アニメ「進撃の巨人」第16話

アニメ「進撃の巨人」の好きなポイントについて語っていきたいと思います。
全て自分の主観的な好みで語っていきます(笑)
原作は読んだことがなく、アニメ勢なので、アニメからわかることしか知りません。
アニメで放送済みのファイナルシーズンまでは見たので、そこまでのネタバレ等はあります。
気軽に読んでいってくれたら嬉しいです。

※太字の文章に関して
アニメの音声を聞いて、文字を起こしているため、言葉を間違えていたり、漢字が違ったりしている可能性があります。
もしお気づきの点がありましたら、教えてくださると嬉しいです。

それでは、始めます!


今、何をすべきか~反撃前夜③~


オープニング(自由の翼)


捕らえた巨人を殺した犯人を捜すため、兵士の立体起動装置のガスを確認している。

コニー「巨人が憎くてしょうがなかったんだろうな」
アルミン「うん…。でもこれじゃ、巨人に手を貸したようなもんだよ。その人の復讐心は満たされたかもしれないけど、人類にとっては打撃だ」
コニー「俺はバカだからな、わかる気がする。巨人を見る前は、俺本気で調査兵団になるつもりだったんだぜ。けどもう二度と見たくねえ。今日、所属兵団を決めなきゃいけないのに」

隣にアニがいる…。

コニーはジャンを見て、先日の巨人との戦いで亡くなった人の遺体処理をしていた日を思い出す。

ジャン「みんな後悔してる。こんな地獄だと知ってりゃ、兵士なんか選ばなかった。精魂尽き果てた今、頭にあるのはそればっかりだ」

ジャンが骨を拾う。

ジャン「なあ、マルコ。もうどれがおまえの骨だかわからなくなったよ。兵士になんかならなければ、次は誰の番かなんて考えずに済んだのに。わかってんだよ。戦わなきゃいけないことくらい。でも、誰もがてめえみたいな死に急ぎのバカにはなれねえ」

ジャンの記憶にマルコが映る。

マルコ「怒らずに聞いてほしいんだけど、ジャンは強い人ではないから、弱い人の気持ちがよく理解できる。それでいて、現状を正しく認識することに長けているから、今何をすべきか、明確にわかるだろ」

マルコが優しい顔をしていて泣けます…。

ジャン「今、何をすべきか…。おい、おまえら、所属兵科は…何にするか決めたか?俺は決めたぞ。俺は…俺は…調査兵団になる!」

震えながら宣言したジャン。

コニー「なあ、アニ。おまえどう思った?あのジャンが調査兵団になるって言ってんだぜ」
アニ「別に」
コニー「おまえは憲兵団だもんな。やっぱり俺もそっちにした方がいいかな」
アニ「あんたさ、人に死ねって言われて死ぬの?」
コニー「なんだそりゃ。死なねえよ」
アニ「なら、自分に従ったらいいんじゃないの」
アニ「アルミン、あんたはどうなの?」
アルミン「僕は、死ぬ理由が理解できたら、そうしなきゃいけない時もあると思うよ。嫌だけどさ…」
アニ「そう…決めたんだ」

アニ…。優しいね…。
本当に生まれたところの違いさえなかったら幸せな仲間だったんだろうな。
もう二度と、マルコの時のような思いはしたくないという想いが伝わってきます。

アニ「あんた、弱いくせに根性あるからね」
アルミン「ありがと…。アニってさ、実は結構優しいよね。だって、僕らに調査兵団に入ってほしくないみたいだし、憲兵団に入るのにも何か理由があるんじゃないの?」
アニ「別に…。私はただ、自分が助かりたいためだよ」

アニが別のことを考えていることに、もう気付いている。
そして、ここでアルミンがアニの立体起動装置に気付く。


旧調査兵団本部。

エレン「おはようございます!リヴァイ兵長!」
リヴァイ「いいかエレン。俺から2馬身以上遅れるなよ。てめえがウロウロできるのは、俺が監視しているからってことを忘れるな」

ちょっと、今回もかっこよすぎですよ、兵長!
黒の馬が似合いすぎる。
そして、エレンに対して、調教成功しているように見える(笑)
エレンがめちゃくちゃ礼儀正しくなってるから…(笑)

