クイズあるき

クイズが好きな、自称クイズジャーナリスト。大谷翔平やっぱすげぇ!!

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最近の記事

#20 『面白ゼミナール』と検索したら、やはり「さんま」と出てきた件

 アクセスしていただきありがとうございます。  3月29日、元NHKアナウンサーの鈴木健二氏が、老衰のため入院先の福岡市内の病院で亡くなりました。95歳でした。  1929年、東京都出身。東北大学文学部を卒業後、NHK入局。熊本放送局赴任を皮切りに、アナウンサーのキャリアをスタートさせました。  鈴木氏を伝説のアナウンサーに昇華したエピソードといえば、1984年に司会を務めた紅白歌合戦にて、その年限りで歌手活動引退を表明していた演歌歌手、都はるみが大トリとして歌唱した後、「私

    • #19 すべてがカオスなクイズ番組

       アクセスしていただきありがとうございます。  2月4日、『クイズ! 先生芸能人No.1決定戦』(MBS毎日放送)が放送されました。芸能界に多く存在する、教員免許を取得している“先生芸能人”を集め、この4月から新校舎が完成し、共学化にあわせて「羽田国際高等学校」と改名する蒲田女子高等学校にロケ協力をあおぎ、4つのステージのクイズで競うというものです。  MCはカズレーザーとパンサー・向井慧。参加者は以下の通り。  中学社会と高校地理歴史の教員免許を取得。世界遺産検定1級合格

      • #18 紹介されるはずだった穴水駅

         アクセスしていただきありがとうございます。  1月22日放送の『Qさま!! 3時間スペシャル』(テレビ朝日)にて「旅のプロが選んだ! この冬行きたい日本全国の駅ランキングベスト15から出題SP」と題し、2024年最初の放送で、個人戦優勝の称号である学力王を決める熾烈な戦いが繰り広げられました。  この「日本全国の駅ランキング」シリーズは昨年5月1日のGW、11月6日の秋にも放送されている、季節ごとに魅力的な駅を紹介する人気企画と言えます。今大会は圧倒的な鉄道愛と地理力を武器

        • #17 辰年はクイズ番組新時代の幕開け

           アクセスしていただきありがとうございます。  2024年は辰年。登り竜とも称されるこの年に、クイズ界ではどのような出来事が起きるのか。昨年同様、『クイズ文化の社会学』(世界思想社)の巻末資料を参考に、2024年を予想します。  そこから見えてくるキーワードは『新時代の幕開け』。そのフレーズにふさわしいクイズ番組が次々と誕生しています。  例えば、1976(昭和51)年には、大橋巨泉司会の『クイズダービー』(MBS)がスタート。解答者を競走馬に見立て、正解する確率によって倍

        #20 『面白ゼミナール』と検索したら、やはり「さんま」と出てきた件

          #16 『君のクイズ』で2023年を総括する

           アクセスしていただきありがとうございます。  今年も残すところあとわずか。そこで今回はこの1年を振り返るべく、2023年のクイズ界に起きた大きな出来事について総括していきます。  今年の初めに、『#1 卯年にクイズの歴史は動く』という記事を投稿しました。 (出来ることなら、ここにリンクを貼り付けたいところですが、すみません。やり方が上手くないので、このページの上にある私のアカウント名をタップして、同記事をアクセスしていただけると幸いです)  これは歴史に名を残すクイズ番組の

          #16 『君のクイズ』で2023年を総括する

          #15 もしも、志村けんがクイズ番組の解答者になったら…その2

           アクセスしていただきありがとうございます。  12月1日放送の『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ、以下『小5クイズ』)にモノマネ芸人、レッツゴーよしまさが出演しました。  よしまさといえば、素の志村けんのしゃべりモノマネで今年ブレークしたお笑い芸人の一人ですが、彼は今年5月に同番組に出演。10問目で不正解となっていました。  そのリベンジに向けて、今回は強力な助っ人を招聘。その人物はタモリ、のモノマネでこちらも今年ブレークを果たした芸人、ジョニー志村です

          #15 もしも、志村けんがクイズ番組の解答者になったら…その2

          #14 スーパーヒトシ君とスーパートットちゃん

           アクセスしていただきありがとうございます。  10月6日、TBSは毎週土曜日夜9時から放送の『日立 世界ふしぎ発見!』(以下『ふしぎ発見』)のレギュラー放送を、来年3月で終了することを発表しました。  2023年10月時点、地上波でレギュラー放送されているクイズ番組として最古参にあたるこの番組。初回放送は1986(昭和61)年4月19日。当時は夜10時からのスタートでした。その日の新聞の番組欄には『王妃もひげをつけた?古代エジプト黄金に輝くファラオの秘密』というサブタイトル

          #14 スーパーヒトシ君とスーパートットちゃん

          #13 高校生クイズと教育格差

           アクセスしていただきありがとうございます。  今回は9月8日に放送された『第43回全国高等学校クイズ選手権』、通称『高校生クイズ』(日本テレビ)で繰り広げられた熱戦の話題です。  今大会の注目すべきポイントは、かつて年一回の特番として放送されていた『頭脳王』を彷彿させる出題形式だったこと、本放送では触れられていませんが、京都府洛南高校のメンバーの一人が、5月21日放送の『パネルクイズアタック25Next』(BSジャパネクスト)の高校生大会でチャンピオンになったクイズ実力者

