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poco a poco

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(少しだけ)馬鹿になる

(少しだけ)馬鹿になる

スティングのベスト盤を聴いています。このアルバムの中に「Russians」という曲が入っています。ロシアとウクライナの戦争に関するニュースを聞き、ふとこの曲のことを思い出しました。内容は東西冷戦時代のロシアを歌った歌であり、当時は(少なくとも「西側」のミュージシャンであるスティングの立場からすれば)想像するしかなかったロシア人の気持ちについて触れ、そこから私たちは同じ人間同士ではないか、と綴った歌

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ひとりの凡人でありたい

ひとりの凡人でありたい

古田徹也『いつもの言葉を哲学する』という本を読む。ウィトゲンシュタインの研究で知られる方だが、私たちにも馴染みの深い「日常(的な)言語」について微細な次元からマクロな議論へとつなげていく試みがなされており、ハードすぎるところがあるが面白い。この本の中で、言葉を語る際の心構えについて言及されている箇所がありこれが私自身の問題意識とシンクロしているように思われた(と、無意味に「シンクロ」という外国語を

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