訓練兵の所属兵団決定の場。
104期の仲間に「調査兵団に入る」と言うジャン。

ジャン「俺はな、誰かに説得されて自分の命を賭けてるわけじゃない。こればっかりは、自分で決めずに務まる仕事じゃねえよ」

ジャンがかっこよすぎなんです。

エルヴィン「私は調査兵団団長エルヴィン・スミス。所属兵団を選択する本日、私が話すのは、率直に言えば、調査兵団への勧誘だ。今回の巨人の襲撃により、諸君らはすでに巨人の恐怖も、己の力の限界も知ってしまったことだろう。しかしだ、この戦いで人類はこれまでにないほど勝利へと前進した。エレン・イェーガーの存在だ。彼が間違いなく我々の味方であることは、彼の命懸けの働きが証明している。さらに我々は、彼によって巨人の侵攻を阻止するのみならず、巨人の正体にたどり着く術を獲得した。彼の生家があるシガンシナ区の地下室には、彼も知らない巨人の謎があるとされている。その地下室にたどり着きさえすれば、我々はこの百年にわたる巨人の支配から脱却できる手がかりを掴めるだろう」
ライナー「地下室だと?」

調査兵団への勧誘。
「勧誘」って言葉がこんなに重く感じるとは(笑)
エルヴィンは、敵は兵士の中にいると目星をつけていて、尚且つ、「104期生の中にいるのではないか」…くらいまでわかっているのではないかなと思うくらいの演説…。
こう言われたら、敵は「エレンを奪還しなければ」と焦るから…。
この場に調査兵団のメンバー全ていたわけじゃないだろうし…。
どこまで頭良いねん。エルヴィン団長!
そしてまったくもって予想外だった地下室の存在に焦るライナー…。

アルミン「いくら兵士を集めたいからって、そんなことまで公にするなんて…。それとも何か意図が?団長は一体何を見ようとしているんだ!」

何か裏があることをすぐに勘づくアルミン。
エルヴィン団長が何かを考えている時は、アルミンもその裏を考えていて、エルヴィンの後釜はアルミンだと、ずっと示してきていたんだなと感じます。


現在公開可能な情報

兵団選択①
3年の訓練課程を終えた兵士が憲兵団、駐屯兵団、調査兵団のいずれかの兵団を選択する儀式。
兵団選択②
しかし憲兵団に入団できるのは成績上位10名だけであり、実質的には駐屯兵団か調査兵団かの二択となり、多くの者が駐屯兵団を選択することになる。


エルヴィン「我々はシガンシナ区の地下室を目指す。ただそのためには、ウォール・マリアの奪還が必須となる。つまり、目標は今まで通りだが、トロスト区の扉が使えなくなってしまった今、東のカラネス区から遠回りするしかなくなった。4年かけて作った大部隊の行路、すべてが無駄になったのだ。その4年間で調査兵団の6割以上が死んだ。4年で6割だ。正気の沙汰でない数字だ。今期の新兵にも1ヶ月後の壁外調査に参加してもらうが、死亡する確率は3割と言ったところか。4年後にはほとんどが死ぬだろう。しかし、それを超えた者が生存率の高い優秀な兵士となっていくのだ。この惨状を知ったうえで、自分の命を賭してもやると言う者はこの場に残ってくれ。自分に聞いてみてくれ。人類のために心臓を捧げることができるのかを!以上だ。他の兵団の志願者は解散したまえ」

同期のメンバーがどんどん去っていく。
この演説は去りたくなる…。
4年後どころか、1年以内には9人しか残らないからな…。

ジャン「くっそ…。頼むぞ、決めたんだ…。これ以上自分を嫌いにさせないでくれ」
サシャ「今ここから動かないと…また!」
コニー「俺は元々憲兵になるために村を出たんだ。母ちゃん喜ぶぞ。憲兵になったら。村のみんなも俺を見直す!」
ジャン「俺たちはもう知ってる。もう見ちまった」
サシャ「巨人がどうやって…」
コニー「人間を食べるのか!」

ジャンの叫び。
本当に心からの叫び。
自分に嘘はつきたくない、どこの誰のかもわからない骨の燃えカスにがっかりされたくない…。
ジャンは、死んだ者の意味を見出すために生者として自分ができること(調査兵団に入ること)をするという、進撃の巨人の世界で常に大事にされてきたことの体現者ではないかと、このシーンを見て思いました。
マルコから受け取ったものを無駄にしないために…。

