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映画『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』感想


こんにちは、卒業論文もひと段落してのんびり映画でも見ようとアバウトタイムを見ました。

パッケージ画像からゴリゴリの恋愛映画と思いきや毎日の生活に背中を押してくれる素敵な作品です。

見ようと思ったきっかけは数年前に一度見た際、『時間の大切さを再認識させてくれる』という印象が強く、自由な時間が多い春休みを有意義に過ごせればと思い鑑賞に至りました。

二度目の鑑賞でもクライマックスはやはり感動でした。


この映画の肝は何といても過去にタイムスリップして人生をやり直せるというもの。映画前半では、女性経験の少ないティムが何度も何度も意中の女性にアプローチをかけるがなかなかうまくいかない。そんな不器用なティムの葛藤や成長過程が描かれている。

そしてこの特殊能力のもう一つ特徴、子供が生まれる前に戻ると、精子と卵子が結びつくタイミングが少しずれ、子供が全然違った姿に変わるというもの。前者はかなりの覚悟が必要だな...(笑)
ティムは意中の女性と結婚し出産を迎えるが、この特徴により『育てきた子供の姿が変わる』のか『出産前へのタイムスリップを封印する』という決断に迫られ、思わぬ副作用に困惑する。

タイムスリップ熟練者の父親から幸せな生活を送る秘訣としてアドバイスをもらうシーンがある。それはタイムスリップを使って普通の日常をほぼ同じように過ごすということ。1回、2回と同じ日を過ごして、2回目では既知の未来であるから1回目では見えなかった発見や、振りかかる事象に最善策をとることができる。これによ一回目では気付かなかった日常の魅力に気付いていく、というもの。これをタイムスリップなど使えない私たちで考えると、2回目の今日であるかのように余裕を持ち、視野を広くすることで素晴らしい日常が過ごせるということだ。

クライマックスでは、父親の死後に妻からもう一人子供が欲しいといわれる。つまり、ティムは父親に会えなくなるのか、子供を作るのか選択を迫られる。結局ティムは子供を作ることを決意するが、ここで妻への愛、覚悟に感動。父親との永遠の別れのシーンでティムは『僕はもう過去には戻っていない。昨日にさえも。僕は毎日を生きている。まるでその日をやり直した時のように楽しんでいる。とんでもなくありふれた人生の今日が最後の日だと思って』という言葉がある。今までタイムスリップを使って思い通りに生きてきたが、今ではタイムスリップという能力を使わずともかけがえのない毎日に幸せを見つけ楽しんで生きていることがわかる。タイムスリップの封印により、タイムスリップなどない現実世界で上手に生きていくための秘訣を教えてくれたのだ。素晴らしい。


この映画を通してタイムスリップなど使えない私たちは余裕を持って生活することの大切さ、ありふれた日常がかけがえのないことだということを再認識させられました。


最後に、この映画の題名『アバウトタイム』の意味がいまいち理解できませんでした。何か意見やアドバイスあればコメントください!


==本作品の要約(自分用)==

21歳の誕生日に主人公ティムは父親から、我が家系の男には奇妙な能力があると告げられる。それは、暗いところで両手を握り、目をつぶって戻りたい過去を思うとタイムスリップできるというもの。そんな能力を使ってティムは恋人探しを始める。不器用で女性経験の少ないティムはなかなかうまくいかずに失敗しては過去に戻りの繰り返し。やっとの思いで意中の女性と付き合うことができ晴れて結婚することになる。順調に子供も生まれて純忠満帆と思われたが、ある日ティムの妹は、恋人(クズ彼氏)からのストレスが原因で交通事故にあってしまう。苦しむ妹に見かねたティムは特殊能力の事を伝え、共に過去に戻りクズ彼氏に制裁を加える。しかし、現在に戻ってくると驚くことに娘の容姿が変わっていたのだ。ティムは、父親にこの謎を尋ね子供が生まれる前に戻ると、精子と卵子が結びつくタイミングが少しずれ、赤ん坊が変わるということを知る。ある日父親にガンが見つかり、余命数週間であることを知る。父親はタイムトラベルを使って寿命がなるべく長くなるよう努めたが限界が来たようでついに亡くなってしまう。父親と仲睦まじかったティムは父親の生前にタイムスリップし何度も会いに行った。父親の死後3人の子供がいたティムだが、妻に4人目の子供が欲しいと言われ悩んでいる。父親に会えなくなるのか、子供を作るのか。ティムは子供を作ることを決めた出産直前に父親に最後の別れを告げる。

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