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読書日記

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<読書日記>季節はうつる、メリーゴーランドのように(岡崎琢磨)

<読書日記>季節はうつる、メリーゴーランドのように(岡崎琢磨)

あらすじ

ざっくりストーリー 高校時代の親友だった、夏樹と冬子。プロローグでは冬子との思い出を思い返しながら、決意する夏樹が描かれる。
 そして、物語はある冬の日から始まり、春、夏、秋、そして次の冬の日へとうつる中、昔の事件を振り返りながらそれぞれの季節に起こる小さな出来事を「キセツ」していく様子が語られる。

 夏樹と冬子の中でのみ伝わる単語。「キセツ」。

 「キセツ」。それは「奇妙な出来事

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<読書日記>神様の裏の顔(藤崎翔)

<読書日記>神様の裏の顔(藤崎翔)

あらすじ

ざっくりストーリー
 偉大な人が亡くなった。
誰からも尊敬された、まるで神様のような存在である元教師の坪井誠造。彼の葬式からストーリーは始まる。
 出席者のほぼ全員が泣いている葬儀は初めてだ。とは、葬儀会社のスタッフの弁。たくさんの人が出席する葬儀はあるが、そのほとんどの人が本当に悲しんでいる様子を見るに、素晴らしい人だったんだろうなと思いを馳せる。

 中学教師だった坪井は校長まで上

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<読書日記>ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ(辻村深月)

<読書日記>ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ(辻村深月)

あらすじ

ざっくりストーリー
 物語は、大きく1章と2章に分かれている。
 1章では、主人公みずほの友人であるチエミが行方不明に。あんなに仲の良かった母親は横腹を刺されて死亡していた。
世間では、チエミが母親を刺して逃げたと話題になった。本当にそうなのか。なぜ行方をくらましているのか。
真相解明に乗り出すみずほが描かれている。
 2章では、チエミ視点でその逃亡生活、そして真相が描かれる。

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