エルヴィン「君たちは死ねと言われたら死ねるのか」
兵士「死にたくありません!」
エルヴィン「そうか。みんないい表情だ。では今、ここにいるものを新たな調査兵団として迎え入れる!これが本物の敬礼だ。心臓を捧げよ!」

BGMがいい!!
ここから始まる感もあるし、恐ろしさも感じる…。

アルミン「みんな…」
ジャン「最悪だ…調査兵なんて…」
サシャ「怖い…。村に帰りたい…」
コニー「もういいやどうでも…」

ライナーとベルトルト。
ベルトルトはきっとライナーが動かなかったから動けなかったように思う…。
ベルトルトはアニと一緒にいたかったと思うから…。
アニと一緒だから、スパイとしての兵士の生活も乗り越えられたし、故郷を忘れることもなかった。
でも、ベルトルトはライナーを見捨てることができなかったんだなと思うと、切なくなります。
そしてライナーは、兵士としての決意のもと、調査兵団を選んだように思える…。

クリスタ「く…く…」
ユミル「泣くくらいならよしとけってんだよ」

104期生それぞれに、それぞれの想いのもと、調査兵団に入ったのがわかります。
迷いなく選んだ者、迷いながら選んだ者、恐怖に震える者…。
全員が全員、「巨人を殺してやる!」と思って勇敢に入ったわけではないことがわかります。
どこまでも現実感ある物語…。

エルヴィン「よく恐怖に耐えてくれた。君たちは勇敢な兵士だ。心より尊敬する」

それまで調査兵団に入ってきた人は、きっと巨人を見たこともない人が多かったのではないかと思います。
この104期生だけは、今までの新兵たちと違い、巨人との戦いを経て、巨人の恐ろしさも知っている中で入団するわけで…。
そりゃ、それまでにいた調査兵団のメンバーに負けないくらい優秀で勇敢だろうな…。
あと、ほとんどが10位以内の憲兵団に入る権利を得ている人たちだから…生き残っていくのも納得…。
エルヴィン団長の「心より尊敬する」という言葉も素敵。
団長にそんなこと言われたら、「もうやってやる!」って気持ちになります。


翌日から調査兵団の訓練に参加する104期生。

ジャン「敬礼!」

ジャンの敬礼、めちゃくちゃ声が通っててかっこいい。

翌日からの訓練は実践よりもエルヴィン団長が考案した長距離索敵陣形を頭に叩き込むことが主だった。
不思議だったのは緻密な陣形でありながら、そこにエレン・イェーガーの配置が示されていないことだった。
ネス「おまえたち新兵はここだ。荷馬車の護衛班と索敵支援班の中間、ここで予備の馬と並走、伝達を任せる」

リヴァイ班。
兵長が自分の馬に手を舐めさせている!
めちゃくちゃかわいがってる!
潔癖なのに、馬はいいんだ…(笑)
リヴァイ兵長は、自分が心を許した人(動物)にはとことん優しいな。

グンタ「俺たち特別作戦班はここだ。後列中央待機。この布陣の中で最も安全。補給物資を運ぶ荷馬車よりも手厚い待遇だ。ま、今回は行って帰ってくることが目標だ。この壁外遠征が極めて短距離なのも、おまえをシガンシナ区に送るための試運転だからだ」
グンタ「もしかしたらこの作戦には他の目的があるのかもしれん。だが、団長はそれを兵に説明するべきではないと判断した。ならば俺たちは、行って帰ってくることに終始すべきなのさ。団長を信じろ」

オルオさん、喋っても途中で遮られててかわいそう(笑)
よく聞いてみると、ほんと兵長の真似をしてるな。
団長の真意はわからないけど、何か別の理由があるということは勘づいているのが、ここまで生き残ってきた兵士たちの優秀さなんだろうなと感じます。


104期生のみんなと会うエレン。

ミカサ「エレン、何かひどいことはされてない?体を隅々まで調べ尽くされたとか、精神的苦痛を受けたとか?」
エレン「ねえよ、そんなこと」
ミカサ「あのチビは調子に乗りすぎた。いつか私が然るべき報いを」
エレン「まさかリヴァイ兵長のことを言ってんのか?」

リヴァイ兵長聞いてる(笑)
兵長、15歳の女の子にチビ呼ばわりされてるし、報いを受けさせてやるとか言われてますよ…。
それでも怒らないって、精神的に大人すぎ!

