見出し画像

土鍋炊きごはんのジレンマ

土鍋で炊いたごはんが美味しいと聞いてはいたが、なんかめんどくさそうで試してこなかったこれまでの人生を悔やんでも遅い。
実際はめんどくさいどころか点火してわずか10分。火を切り、蒸らし15分。
炊飯器よりずっと速い(わが家で使用中の土鍋でお米2合の場合)。
「ふっくら」「もちもち」「つやつや」。
鍋ぶたを持ち上げた瞬間、あらゆるごはん賛辞のオノマトペが口をついて出る。

というように、ごはん炊くだけなのに何か神聖な儀式のように見守り、最高のボルテージで炊き上がりを迎える一連の流れが、土鍋購入から約3か月経つ現在まで続いている。とくにオット。
「めしがうまいなあ」。この一言が何の免罪符になると思っているのか知らないが、よく食べるようになった。
以前は1.5合炊けば2人分の夕食と翌日のオットのお弁当がまかなえた。
今では2合のお米が夕食だけで消える。やばい。

ある時オットは一念発起し、メタボ予防のため自ら「茶碗を小さくする」そして「おかわりしない」と決めた。100円ショップで買った子どもか女子用かという小ぶりなお茶碗で1杯だけ。
そのかわりおかずは種類多く作っているし、オットは無理なダイエットをするわけでもなくお酒も甘いものも制限していない。(だからメタボ予防は期待薄…)

その「小さな茶碗1杯」という最後の砦が崩壊しかけている。小さな茶碗に山盛りにすれば、大きな茶碗によそうのと同じことだ。そしておかわりをすれば完全にルール違反。
ちょっと警告しとこかな、と迷っていると
「いやほんまにめしがうまいわー」と先手を打たれる。

オットほどではないが、わたしも以前より食べる量が増えた。
いやまじで、めしがうまい。

そんなある週末、庭いじりに疲れたわたしたちは夕食を外で済ますことにした。
昔からなじみのめしやへ。フランチャイズの、よくあるカフェテリア形式。すごく美味しいというわけではないが、好きなものを選んで食べるのが楽しい。
しかし「めしや」の主役、「めし」のクオリティがもうひとつ。
考えてみると、何度も来ているけどこの店で炊きたてのごはんにありつけたことが一度もない。
「ふっくら」「もちもち」「つやつや」が恋しくなる。
わたし以上に土鍋ごはんに心酔しているオットはどうなんだろうと様子を見ると、おかず数品にごはん「中」サイズ(けっこう大きい)と、レジでいきなりうどんを注文していた。質より量にシフトしてるんかい。まったく。

さらにオットは土鍋を大きいサイズに買い替えようと言い出したが、そこは譲らず上限2合炊きでねばっている。
しかし、なんでお米って飽きずに食べれるんだろう。人生の難問。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?