出来事の影響を、人の心は受けています。

ほかにも日々、小さな文化圏のはやりの影響も受けています。

こういうテイストのものはもういいかな、いったんお休みだなということで、人は飽きが来るものです。

また、大きな波、中ぐらいの波、小さな波もある。
世界的なトレンド、日本独自の流れもある。
小さなコミュニティでは、流行りすたりもあります。

またマイブームまで行けば、移ろいゆく流れの中で、いろいろなものが変わっています。


時代のズレを感じているか。


大企業とか昔から続いている企業が、どう生き残っているのでしょうか。

昔の映像で車が出てくると、明らかに70年代ぐらいの車だなとか、車種に詳しくない人でも、車の前面部分の角張った感じやライトの感じは1970~1980年代だな、とわかります。

リアルタイムでそこにいても、車のフォルムは徐々に変化しているのに気付きませんが、明らかに変わっていくのです。

レトロ趣味の方にレトロっぽいものを今そのまま出しても、絶対売れなかったりします。ものによりますが、半年、3カ月、1カ月スパンで「なんかズレている」と、ビジネスはなるんです。

今(Just now)というのは、オレはとてもビジネスで大事だと思っています。

バブル時代に建てられたビルに行くと、びっくりするぐらい装飾がダサいよね。

建築が好きだから、バブル時代の高層ビルの無駄な装飾もオレは好きですが、今の感覚からいくと「何これ」みたいな装飾があったりします。

でも当時としては、めちゃイケていたのです。

30~40年スパンの話になりますが、人は1970年代の映像を今見せられたら「これ、古いね。『太陽に吠えろ』かな『全員集合』かな」。
もっとさかのぼれば、白黒テレビだったら力道山の時代だから、戦後かな?となる。

そこまでいかなくても、変わっているものについて行けていないものには間違いなくズレを感じているじゃない?


どうした無印良品


この放送のように不特定多数の方に聴いていただいているもので、例に挙げてしゃべるか今も迷っていますが、コテツの全く個人的な見解として言います。

無印良品は時代に合わなくなったし、業績も最近、オレの見解の通りになっています。

去年、おととしぐらいまで、世界でも売れているブランドとして無印良品を結構評価して、ほかの方にお話しする題材でも使っていました。

日本初のブランドとして良いと思っていたのに、最近、無印良品はズレてしまったと思います。

これは突然ではなく、いろいろな要因があったのですが、これこそが商売やブランドづくりではすごく怖いところ。

「なんか違くなっているよね?」ということがあるのです。

他にもブランド名を挙げたいところですが、引っかかるからやめておきます。

個人事業主や中小企業の方のサービスの中身と表現、出てくる雰囲気も含めたトータールコーディネート、もっと言うと、話し方や話す内容等も含めて「なんか時代とズレてしまっている」と、やっぱり売れません。


変化に気付けるか。


何が言いたいのかというと、自分がやっている商売、ビジネス、ブランドは徐々に変わっているということです。

気付かなさそうな時代の変化に関しては、最大限の注意を払って研究をしてほしいのです。

お客様やクライアントさん、取引のパートナーさんといろいろ企画するから、オレは流行をつかんでおかないといけないので、町歩きしても、どんな紙袋を持っているのか、どんな靴を履いているのかを見るわけ。

ファッションの観点ならメンズファッションのジャケットの形が、この4~5年の流れと全く変わってきています。細かな説明はしませんが、髪型も同じです。


出川哲朗さんの髪型に見る時代性


「プロってそういうところだよ」という例として挙げると、オレの髪は、この10年ぐらい同じ人にお願いしています。

希望をあまり言わないので、コテツの髪型は、その方の発想と感性で全部やってくれています。

その方と出川哲朗さんの髪型の話になったら、
「出川さんの髪型も、今の時代から見たら5年前はダサいですもんね」と言ったのです。

出川さんの髪型は、頭頂部だけ残して、後ろと前を刈り上げるソフトモヒカンです。

髪も金髪ふうにするか、ちょっとメッシュが入るイメージだと思いますが、その美容師さんに言わせると、5年前と10年前の髪型では、今の時代に合わないらしい。

えっと思いますよね。

その美容師さんは、日本でもトップクラスに売れている方。

その商売感覚からいうと、去年と今の出川さんの髪型の差をキャッチアップして、自分の切り方に反映していかないと、お客さんが減るのでしょう。

それはファッションと髪型限定の話だと皆さんは思うでしょうが、それだけではありません。

どの業種でも、3カ月前、半年前とも微妙に感覚がズレれていて、今そんな感じで出すの?ということはあり得ます。

イベントにせよ、パッケージにせよ、接客にせよ、そこは警戒警報を出しておきます。

今は感覚が大きく変わってくる時でもあるので、自分のビジネスが時代にズレないように見ていってください。

久々野智小哲津でした。

本文は
コテツがVoicyの「ブランディングと商売の話」で語った内容を
文章化し加筆したものです。
Voicyアプリをダウンロードして『コテツ』で検索、無料で聴けます。
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久々野智小哲津
二十数年にわたり、のべ7社ほど(8社目準備中)会社を経営。ITの会社を大きく成長させた後、新規事業でさまざまな事業を立ち上げ、フランス、イタリアを中心にヨーロッパからブランドを日本に持ってきたことをきっかけに、ブランドづくりができるようになった。
海外ブランドの日本進出や、日本国内の会社、サービス、商品、人(タレントさん、議員さん、スポーツ選手など)のブランドプロデュースにも関わっている。
Instagram https://instagram.com/q.kotetsu/?hl=ja
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