ジャンが調査兵団に入ったことに驚くエレン。

エレン「まさか、おまえまで!」
ジャン「マルコは死んだ…」
エレン「今、なんて言った?マルコが…死んだって言ったのか?」
ジャン「誰しも劇的に死ねるってわけでもないらしいぜ。どんな最期だったかもわかんねえよ。あいつは誰も見てないところで人知れず死んだんだ」

自由の翼が描かれた制服を着る104期生。
エレンの目には、調査兵団の制服を着たマルコが映る。
エレンにとってもまた、マルコの存在が大きかったことがわかります。
リコが言っていたように、「兵士は物言わぬ駒ではない」というように、あのトロスト区奪還作戦で亡くなった兵士は、みんな名があり、想いがある。
でも、エレンにとって、亡くなるという重みは感じているだろうけど、実感としてはそんなになかったんじゃないかなと思います。
それが、マルコの話を聞いて、いきなり実感に変わった…。
自分のために死んでいった者がいるということを…。
ここで、おそらくエレンは、「自分が止まることは許されない」と思ったのではないでしょうか…?

エレンに詰め寄るジャン。

ジャン「あのなあミカサ、誰しもおまえみたいにな、エレンのために無償で死ねるわけじゃないだぜ。知っておくべきだ。俺たちはなんのために命を使うのかを。じゃねえと、いざという時に迷っちまうよ。俺たちはエレンに見返りを求めてる。きっちり値踏みさせてくれよ。自分の命に見合うのかをな」
ジャン「だからエレン!おまえ、本当に…頼むぞ…!」
エレン「ああ…」

ジャンの想いが溢れていて、胸が苦しくなります。
ジャンがエレンを攻めず、それでも、自分の想いをぶつけている。
ジャンは、本当にこの一連の経験を通して大人になったのを感じます。


壁外調査に出発する調査兵団。
家の中から、調査兵団を見て憧れる子どもたち。
かつてのエレンみたいだ…。
その子どもたちを見るエレンが本当に優しそうな表情をしている!
この後には、絶対に見ることができない顔!

エルヴィン「進めー!!」
エルヴィン「第57回壁外調査を開始する!前進せよ!」

エルヴィンの「進め!」大好き!!
でも、その後の顔…(笑)
形相が凄まじすぎます(笑)


エンディング(great escape)


第16話。
マルコの存在がどれだけ大きかったのかを思い知らされる話でした。
正直、初見の時は、まず名前を覚えるのに一苦労で、マルコが死んだって言われてもマルコ?誰だっけ?みたいな状態で、誰が何を言っていたかを覚えていられませんでした。
そのため、マルコの存在がみんなに及ぼした影響について、あまり実感することができませんでした。
でも、今回見返して、こんなにもマルコの存在が大きかったとは…。
ジャンがずっと「マルコ」「マルコ」言っていたので、ジャンにとってマルコは大事な存在なんだろうなとは思っていましたが、ここまでの決意をジャンにもたらしたのがマルコで、エレンもセリフはありませんでしたが、調査兵団の制服を着たマルコを見ているので、何かしらマルコからの影響があることがわかります。
マルコはずっと「憲兵団に入る」と言っていて、「調査兵団に入る」とはまったく言っていなかったと思うので、ここで調査兵団の制服を着ているマルコの姿を見ているエレンは、マルコから託された何かを受け取ったように感じます。
「死者に意味を与えるのは生者」
マルコは誰にも知られずに(実際にはライナーたちが見ていたけど…)死んでしまって、それだけだと本当に意味のない死になってしまいますが、ジャンが調査兵団に入ったこと、エレンがマルコからの想いを受け取ったことで、マルコの死が重要な意味のあるものになったと思います。
この言葉の意味を序盤のこの段階でも示していたとは…。
すごすぎます、進撃の巨人…。

読んでいただきありがとうございました!
また次回もよろしくお願いします!

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