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大炉の季節

早いもので2月も半ばに入ろうとしています。
お稽古場には昨年(だったかな)切られた大炉が姿を表していました。

とてもこの寒い時期に、すぐに暖を取れるよう大きく切られた炉に、持ち運ぶのも大変な釜をかけて稽古の準備。湯気がわく様子としゅーしゅーという音で、寒い稽古場が暖かくなっていきます。

大炉といえば、逆勝手。
平点前とは多くが左右逆のお点前をします。

「はい、あなた今日はこれをやってみて」
先生、そんな急に、無茶振りな!

中学生の社中の前で先生に怒られながらお点前をしました。あぁ。

「何言ってんのあんた、先生だって70年経ってもまだ分からないことだらけよ」

大ベテランの先生にそんなことを言われたら、中学生の女の子も、小学生の男の子も、そして私だってまだまだ伸びしろかありません。

私はとにかく先を急いでしまう傾向にありますが、季節の変化やものごとの積み重ねの過程をも楽しめるようになりたいものです。



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