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綾辻行人の館シリーズを読んでみた-②水車館の殺人

あらすじ

仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館、水車館。1年前の嵐の夜を悪夢に変えた不可解な惨劇が、今年も繰り返されるのか? 密室から消失した男の謎、そして幻想画家・藤沼一成の遺作「幻影群像」を巡る恐るべき秘密とは……!? 本格ミステリの復権を高らかに謳(うた)った「館」シリーズ第2弾、全面改訂の決定版!

ざっくりストーリー

前作が島と本土の対比構造だったのに対し、今作は過去と現在の話が交互に展開される。
仮面を付けた家主が招待した人たちは、絵画には目がない人達ばかり。
目的は公開されない、藤沼一成が描いた幻の絵。一年前と同じように、今年も事件に巻き込まれる。


- 以下ネタバレあり -




感想

まず、白い仮面に車椅子。それに寄り添う美少女。このシチュエーションで、まずは仮面から入れ替えトリックはあるだろなと。
過去は仮面の家主の視点で書かれているのに対し、現在は第三者的な視点で仮面の家主を描いている時点で、中替わってるだろうなと。
中が替わっているということは、車椅子もダミーで、本当は歩けるんだろうな。ということは想像容易い。
また、過去の遺体についても、焼却炉で燃やされているため、顔の判断もつかないことから、死体入れ替えもあるだろなと。
と言うことは、現在の仮面の家主は過去に死んだとされる人物だろうな。と。
そういった想像は裏切られることなく、読み進めていった。
最後の犯人も途中から分かってきた。
もちろん、作者は犯人を当てたからといって、痛くもかゆくもないと言うだろうが、一作目のインパクトが強すぎて、物足りなさを感じてしまった。

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