イノベーションはなぜ起こせないのか(起きていないのか)+現場の意見
#06で「自分らしく生きる人(スペシャリスト)が増えることで多様性が、そしてシナジーが生まれる」
とシナジー(相乗効果)の起こし方の話をしました。
ではなぜイノベーションは起こせないのでしょうか?
◎イノベーションを起こせない理由
イノベーションは中国語で「創新」と書きます。「新しい価値を創る」のがイノベーションです。(日本語訳の「技術革新」は技術用語ではなく経済用語で誤訳と言われています)
新しい価値を「付加する」のではなく「創る」、こんなことができるのは「偉人」と呼ばれる方々だけです。これは歴史が証明しています。私たちにスマホを造れないように・・
「新しい価値を創る」にはアイデアで終わらせるのではなく、そこから周囲を巻き込みながら爆発的に広がり、世の中に価値を認めさせる必要があります。
時代背景などのタイミングも重要になるため、誰もが狙ってできるようなものではありません。
「イノベーション」という言葉はよく聞くけど、我々に実感がないのはこのような理由があると思います。
「イノベーションの多くは発明(Invention)のなかから生まれる」と言われてますが、私も多くの特許出願(発明)をしてブレイクスルーや革新技術(他の追随を許さない技術)を生み出していますがイノベーションは起こせていません。
◎イノベーションの定義の曖昧さがややこしくしている
例えば「オープン・イノベーション」(企業内部だけではなく、外部のアイデアや技術も扱うべきという考え方)は昔から「産学官連携」として存在していたものでイノベーションと冠していますがこれは「シナジー」だと思います。
世の中のイノベーションと記載されいるほとんどが価値を「創る」ではなく「付加する」シナジーだと思います。
◎私たちができることをしよう!
イノベーションを起こせたら(新しい価値を創れたら)偉人
私たちができるのは「シナジー」
シナジーが起こせれば十分なのです
1つのイノベーションよりも多くのシナジーを起こしましょう
シナジーでいいじゃないですか。
かっこつけてイノベーションなんて言わなくても。
私たちの目的は世の中をよくすること、イノベーションが目的ではないはずです。
◎イノベーションが成果として現れない(起きていない)理由
せっかく成果を出しても、「イノベーションを起こした(新しい価値を創った)」と公言しにくいことありませんか。
インパクトの大きいイノベーションという言葉はアピール時には効果的ですが、アウトプットするときそのギャップによって成果が霞んでしまう。
その成果を誰がイノベーションと認めるのかも曖昧。
基本、世の中がその価値を認めなければ意味がないため認定も難しい。
「イノベーション」という言葉はよく聞くけど、「成果としてのイノベーション」が我々に実感がない(周囲にあふれていない)理由の1つだと思います。
あなたの周りで「世の中から価値を認められたイノベーション」はいくつ起きていますか?
◎現場の意見として
イノベーションが起きないのが問題なのではなく、その言葉に踊らされ「世の中をよくする」という我々の本来の目的や成果が薄れてしまうのが問題なのです。
現場の意見として「イノベーションを起こせ」と安易に言うのは辞めてもらいたいのです。
【関連記事】
最後まで、お読みいただきありがとうございます。
「なまけ弁当」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?