          #13 高校生クイズと教育格差

          #12 松丸亮吾という「革命」

           アクセスしていただきありがとうございます。  8月21日放送の『午前0時の森』(日本テレビ)にて「売れっ子クイズ作家が感動した“名作クイズ”」と題し、矢野了平、日髙大介、近藤仁美、壯庭回(そうば めぐる)らクイズ作家4人が出演、これまで自身に大きな衝撃を与えた名作クイズについて語りました。  そのなかで、矢野がプレゼンした名作クイズは、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ)で出題されたこの問題です。 Q 下の図の文章を完成させて下さい。ただしA、Bには対義語が入ります。  皆

          #12 松丸亮吾という「革命」

          #11 高校生が主役になる季節

           アクセスしていただきありがとうございます。  画像とサブタイトルを見ると、いかにも熱戦が続いた高校野球に触れそうな構成となっていますが、同じ「甲子園」でもこちらは“クイズの甲子園”の話題です。  8月16日放送の『東大王』(TBS)にて「クイズ甲子園」が開催されました。3人1チームでの参加が恒例となっているこの大会は今年で4回目。地域ごとに分けられたブロックから予選会を勝ち抜いた総勢8校が、本大会出場を決めました。  今大会の出場校の紹介です。Aブロックの出場校は、関東ブ

          #11 高校生が主役になる季節

          #10 ボーッと生きてしまっていた…

           アクセスしていただきありがとうございます。  6月23日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK)にて、永遠の五歳児チコちゃんからこのような質問が投げ掛けられました。 “『頭がいい』って何?”  極めて漠然としながらも、意表を突くこの問いに、皆さまは何と答えるでしょうか。  これについて、VTR内でインタビューを受けた街行く人の多くが答えていたのが、IQ(Intelligence Quotient)、知能指数の高さを挙げていました。  ですが、専門家としてVTR出演し

          #10 ボーッと生きてしまっていた…

          #9 2023年上半期、最高の一問

           アクセスしていただきありがとうございます。  気がつけば7月。2023年も下半期に突入しました。  少し気は早いですが、今回は2023年の上半期に起こった主な出来事を振り返ってみます。  1月、箱根駅伝で駒澤大学が優勝、前年の出雲駅伝と全日本大学駅伝と合わせて学生駅伝三冠達成。  2月、日本で飼育されていたパンダ、上野動物園のシャンシャン(香香)と和歌山県アドベンチャーワールドの永明(えいめい)、桜浜(おうひん)、桃浜(とうひん)が中国に返還。  3月、WBC(ワールドベー

          #9 2023年上半期、最高の一問

          #8 もしも、志村けんがクイズ番組の解答者になったら…

           アクセスしていただきありがとうございます。  5月26日放送の『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』(日本テレビ)に、話題のモノマネ芸人、レッツゴーよしまさが出演しました。  ご存じない方のために説明しますと、彼はザ・ドリフターズのメンバー全員をモノマネのレパートリーに入れており、中でも業界や視聴者をざわつかせているのが、キャラ物のコントをやっていないときの、素の志村けんのしゃべりモノマネです。彼の芸名の名付け親でもあるコージー冨田曰く「デフォルメを全くしない」その芸は

          #8 もしも、志村けんがクイズ番組の解答者になったら…

          #7 知性の丘に咲く一輪のボケ

           アクセスしていただきありがとうございます。  上記のタイトルは、5月4日放送の『私のバカせまい史』(フジテレビ)で特集された「クイズのおバカ枠史」の副題です。  誰も調べたことがないような“せま~い”歴史=「バカせまい史」を研究員が独自の目線で考察する当バラエティー番組にて、さらば青春の光・森田哲矢が研究員としてプレゼンしたのは、今やクイズ番組に欠かせない存在となった、珍解答を連発するいわゆる「おバカ」が、どのような経緯で誕生したのか、その歴史を振り返るという、とてもコアな

          #7 知性の丘に咲く一輪のボケ

          #6 なぜもっと『ネプリーグ』の偉大さを語らないのか

           アクセスしていただきありがとうございます。  新年度のスタートから、まもなく二ヶ月が経過。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。  2023年3月のテレビ界は、長寿番組の終了が相次ぎましたが、終わる番組があれば、続く番組があるのも、また事実です。  ここ数年、特にゴールデンタイムに放送されるバラエティー番組は、以前に比べ長寿化する傾向がみられるようですが、クイズ番組界において、長寿番組の代表とも格付けされているのが『ネプリーグ』(フジテレビ)ではないでしょうか。ネプチューンのゴ

          #6 なぜもっと『ネプリーグ』の偉大さを語らないのか

          #5 鶴崎修功、魂のメッセージ

           アクセスしていただき、ありがとうございます。  3月15日放送の『東大王』(TBS)にて、東大王チームの大将を務めた鶴崎修功が、無事番組を卒業しました。その放送回に華を添えようと、卒業以来3年ぶりとなる、元「東大医学部のプリンス」水上颯が芸能人チームのメンバーとしてフル参戦。これで伊沢拓司とともに初代東大王三人が揃いました。  東大王チームとしてはなんとか伊沢、水上の強力タッグに屈することなく勝利を収め、花道を飾りたいところでしたが、最終ステージの1対1早押し対決に敗れ、1

          #5 鶴崎修功、魂のメッセージ